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特集記事【2020年10/20日号】

10月27日から11月9日までの2週間は、読書を推進する行事として、毎年『読書週間』が行われています。

全国で様々な催し物などが行われますが、今回はコレにちなみ、文豪や漫画の巨匠ゆかりの地をめぐるお散歩旅をご紹介します。

最近めっきり寒くなって、秋の雰囲気も出てきました。読書の秋とも言われるこの季節、お気に入りの名著を手に、文豪・巨匠の過ごした土地土地を散策してみてはいかがでしょうか?

まずは、東京都豊島区。古くから作家達が居を構え、南池袋にある雑司ヶ谷霊園には多くの文豪が眠っています。

居を構えた作家の中で、今でもその往時をしのぶスポットが実在するのは、日本を代表する推理小説家、江戸川乱歩です。「怪人二十面相」「少年探偵団」といった子どもたちに人気の作品から「黒蜥蜴」「人間椅子」など怪奇的な要素を含んだ小説まで、幅広い作品を残した乱歩は、生涯に計46回もの引っ越しをしたといわれています。

そんな乱歩が後半生を過ごし、終の棲家としたのが豊島区池袋。その邸宅は当時、立教大学に隣接しており、今では旧江戸川乱歩邸として立教大学の敷地内に保存・管理されています。格式の高い応接室を擁する住宅と、書庫として使われていた2階建ての土蔵が残存。書籍や直筆原稿など、乱歩の関連資料を集めた研究センターとして機能する一方で、曜日限定で一般見学も可能となっています。

現在は新型コロナウイルス対策の一環で、見学および資料閲覧はオンラインによる事前予約が必要です。

さて、もうひとつ豊島区でおすすめなのは、漫画界の巨匠たちが切磋琢磨した、かの有名なトキワ荘です。

手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫…そうそうたるビッグネームたちが住んでいたトキワ荘は、豊島区椎名町(現在の南長崎)にありました。昭和57年に惜しまれつつ解体されましたが、多くの関係者の尽力により復元計画が進み、2020年3月に豊島区立トキワ荘マンガミュージアムとしてオープンしました。

昭和の木造アパート然とした外観。そしてアパート内の間取りが再現された館内。1階には企画展示室と漫画ラウンジがあり、トキワ荘ゆかりの漫画や書籍を自由に読むことができます。

2階への階段を上がると、漫画家たちの部屋はもちろん、共同炊事場や便所まで当時の姿で再現された空間が広がります。トキワ荘の歴史や漫画家の暮らしぶりがわかる展示や、漫画家になりきって写真が撮れる部屋、実際に漫画が描ける部屋などがあり、漫画好きの方は存分に楽しめることでしょう。お出かけ前に、当時のトキワ荘での青春模様が描かれた藤子不二雄A先生の「まんが道」や「愛…しりそめし頃に…」を読んでおくと、ひときわ楽しめますよ。
■旧江戸川乱歩邸(立教大学)
■豊島区立トキワ荘マンガミュージアム
 ホームページ:https://tokiwasomm.jp/
続いては東京都世田谷区です。巨匠さんぽスポットとして外せない蘆花恒春園をご紹介しましょう。

最寄り(といっても徒歩で20分ほどの距離ですが)の京王線の駅名は「芦花公園」。もちろん、同公園から名づけられています。芦花は蘆花、すなわち明治・大正時代の文豪、徳富蘆花のこと。「不如帰」「自然と人生」「みみずのたはこと」など、数々の作品を後世に残しました。

今となっては高級住宅地のイメージが強い世田谷区ですが、明治はまだ雑木林が占める土地。土と共に暮らすことを決意した蘆花は、この地に引っ越して「恒春園」と名付けました。昭和2年に没するまでの約20年間を、この広大な地で過ごしたのです。

武蔵野の面影を保存した同園には、改修された徳富蘆花旧宅がひっそりと居を構えています。なお、蘆花が自ら植え育てた竹林や、蘆花夫妻の墓も同園にあり、武蔵野の風景の中に溶け込んでいます。

もうひとつご紹介したいのは、芦花公園駅から蘆花恒春園へ向かう途中にある世田谷文学館です。平成7年、東京23区初の近代総合文学館として開館しました。

所蔵している資料は9万点以上。金田一耕助シリーズの作品で知られる横溝正史、日本のSF小説の先駆けといえる海野十三、「日本三大奇書」のひとつ「黒死館殺人事件」の作者、小栗虫太郎など、探偵・推理作家の原稿や手紙をはじめ、森鴎外自作の教科書や、草野新平や西城八十など詩人の原稿、さらに映画ポスターや映画雑誌、台本など、ジャンルにとらわれない幅広いコレクションを揃えています。企画展も同様に、これまで浦沢直樹や安野モヨコ、石ノ森章太郎など漫画家の展示会が開かれるなど、柔軟で興味深い企画を行っています。

芦花公園界隈での文学さんぽを、ぜひお楽しみください。
■蘆花恒春園
■世田谷文学館
 ホームページ:https://www.setabun.or.jp/
都心から気軽にアクセスできて、古都らしい風情を楽しめる街、鎌倉。目抜き通りは観光客が押し寄せていますが、一歩、道を隔てると閑静な住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気が漂っています。

これは現在だけでなく、昔も同じ。だからこそ、静かに暮らす中で仕事に打ち込みたいと考えた文豪が多かったのも頷けます。鎌倉は、文学者が住まう街としての顔も持ち合わせています。

立ち寄りたいスポットは、鎌倉文学館です。鎌倉にゆかりのある文豪は、川端康成、夏目漱石、芥川龍之介、与謝野晶子…その数、300名以上。彼らの直筆原稿や手紙、愛用品などを保存・展示しているのが、同文学館です。

旧前田侯爵家別邸だった建物は、国指定の有名文化財。洋館のデザインを採用しつつも、切妻屋根や深めの軒出など、和建築の要素も見て取ることができます。館内は、大理石や暖炉、ステンドグラスなどが品よく配置されています。

館内の窓から望む庭も、大きな見どころのひとつ。芝生が広がるその先にはバラ園があり、「鎌倉」「流鏑馬」など鎌倉ゆかりの名前がついたバラをはじめ約200種250株が植えられています。

春は5月中旬から6月下旬にかけて、秋は10月中旬から11月下旬までが見頃となっています。さらにその向こうには、キラキラと輝く湘南の海。建物探訪だけでもじゅうぶんに楽しめますよ。

現在は開館35周年記念の特別展として「川端康成 美しい日本」を開催中。川端康成は昭和10年から鎌倉の長谷に住み、「雪国」「千羽鶴」「山の音」などの作品を書きあげました。ちなみに「山の音」は、かの三島由紀夫が「川端作品ならこれが一番」と推していた小説です。長谷の大仏など、鎌倉の情景が随所に登場しますので、一読してからお出かけするのもおすすめです。
■鎌倉文学館
 ホームページ:http://kamakurabungaku.com/
今後の特集の参考にさせていただきます。
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