例年、9~10月は新しい CPU や GPU などが発表・発売される時期ですが、今年は大手各社が軒並み新製品の発表・発売を予定しています。
今回はそれらの CPU・GPU をまとめてみました。
なお、今回の記事には正式発表されていない内容が多く含まれていますので、実際とは異なる場合がありえますことご了承ください。
CPU 編
○Intel 13th Core i シリーズ
第13世代となる Core i シリーズです。
10月を目途に、まず型番に "K 付き" のハイエンド向け製品の発売が予定されています。
その後来年初めに "K なし" の一般向けの製品が発売予定です。
1つ前の第12世代はそれまでのものとアーキテクチャを変更し、消費電力を抑えつつ性能の向上を実現した点において評価されています。
それに対して第13世代ではアーキテクチャはそのままに、低消費電力コアを倍増する事で更に性能の向上を図っています。
形状は第12世代と同じ Socket LGA1700 で、現状のマザーボードに(BIOS の更新などが必要かもしれませんが)搭載可能と思われます。
また、同時期に新チップセット(700 シリーズ)を搭載したマザーボードも予定されています。
値段はいくつかの要因により、ちょっとお高めになりそうです。
○AMD RYZEN 7000 シリーズ
新しい ZEN 4 アーキテクチャを採用したシリーズです。
9月末に "X 付き" のハイエンド向け製品の発売が予定されています。
AMD としては久しぶりのアーキテクチャ変更になります。
形状もそれまでの RYZEN シリーズとは異なり、Socket AM 4 から AM5 になり、CPU からピンが出ている PGA から、ソケット側にピンがある LGA に変更になります。
お値段はそれなりに高くなりそうです。
○ Apple M2 シリーズ
「シリーズ」と書きましたが、現状ではまだ無印の M2 しか発表されていません。
しかし M1 の時は Pro/Max そして Ultra と倍々ゲームのようなチップを登場させていた事、更にいまだに Aplle Silicon を搭載した Mac Pro が発表されていない事から、M2 にもいくつかのバリエーションが存在するだろうと予想できます。
Apple の M シリーズは単体では販売されないので、Mac や iPad の新製品に搭載されての登場となります。
GPU 編
○ NVIDIA RTX-4000 シリーズ
新アーキテクチャを採用したシリーズです。
今後ハイエンド製品から順次発売されると予想されます。
RTX-4000 シリーズは1世代前の RTX-3000 シリーズに比べてかなり性能向上が図られていると言われています。(その分消費電力が増しているでしょうが…)
GPU による暗号通貨マイニングブームの影響で、グラフィックボードの価格が高騰していましたが、最近ではそれも収まって価格が下がってきています。
RTX-4000 シリーズは同性能の RTX-3000 シリーズよりも安価になると思われています。
○AMD RADEON RX-7000 シリーズ
新しい RDNA 3 を採用したシリーズです。(ローエンドは RDNA 2 のままです)
10~11月頃発売されると予想されていますが、それがハイエンドなのかミドルレンジなのかははっきりしていません。
性能は前世代の RX-6000 シリーズに対して2倍以上を目標にしているようですが、一部仕様変更があったようで、ぎりぎり達成できるかどうかといった感じのようです。(それでもすごいと思いますが)
価格的には競合他社より安価になる(する)と思います。
○ Intel Arc A シリーズ
NVIDIA と AMD のGPU 界の2強に挑むべく送り出される新 GPU です。
既に一部地域でエントリーモデルの発売が始まっています。
単体GPU としては後発ですので、性能&価格でインパクトのある製品を期待したいものです。
第12世代 Core i で奪われた地位を取り戻したい RYZEN 7000 シリーズと、その争いをリング外から眺める M2 。
2強(RTX-4000 と RX-7000)に挑む Arc A シリーズ。
CPU / GPU とも熱い戦いが繰り広げられそうですが、チップの発熱も増えそうな気配です。(もちろん消費電力も)
新チップでパソコンを組み立てる場合は、冷却と電源容量を要チェックです。