スマートフォンを新しいものに買い換えると、途端に困るのが古い端末の存在です。
充電もできるし、画面も割れていないので、捨てるのも勿体ない。
そんなスマホを活用する方法を考えてみましょう。
ここでは、家の中での活用法と、手放すときに気をつけたいポイントをまとめてみます。
●Wi-Fi専用の「おうち用端末」にする
試しやすいのが、Wi-Fi専用の端末として使う方法です。
・自宅のWi-Fiにつないで、動画配信や音楽再生専用にする
・レシピアプリや電子書籍ビューアとして、キッチンや寝室に置きっぱなしにする
メインになるスマホと役割を分けることで、バッテリーを気にせず使えたり、動画を見ながらネットを見たりすることもできるようになります。
●子ども/家族用の端末にする
小さいお子さんがいる場合は、「子ども専用端末」としての活用も定番です。
・YouTube Kidsやサブスク動画の子ども向け番組だけを入れておく
・お気に入りの音楽や、読み聞かせ音声をまとめておく
ポイントは、アプリや閲覧できるコンテンツをある程度しぼっておくことです。
設定画面やストアは設定からロックをかけることができるので、設定しておき、ホーム画面もシンプルにしておけば、誤操作の可能性も減ります。
●目覚まし時計・キッチンタイマー・ラジオ端末として使う
置き用途で、時計やタイマー専用の端末として使うこともできます。
・ベッドサイドに置いて「目覚まし専用スマホ」にする
・キッチンに立てかけて、タイマーとラジオ(radiko など)専用にする
・お風呂の外に置いて、音楽やラジオをかける端末として使う
本体が多少古くても、これくらいの用途であればまだまだ現役で動いてくれます。
● サブディスプレイやリモコンとして活用
もう少し活用したい場合は、「小さな情報パネル」として使う方法もあります。
・デスクに置いてカレンダーやToDoリストを常に表示して、卓上の予定ボード代わりに
・音楽プレーヤーやスマート家電のリモコンアプリ専用にする
パソコン作業中に、横に古いスマホを立てておいて、時間割や今日のタスクだけを表示させておくと、ちょっとした「二画面環境」になります。
●新しくスマホを買うときは「下取り」も検討
次のスマホを購入するとき、キャリアや家電量販店の「下取りプログラム」を利用すると、古い端末をポイントや割引に変えられる場合があります。
・バッテリーが弱っていても、画面がきれいなら値段がつくケースもある
・箱や付属品が残っていると、査定が少し有利になる場合もある
・発売から2年以内の端末は下取り価格も高いことが多い
フリマサイト等で売るのも一つの手ですが、手間をかけたくない場合は、公式な下取りサービスにそのままお願いしてしまうのが楽ですね。
● 処分・下取りの前に絶対やっておきたい「初期化」
スマフォを手放す場合には、忘れずにスマホの中身を消去しましょう。
ざっくり流れを書くと、次のようなイメージです。
1. 写真や連絡先など、残しておきたいデータをバックアップする
2. microSDカードなどのメディアが刺さっているようなら抜いておく。
3. 各種アカウント(GoogleアカウントやApple IDなど)からサインアウトする
4. 設定やメニューから「端末を消去」「すべてのコンテンツと設定をリセット」などを選び端末の初期化を実行する
5. 初期化後、きちんと最初のセットアップ画面に戻っているか確認する
この「初期化」をしないまま譲渡・廃棄してしまうと、スマホの中に残っているメールや写真、SNSアカウントなどが他人に見られてしまう危険があります。
面倒に感じても、ここだけは手を抜かないようにしたいところです。
古いスマホは「もういらない」と思うとただのゴミに見えてしまいますが、視点を変えると、家の中をちょっとだけ便利にしてくれる小さな端末でもあります。
サブ端末としてもうしばらく働いてもらうか、下取りで新しいスマホの足しになってもらうか。
使い切ったうえで、最後にきちんと初期化して送り出してあげると、なんとなく気持ちよく手放せます。