今パソコンのモニターといえば、ほぼ間違いなく液晶モニターだと思います。
以前は4:3だったアスペクト比も16:9(または16:10)のものがほとんどになっています。
そこで今回はそんな液晶モニターについてのあれこれをご紹介します。
1.解像度について
ワイド液晶モニターだからと言って、解像度が高くなっている(画素数が増えている)とは限りません。
現在販売されているもののうち、19インチ以下の製品では垂直画素数が 768pixel 程度のものが多くあります。
縦 768pixel ですと、4:3のモニターでは 1024×768(XGA) に相当しますので、以前の14インチのモニター程度になります。
既に17インチ以上のモニター(1280×1024:SXGA以上)をお使いの場合は、このようなモニターを選択してしまうとがっかりする事になります。
ご購入の際には現在のモニターの解像度を確認して、失敗しないようにしてください。
2.サイズについて
モニターを4:3や5:4のものから16:9のものに変えると、縦のサイズが小さくなりがちです。
ちょっと計算してみました。
例えば17インチの SXGA(アスペクト比5:4) モニターの場合、縦のサイズは約10.6インチになります。
縦のサイズをこのままにして16:9のモニターを選ぶならば、約21.6インチになります。
つまり、21.6インチ以上のモニターを選択しないと以前よりも縦サイズが短くなり、文字などが小さく表示される事になります。
加えて解像度が高くなっていると、更に小さくなります。
3.インターフェース(ディスプレイ用コネクタ)について
以前はアナログRGB(ミニD-sub15ピン)がほとんどだったインタフェースも、現在ではデジタル方式のものがいろいろあります。
パソコンはそのままでモニターだけを交換(または買い増し)する際やパソコンとモニターを別々に購入する際には、それぞれに同じインターフェースがあるかどうかを確認しておきましょう。
・HDMI
地デジTVとBDレコーダなどを繋ぐ際に用いられているインターフェースです。
音声も同じケーブル1本で接続できるので、配線が簡単ですっきりします。
・DVI(DVI-D、DVI-A、DVI-I)
同じように見えて、デジタル専用(DVI-D)、アナログ専用(DVI-A)、デジ・アナ兼用(DVI-I)の3種類があるので、パソコン・モニター双方がDVIであっても、接続できない場合があるので、注意が必要です。
音声信号は含まれていないので、別途接続する事になります。
・ディスプレイ・ポート
最新の規格で、パソコン・モニターとも徐々に対応機器が増えつつあります。
フルHD(1920×1080)より高い解像度やマルチモニターへの対応を考慮されたインターフェースです。
4.マルチモニターについて
1台のパソコンに複数のモニターを接続して使用することを「マルチモニター」といいます。
ディスプレイ端子を複数持ったデスクトップパソコンや、モニター出力端子を装備したノートパソコンなどで可能な場合が多いです。(くわしくは製品附属のマニュアルでご確認ください)
また、最近ではUSBで接続できる小型のモニターもあります。
たとえ解像度の低いモニターでも複数接続することで作業スペースが広がるため、複数のウィンドウを開いて作業する際などに、いちいちウィンドウを切り替えずにすむので、とても便利になります。
5.モニターアームについて
モニターアームを使うとモニターの下が空くので、奥行きの短い机などでパソコンを使っていても広く使えるようになります。
モニターとアームを接続する規格にはいくつか種類(サイズ)があるので、よく調べてから購入してください。(直接お店に行くようなら、取り扱い説明書を持っていくと間違いが起こりにくくなります)
いろいろ書いてきましが、ご参考になればと思います。