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特集記事【2022年4/20日号】

さまざまなアートが揃う大きな美術館もいいけれど、特徴を前面に出した「小さな美術館」も味わい深く、多くのファンを楽しませています。

今月は、都内のそんな美術館をご紹介。現代美術、浮世絵、素朴派の絵画など、それぞれ特徴があると同時に、アートに詳しくない方でも楽しめるよう工夫された企画展を実施している点も見逃せません。

また、お散歩が心地よい季節ということもあり、その美術館を経由するおすすめの散歩ルートや、近隣の緑豊かな公園なども併せてご紹介します。緑豊かな都会のオアシスとアートを楽しむ休日を、ぜひお過ごしください。

新緑が目に眩しい都会のオアシス、明治神宮外苑。お散歩にはうってつけのエリアです。

そこから表参道・原宿方面に足を延ばして外苑西通り、通称"キラー通り"を歩くと見えてくるワタリウム美術館をまずご紹介しましょう。

1972年に前身であるギャラリーがオープンし、1990年に私設美術館として開館。館名は初代館長である和多利志津子氏、キュレーターの和多利浩一氏の苗字からとったもの。

お二人は、今でこそ様々な場所で見かけることができる世界の現代美術を、いち早く日本に紹介した人物として知られています。

コンクリートと御影石を駆使した建物の設計は、サンフランシスコ近代美術館やイタリアのスカラ座等を手掛けた世界的な建築家、マリオ・ボッタ氏によるもの。

地上5階建てで、1階と地下にミュージアムショップ「オン・サンデーズ」が入っています。

5月15日(日)まで開催されている企画展は「視覚トリップ展〜ウォーホル、パイク、ボイス 15人のドローイングを中心に〜」です。

今や現代美術を代表するアーティストたちの同館コレクション作品を中心に展示され、アートな視覚体験を楽しむことができます。

アンディ・ウォーホルの初めてのドローイング集「サムという名の25匹の猫と青い子猫ちゃん」をはじめ、ナムジュン・パイクが描いた、笑っているテレビ、泣いているテレビのドローイングなど約60点、キース・ヘリングの「無題(トルソ)」。

さらにヨーゼフ・ボイスが東京で描いた黒板ドローイング「コンティニュイティ(連続性)」など、ドローイングやペインティング作品、計160点あまりが展示されます。

美術館を楽しんだ後は、表参道方面へ。裏道にはオシャレなカフェやアートショップ、本屋さんが点在しています。外苑前で自然を満喫し、美術館を楽しみ、カフェで落ち着いたひとときを過ごす休日散歩はいかがですか?
■ワタリウム美術館
ホームページ:http://www.watarium.co.jp/
次は、浮世絵の美術館をご紹介。渋谷区にある太田記念美術館です。すでに紹介したワタリウム美術館からも歩ける距離にあるため、休日に"ハシゴ"しても面白いかもしれません。

賑わいをみせる竹下通りと、街路樹に心癒される表参道。並行する2本の道の、ちょうど中間に同美術館は位置しています。一歩入ると人波が一気に減り、都会の真ん中とは思えない静かな環境に驚くことでしょう。

同館は、実業界で名を馳せた5代目太田清蔵氏の浮世絵コレクション約12,000点をベースに1980年にオープンした美術館です。

肉筆の浮世絵約500点をはじめ、「あ、見たことある!」と思わせる喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重など有名浮世絵師たちの代表作、さらに知る人ぞ知る絵師のものまで、浮世絵の歴史がまるごとわかる約15,000点を所蔵しています。小さな美術館ながら、個人コレクションとしては世界でも有数の規模を誇り、展示作品は毎月入れ替わります。

4月22日(金)から6月26日(日)の期間は、企画展「北斎とライバルたち」を開催。かの有名な「冨嶽三十六景」を手掛けた北斎ですが、当然ながら同時期にしのぎを削った浮世絵師も多く、彼らと刺激を与えあいながら切磋琢磨していました。

本企画展では北斎の作品だけでなく、同時代や次世代に活躍した15名以上の絵師たちの作品も並び、北斎とライバルたちがどのような交友関係にあったのかもわかるようになっています。たとえば歌川広重は、北斎の没後に「冨士三十六景」を発表しました。北斎の「冨嶽三十六景」とは場所が異なるものの、"鳥居越しの富士山"など共通項も多く、それでいて奇抜な構図の北斎、実際の風景に忠実な広重と、二人の個性の違いが見て取れるようになっています。

なお開催期間は4月22日(金)〜5月22日(日)の前期と、5月27日(金)〜6月26日(日)の後期に分かれていて、すべての展示が入れ替わります。ふだん浮世絵になじみがない方でも、有名な作品を鑑賞出来て、浮世絵の世界がよくわかるこの機会にぜひ訪れてみてください。
■太田記念美術館
ホームページ:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
「小さい美術館」というと少し語弊があるかもしれませんが、最後は世田谷区にある広大な都立砧公園の一画にたたずむ世田谷美術館をオススメします。

開館は1986年。多くの芸術家が在住している世田谷区ゆえ、彼らの作品を中心に展示されてきました。

同時に、先史美術から現代美術に至るまで、古今東西の幅広い芸術を、国内外の美術館や博物館と連携しながら紹介してきました。コレクションの総数は約16,000点。美食家でもあり、書や器の大家でもある北大路魯山人の作品も数多く所蔵されているほか、アンリ・ルソーをはじめとした"素朴派"の画家たちの作品が多いことも特徴のひとつです。素朴派とは、正式な美術教育を受けず、独学で絵画を学んだ画家一派のこと。だからこそ素朴で個性豊かな作品に仕上がり、高い評価を受けました。

6月19日(日)までの期間は、常設展示に加え企画展「出版120周年 ピーターラビット展」も開催中です。

世界中で愛されているキャラクター、ピーターラビットが誕生するまでの原点といえる絵手紙やウサギのスケッチをはじめ、シリーズ最初の絵本「ピーターラビットのおはなし」のすべての彩色画が展示されます。イギリス以外では初公開となるオリジナル原画や、作者が監修を手掛けたピーターラビットのぬいぐるみなども要チェックです。

また、企画展開催中の毎週土曜日には同館の名物イベント「100円ワークショップ」が開催されいましたが、現在はコロナ感染拡大防止のため、自宅で作るキットを販売中。

ぬいぐるみ用のモフモフした生地を使ったグリーティングカードを毎週土曜日13時〜15時の間、100円で販売されます。家族連れの方はぜひお求めになってはいかがでしょうか。

自然いっぱいの砧公園の散策と美術館を、ぜひ両方ともお楽しみください。
■世田谷美術館
今後の特集の参考にさせていただきます。
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