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特集記事【2019年11/20日号】

今年も終わりに近づき、夜の街がきらめく光で埋め尽くされるイルミネーションの季節がやってきましたね。

近年のイルミネーションは、LED電飾だけでなく、映像や音楽、特殊な照明を使うなど、工夫を凝らしたものが多く出現しています。

いわゆるイルミネーションの定番スポットであっても毎年異なるコンセプトやテーマを掲げ、過去に訪れたことのある人にも新鮮な驚きを感動を与えてくれるケースも珍しくありません。

今回紹介するスポットも、今年初めて登場する新作イルミを楽しめる「テーマパーク」と「都会」をひとつずつピックアップ。

加えて、北国でしか見られないような、自然が創り出した芸術を照らす「自然型」イルミネーションスポットもご紹介しています。どれも三種三様ですので、ぜひ全部、お楽しみいただけたら幸いです!!

まずご紹介するのは、栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」。巨大なスケールの藤棚が世界的にも有名です。藤の花を含め、8つの花の季節をテーマに庭園が創りこまれており、四季を通じて人気を集めています。

そんな同パークの冬も、人気スポットとして知名度がグングン上がっていることをご存じですか?同パークのイルミネーション「光の花の庭 Flower Fantasy」は、ハウステンボスの「光の王国」、さっぽろホワイトイルミネーションと並び、「日本三大イルミネーション」のひとつ。500万球を超える光の粒が冬の夜を照らします。

時期によってテーマが変わることも特長のひとつ。11月中旬までは「光と花のコラボレーション〜光とアメジストセージの融合〜」、11月下旬から12月下旬にかけては「フラワーパークのクリスマス〜クリスマスファンタジー〜」、元旦から2月6日の期間は「ニューイヤーイルミネーション〜光と冬咲きボタンの競演〜」となっています。

今シーズンの注目は、台風19号の影響によって制作が遅れていた新作イルミネーション「光のふじのはな物語」。先日ついに完成して、テーマに関わらず2月6日まで公開されます。

その名のとおり、モチーフは同パークの象徴といえる藤の花。桜色から紫、白、黄色と4つの色が移ろう姿をイルミネーションで表現しています。

水面に映り込む幻想的な姿と相まって、和を感じさせる光のシャワーが降りそそぎます。

その他、虹をモチーフにした光の壁画「レインボーマジック」や、お城と光の花畑がファンタジーな世界観を醸し出す「フラワーキャッスル」、水辺いちめんに浮かぶフラワーパークならではの「光の睡蓮」など、見どころは盛りだくさん。

水面に反射することで光の量が2倍となる「みんなの地球」や、山の斜面を利用してつくられる光の壁画「こころの故郷」なども、見る側の心をほっこりとさせてくれます。

空気が澄み渡る冬の夜、ぜひ「日本三大イルミ」のひとつに心を委ねてみてはいかがでしょう。
■あしかがフラワーパーク
 ホームページ:https://www.ashikaga.co.jp/
次にご紹介するのは、都会のイルミネーション。東京駅から有楽町、銀座まで広がる丸の内エリアは、例年きらびやかなイルミネーションが行われると同時に、毎年異なる趣向のイルミネーションやプロジェクションマッピングが行われ、私たちを楽しませてくれます。

同エリアのイルミの象徴は、丸の内仲通りを中心に行われる「丸の内イルミネーション2019」。すでにスタートしており、約100万球もの電飾によるイルミが2020年2月16日(日)まで光を灯します。丸の内仲通りの街路樹に飾り付けられた、シャンパンゴールドカラーの電飾は、大人のエスタブリッシュな雰囲気。クリスマス装飾も点在し、有楽町エリアには「光のゲート」も設置されます。

12月21日(土)から12月25日(水)の期間は、大手町・丸の内・有楽町エリアにて「東京ミチテラス2019」を開催。

東京駅丸の内駅前広場には、シャンパンゴールドのLEDで構成された「ひかりのツリー」が登場。ツリー内部に仕込まれた大型ミラーボールや、中央通路の照明演出も加わり、東京駅のレンガ壁を照らす照明も相まって、いつもとは違う雰囲気に包まれます。

行幸通りでは「ひかりのドレープ」を開催。スクリーンを使った映像と照明、光り輝く電飾、さらにライブパフォーマーによる光の演出も行われ、趣向を凝らしたイルミネーションが楽しめますよ。

なお、イルミネーションと並行して、丸の内エリアではクリスマスイベント「STAR WARS Marunouchi Bright Christmas 2019 -Precious for you-」を12月25日(水)まで開催しています。

テーマはズバリ、12月20日(金)に公開される映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」。丸ビル内には、スター・ウォーズならではのギャラクシーな世界観をモチーフにしたクリスマスオブジェが現れます。

新丸ビルや丸の内オアゾなど、丸の内エリアの至るところに、惑星や登場キャラクターをイメージした空間や光のオブジェが登場しますので、ファンの方はぜひ"スター・ウォーズ探しの旅"を丸の内でお楽しみください。
エリア内で限定グッズなども販売されますよ!

その他、丸の内南口前にある商業施設「KITTE」にも、日本の伝統工芸"水引"を使った新しいクリスマスツリーが出現。令和元年を締めくくる丸の内エリアのイルミネーションを、大切な人と一緒に満喫してください。
■丸の内イルミネーション2019
■東京ミチテラス2019
 ホームページ:http://www.tokyo-michiterasu.jp/
最後にご紹介するのは、ちょっと変わったスポット。"ライトアップ"することで、変化に富んだイルミネーションのように輝く、埼玉県秩父市の「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」です。

荒川源流の中で生まれる氷柱は、奥秩父の冬の名勝として知られています。秩父には氷柱の名所がいくつかありますが、人工的に水を流さず、あくまでも自然の作用のみで生まれる氷柱はここだけ。岩肌から染み出た湧き水が凍り、高さ約8m、幅は約30mの氷柱の壁が出現します。

この氷柱ができるのは、冷え込みが厳しくなる1月中旬から2月中旬にかけて。毎年、氷柱が出来た頃合いを見計らってライトアップが行われ、夜は光り輝く自然の芸術作品が目の前に現れます。周囲の雪や川面に反射して、その美しさは幻想的のひとこと。東北や北海道など雪深い地域ならいず知らず、首都圏からもアクセスしやすい秩父で見られるということが、とても貴重です!

「三十槌の氷柱」と並び、秩父でもう一カ所訪れてほしいのが「あしがくぼの氷柱」。西武鉄道西武秩父線の芦ヶ久保駅から徒歩10分の距離にあるため、鉄道でもアクセスしやすいスポットです。

氷柱ができるのは、例年1月下旬から2月上旬にかけて。金・土・日・祝日のみ、日没から20時頃までライトアップが行われ、幅200m、高さ30mに及ぶ氷柱の姿を眺める人々で賑わいます。氷柱は、湧き水を毎日撒き、その日の気温などによって撒く量を変えながら、美しい姿かたちになるよう育てているとのこと。地面からにょきにょきと盛り上がった氷柱が広がる風景がライトアップされると、まるで地球以外の惑星にいるかのような気分を味わえます。観賞するための通路もウッドチップで整備されていますよ。

都会やテーマパークだけでなく、光と自然が創り出すイルミネーションも、ぜひ満喫してみてくださいね。
■秩父三大氷柱(秩父観光協会)
今後の特集の参考にさせていただきます。
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