スマート(賢い)スピーカーは、Apple と LINE が相次いで発表した事により一気に話題が広がりそうなデバイスです。
利用者からのコマンド(命令)に対応して、音楽を流したり、ニュースや天気予報を答えたり、家電製品の操作を行う事ができます。
今回はそんなスマートスピーカーについてご紹介します。
スマートスピーカーとは?
そもそもスマートスピーカーはどんなものでしょうか。
デバイスとしては、利用者の音声を聞き取るマイクと、音楽などを流したりするスピーカーが付いているものです。
そこに、ネットに接続するための機能が搭載されていて、音声情報をクラウドに送ったり、結果を受け取ったりします。
実はハードウェアだけをみると、あまり「スマート」とはいえません。(既存技術の組み合わせです)
スマートスピーカーの「スマート」な部分は、実はネットの向こう側にあります。
聞き取ったコマンドを音声認識したり、あいまいな情報から正しい結果を導いたりするために、AI(人工知能)を利用している部分が、「スマート」と呼ばれる所以です。
Amazon Echo
Amazon 社の AI プラットフォームである「Alexa」と連携するデバイスが「Echo」です。
Echo & Alexa Devices
Alexa は AI プラットフォームであり、Echo 以外にも、Fire TV Stick の音声認識リモコンでも使われていたりします。
2017年6月現在、Echo は日本語未対応です。
Google Home
Google の AI と連携するデバイスが「Google Home」です。
Google Home – Made by Google
Android スマートフォンの Google アシスタントとバックグラウンドは同じようなものだと思われます。
が、2017年6月現在、Google Home は日本語未対応です。(2017年内に発売予定)
Apple HomePod
Apple の Siri に対応したデバイスが、先日の WWDC 2017 で発表された「HomePod」です。
HomePod - Apple
こちらも、2017年6月現在、日本語未対応です。
LINE WAVE
つい先日行われた「LINE CONFERENCE 2017」で発表されたのが、LINE の AI プラットフォーム「Clova」と連携するデバイス「WAVE」です。
【LINE】事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2017」を開催
こちらは機能限定版が台数限定で 2017年夏、フル機能版を 2017年秋に発売予定だそうです。
とりあえず日本語に答えてくれるスマートスピーカーとしては、この WAVE が一番早くなります。
スマートスピーカーについて思う事
これはスマートスピーカーだけの事ではないのですが、「ネットに繋がる」事はリスクを伴うというのが現状です。
その辺り、どのような対策がとるつもりなのかは気になります。
それからプライバシーの観点では、クラウドに送られた音声データがどう扱われるのかも気になります。
いろいろ便利になるのはよい事ですが、それがネットとクラウドという技術を利用しているという点は、常に意識しておきたいです。(意識しなくてもよい社会になれば、それが一番)