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特集記事【2016年2/20日号】

近年、街興しなどでB級グルメ名の話題が取りあげられることも多くなりましたが、元祖ご当地グルメと言えばラーメンですよね。

全国のラーメン店舗数はなんと約35,000軒で、人口10万人あたりに換算すると27.71軒。他の外食産業と比べても極端に多いグルメと言えます。

日本人はラーメンがそれほど好きなんですね。 特に寒い地方ほどラーメン店が多く、東北地方にはラーメン店舗の人口比が関西地区と比べると3倍ほど違います。その分有名なご当地ラーメンも多く、ミソラーメンで有名な札幌ラーメンはもはや、冬場に限らず全国区の定番のグルメとなっています。

もはや国民食と行っても過言ではないラーメンですが、一口にラーメンと言っても味も違えば、見た目も大分違う地域色豊かなグルメでもあります。そこには地域の特産物が入ったり、はたまた、『えっラーメンにそれが入るの?』と行った変わり種ラーメンしかり、様々なご当地感が見え隠れします。

今回は関東近辺のそんな地域色豊かなラーメンにスポットを当て、ご当地ラーメンをご紹介したいと思います。寒い時期には心もお腹もホッと暖まるご当地麺で楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
東京のベッドタウン八王子は人口58万人以上を抱える大都市で、人口はほぼ鳥取県と肩を並べるほど。都心からすこし離れることもあってか、天気予報が東京とは別に表示されるニュースもある程、同じ東京でも比較的寒い地域。大学の数は50を越え、学生が多いことからも手頃な値段で食べられるラーメン屋さんも数しれず、ラーメン激戦区となっています。

そんなラーメン激戦区、八王子で長年愛される暖かいグルメ、それはもちろん地元の名前を冠した『八王子ラーメン』。

東京ならではの昔なつかしいしょうゆ味に、特徴あるトッピング。さてトッピングは何だと思いますか?今ではコンビニ麺になるほど有名になった八王子ラーメンなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

それはなんと生の刻みたまねぎが入ること。今では八王子の定番となったこの刻みたまねぎをラーメンに使うのを始めたのは元お惣菜屋さんだそう。

京王線の北野駅前でお惣菜屋さんをやっていた店主が区画整理で、八王子の駅前の方に移転をする際に『このままお惣菜屋さんを続けるのは難しい』と考え、ラーメン屋を開業。

何とか他のラーメン屋さんとは違う特徴のあるラーメンを作れないかと試行錯誤の結果、北海道旅行で出会ったたまねぎの入ったラーメンに着想を得た生の刻みたまねぎの入ったラーメン。

しかし、このままだとたまねぎの辛味が気になりますよね。そこで辛味を包んでくれる油をしょうゆスープに浮かせた形になったのが今の原型となったようです。もちろん麺にもこだわりがあって、八王子ラーメンの発祥とされる「初冨士」と同じ八王子市子安町内の、尾張屋滝井製麺所の麺が定番となっています。この麺は防腐剤を使用せず、製麺時に今でも井戸水を使っているそうで、八王子の水が地元のラーメンの味を支えているんですね。

生たまねぎの触感と、たまねぎの辛味をマイルドに包み込んでくれる油の浮いたしょうゆスープがこの街の定番となって、今や八王子と言えばラーメンと言われるほどですが、当初は地元の人もあまり話題にしていなかったそう。このラーメン文化を八王子市役所職員や地元大学生や大学教授などが中心となり、街興しにも利用。今ではセブンイレブンなど企業とのコラボ商品なども多数商品化されています。

今では「八王子らーめんMAP」を公共施設などで無料配布するなど、八王子市自体も街興しに積極的に活用ています。現在様々なウェブサイトでも店舗の個性や歴史などを発信していますし、市内の道の駅やパーキングエリアでもご当地麺が楽しめるようになっています。これからますます、美味しい八王子ラーメンが全国に広がってゆくといいですね!
次にご紹介するのは、千葉県勝浦市のご当地麺、勝浦のタンタンメン。勝浦市は古くから漁業により栄え、カツオ・イセエビの水揚げ量は全国トップクラス。天正年間より400年余の歴史を誇る朝市は、岐阜の高山、石川の輪島と並んで日本三大朝市と称されている、歴史ある漁業の街です。

そんな漁業の街のタンタンメンは一般でいうところのゴマ味の担々麺とは見た目も味も大きく違います。それは、見た目がとても赤くて、そして味もホット!もともと当地の海女さん・漁師さんが寒い海仕事の後に、冷えた体を温めるメニューとして地元に定着してきたもので、いわば漁師町に根付いたソウルフード。今では漁師さんや海女さん達だけではなく、海から上がったサーファー達にもこのホットなご当地麺が身体を温めるメニューとして人気沸騰しています。

