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特集記事【2007年10/20日号】


ヤクルトの古田兼任監督が、現役引退と退団の意向を表明しました。プロ野球では久方ぶりの選手権人監督の誕生とあって大変注目を浴びましたが、やはり選手と監督のそれぞれで考えるべき事も多かったでしょうし、さまざまな苦労があったのではないでしょうか。何よりまずは、お疲れ様でした。残るシーズンを全力で頑張って欲しいものです。ところでスポーツの世界では、よく「記録に残る」と「記憶に残る」の二つの切り口で、名選手を語ることが多いと思います。その点からみると、古田選手は間違いなく記録と記憶の両方に残る選手だったのではないでしょうか。

 


キャッチャーとしての強肩やクレバーなリードぶりは、いまさら言うまでもありません。野村ID野球の申し子として、オリンピック日本代表の頭脳として、現在の日本球界を引っ張ってきた功績は、具体的な数字にはならなくとも、燦然と輝く記録でしょう。

一方で打者としても、入団2年目に首位打者を取るなど活躍。高校・大学・社会人の全てを経験した選手としては、史上初めて2000本安打を記録したことも特筆するべき記録でしょう。

余談ですが、兼任監督となったときには「代打、オレ」というシチュエーションが注目を浴びていましたが、選手からするとそれよりも「オレの代打、オマエ」と言われる方がプレッシャーが掛かるとか掛からないとか・・・。

     
 
「眼鏡をかけた選手」、それもキャッチャーというポジションですからなおのこと、当時はスカウトから敬遠されていたわけで、実際ヤクルトではない某球団のスカウトが、眼鏡を嫌って指名を避けたという噂話が流れています。しかしプロに入ってからはそんな評判を覆す大活躍。どこか知的なイメージを漂わせながらプレイする姿、眼鏡を飛ばしながらファウルフライを追いかける姿は、今もファンの心に焼き付いていることでしょう。

そして何より、選手会の会長としての活躍。近鉄バファローズの消滅に端を発した騒動の中、史上初めてのストライキを決断。「プロ野球の選手が試合をしない」。一般の企業の職場放棄とは明らかに意味合いが違うこの異常な状況を、しかしファンや世論は支持し、強烈に後押ししました。
     
一方で海の向こうアメリカでも、時折「選手のストライキ」が話題になります。その多くは選手自身の待遇(もっと言えば、お金)に関する衝突が原因ということもあって、世論はむしろ選手に批判的であることが多いようです。

そういった原因の違いはあるにせよ、言わばストライキを先導した張本人である古田選手が現れたとき、ファンは大「古田」コールで彼を出迎えました。ストが明けた後の球場でも、対戦チームのファンから起きる大声援。引退した偉大な選手でもなければ到底ありえない光景が、そこにはありました。

引退を表明し、代打として登場した古田に、相手チームからも大きな声援が飛んでいます。所属するチーム、贔屓のチームを超え、「野球ファン」から愛され、支持された偉大な選手。そんな風に彼のことを記憶しておきたいと思う、今日この頃です。


今年はラグビーのワールドカップが開催されました。直前に怪我人が出たこともあり、日本代表は連敗こそ止めたものの勝利はおあずけ。残念な結果ではありますが、国内はこれからがまさにラグビーシーズン。大学・社会人・年末には高校ラグビー・・・冬のスポーツの代名詞的存在として、根強い人気があります。

ラグビーはボールを持って前進するスポーツ。ところが、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ラグビーではボールを前に投げると反則(スローフォワード)を取られます。持っているボールを前に落とすのも反則(ノックオン)。フォワードの選手を中心に出来た密集の中から、飛び出したボールをバックスが華麗に繋いで行く・・・ラグビーの魅せ場のひとつですが、しかし実はボールを他の選手にパスする度に、ボールは確実に元々あった位置から後ろに、つまりゴールからは遠い位置に送られていきます。

明治大学ラグビー部の故・北島監督の教えは「前へ」。ラグビーはまさしく、ボールを前へ前へと進めていく競技のはずなのに、パスを重ねれば重ねるほどに、その本質からは矛盾していく、不思議なスポーツなのです。そして、ボールを敵陣で地面につける(グラウンディング)すると「トライ」として点数が入るわけですが、何故「トライ」と言われているか、みなさんご存知でしょうか?

英語で書けば"Try"、「試みる」という意味です。トライの後はキッカーが登場して、あのH型のゴールポストにボールを蹴り込んで追加点を狙うわけですが、ラグビーが出来た当初は、ボールを敵陣にグラウンディングしても得点にはならず、その後のキックのみが得点として認められていました。

つまりトライとは文字通り、ボールを敵陣に持ち込むことで、得点を得るためのキックを試みる=トライする権利が与えられる、という意味だったのです。フォワードの選手は体を張ってボールを取りに行き、ボールが今より後ろに行ってしまうのを承知で、それでも味方を信頼して、ボールを託す。たとえボールを敵陣に持ち込んでも、得点できるかどうかをキッカーの足に託す。

「One for all,All for one」。よく引き合いに出されるこの言葉は、ラグビーと言う、球技としては異例とも言える15人の大人数が、ひとつのボールを信頼で繋いでいくスポーツである事を端的に表した言葉であるといえるでしょう。

今後の特集の参考にさせていただきます。
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