基本スタイルは、醤油をベースにしたスープに中華麺が入り、具材としてこれまたラー油や唐辛子で炒めた玉ねぎと豚挽き肉が載っています。

一般的な担担麺に使われるゴマや芝麻醤は使用しないのが特徴で、一見激辛メニューに見えますが、食べてみるとラー油の辛さとタマネギの甘み、挽き肉の旨みが絶妙なバランスで後を引くんです。

もちろんお店によってそれぞれニラやひき肉が入ったりと、上に乗るトッピングも様々で店舗の個性があり、同じ市内でもお店によってバラエティ豊かな味が楽しめるとのことで、リピーターも多く人気を博している。

発祥は勝浦市にあった大衆食堂の「江ざわ」とされており、この店主が担担麺の存在を知り、再現してメニュー化しようと取り組んだが、当時ゴマの風味を出す調味料の芝麻醤が手に入らなかったことで試行錯誤した結果、勝浦タンタンメン独自の味が生み出されたそう。

今では地元に根付いたグルメとなり、勝浦地区いっぱいに広がりを見せており、焼肉店や喫茶店など、様々なジャンルの飲食店約40店舗で提供されています。

こちらも他のご当地麺、同様にご当地カップ麺になり、コンビニエンスストアに商品が列びましたが、それだけにとどまらず勝浦タンタンメン味の関連商品も多数登場し、地元のグルメの味が、今では全国で愛される味となっています。

ちなみに勝浦タンタンメンは商標登録されており、ONE勝浦企業組合が本場、勝浦タンタンメンの味を守っている。

熱血!!勝浦タンタンメン船団のホームページでは、正会員の店を紹介しているので、是非勝浦まで足を運んでほしい。詳しくは熱血!!勝浦タンタンメン船団のホームページをチェックしてみよう。
■熱血!!勝浦タンタンメン船団
 ホームページ:http://katsutan-sendan.com/

東京から東北自動車道に乗ること約1時間、佐野藤岡インターを降りればそこはラーメンの街、佐野。昭和初期から、人口5万人ぐらいの町に150軒を超えるラーメン店があったというから、街のラーメン好きの心意気は半端ではない。

ことの始まりは、大正時代まで遡り「エビス食堂」という洋食店に雇われていた中国人のコックが、青竹で打つ手打ち麺を出したのがはじまりだという。

今でも佐野ラーメンと言えば、青竹を使った手打ち麺が特徴で。手打ち麺独特の風合いとランダムなひらひらのついた平打ち麺が澄んだスープによく合う。

佐野ラーメンの強みは、麺の主成分である小麦粉が地元で取れるところだろう。古くから佐野は日本三大小麦の産地といわれ良質の小麦が豊富に産出されていて、最高級の地粉を引き立てで原料として使えるというメリットがあり、佐野ラーメンの味を支えている。

加水率の高いなめらかな平打ち麺は青竹で作られる独特のびらびら感が特徴で、水分が多く、もちもちとした触感に鶏ガラをメインとしたあっさりスープを合わせる店が多い。どの店も煮立たせず、澄んだスープでワンタンに近い食感の麺によく合う。

佐野の水の源泉は環境庁認定の日本銘水官選にも名を連ねる出流原(いずるはら)弁天池。石灰質の地層に磨かれた名水は、「東の宮水」とも呼ばれまれに見る良質な水です。そんな良質の水分をふくんだ多加水麺の佐野ラーメンは水分が50%ぐらいとやや多い。なので、ゆであがりも早くラーメンもすぐに提供できると言った特徴もある。

ゆでるお湯はもちろんのこと、スープにも地元の名水を使うため、チェーン店などで佐野ラーメンを見ることはほとんどできます。見かけないのはラーメンに使う水が手に入らないからとも言われている。地元の水を新鮮なうちに贅沢に使えることができるのは、その土地ならでは。地元の麺に、地元の水、すべて地産地消でまかなえるということが味を極める上で重要だったのかもしれない。

街興しにも一役買っている佐野ラーメンは、それを目あてに遠方からの観光客が後を絶たないが、今では他のご当地麺同様にインターチェンジや道の駅などでもその味を楽しむことができる。すこし時間に余裕のある方は一足伸ばしてこの週末佐野まで舌鼓を打ちにいかれるのはいかがだろうか?

今後の特集の参考にさせていただきます。
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