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特集記事【2011年4/20日号】

建設地決定から足掛け5年。2011年3月18日に、東京スカイツリーは完成時の高さ634mに到達し、世界一高い電波塔となりました。着工は2008年7月なので、おおよそ1年間で200m、積み上げたことになります。2011年冬に竣工し、2012年春に開業する予定です。

そんな東京スカイツリーが建っているのは、東京都墨田区押上(おしあげ)。近隣にお住いの方や、電車で通過する方はご存じでしょうが、一体どんなところなのか土地勘のない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

押上の地にはじめて電車が走ったのは明治35年のこと。東京の下町を代表する繁華街でもありました。スカイツリーのすぐ西には隅田川が流れ、川を渡れば浅草。川に沿って北上すれば、花街(花柳界)のある向島。ツリーからまっすぐ南へ行けば錦糸町、その東隣は天神様のいる亀戸。それぞれ個性的な街に囲まれています。

今月は、そんなスカイツリー界隈の街をエリアごとにご紹介。ツリーを見物しつつ、近隣のお散歩スポットでくつろいだり、楽しんだりしてみてはいかがですか。
東京スカイツリーの最寄り駅は、東武鉄道伊勢崎線の業平橋駅。都営浅草線の押上駅からも目と鼻の先です。駅を降りて、おもむろに見上げてみると、その大きさには誰もが驚かれることでしょう。新聞やテレビ、もしくは遠方からツリーをみたことのある方は多いと思いますが、あらためて「ふもと」に来てみると、想像を超えた大きさに圧倒されるはずです!

しかしながら、最寄り駅で下車してツリーをみて、そのまま帰るのはちょっともったいない気がします。下町の面影を残す周辺散策も併せて楽しみたいところ。そこで今回は、川向うの浅草からの散策ルートをご紹介してみましょう。

ルートといっても、浅草から東京スカイツリーまでは、ほぼ直線。隅田川を渡って浅草通りをまっすぐ東に歩けば、徒歩15分程でたどり着きます。ビュースポットとしておすすめなのは、隅田川にかかる吾妻橋(あずまばし)。かの有名な、アサヒビールの金色のオブジェとスカイツリーのコントラストを楽しめます。

なお、アサヒビールタワーに上って眺めるツリーも格別。22階にある展望喫茶「アサヒスカイルーム」から、そびえたつスカイツリーがこれ以上ないほどクリアに眺めることができます。

かつては西側(隅田川・新宿方面)の席が人気でしたが、スカイツリー着工後は東側の窓際の席が人気のようです。その他、アサヒビールタワー内にはスカイツリーが見られる席のある料理店もありますよ。

さて、先ほど「浅草通りをまっすぐ」と述べましたが、少し寄り道してみると、スカイツリーのさまざまな表情が見えてきます。なかでもオススメなのは、三ッ目通りと北十間川がクロスする地点にかかる源森橋の上。以前も特集でご紹介しましたが、やはりここは外せません!

訪れた日も、三脚を構えたカメラ愛好家の方々が陣取っていました。伊勢崎線の高架と共に伸びる川、そこには屋形船が浮かび、その向こうにはツリーの姿。この界隈では電線越しになりがちですが、ここからだと電線などの遮るものが入らずに眺められるというわけです。
ツリーのお膝元までたどり着いたら、周辺をぶらぶらとそぞろ歩いてみましょう。浅草通り沿いには、ツリーにあやかった食べ物やグッズが目白押し。業平一丁目交差点の角にあるそば処「かみむら」には、ガイドブックを持った女性2人が「あった!ココだ!」と勇んで店内に入っていきました。お目当ては「タワー丼」。巨大な海老の天ぷら3本が、それこそタワーのように天に向かって立っています!3本の海老だけでよく立ってるな…と思われるかもしれませんが、裏面には丼のフタで倒壊防止策が取られているところに工夫がうかがえます。1日40食程度限定で、お値段は1800円。ボリューム満点です。

そのまま浅草通りを東に歩いていくと、「おしなりくんの家」が見えてきました。ここは墨田区が中心になって作られた「お休み処」。お茶やお水は無料で、ジュースやコーヒーなども提供しています。訪れた日もワイワイと賑わっていました。 「おしなりくん」というのは、押上・業平橋地区の「押(おし)」と「業(なり)」の文字から生まれた地元のキャラクター。

業平橋の由来でもある平安歌人、在原業平のような恰好で、頭には烏帽子(えぼし)のようにスカイツリーが乗っかっている“ゆるキャラ”です。運が良ければ、着ぐるみの「おしなりくん」をここで見られるかもしれません。

その他のお店も、皆こぞってスカイツリーにあやかったディスプレイをしているところが楽しいですね。おしなりくんのTシャツを並べている店や、ディスプレイにおしなりくん人形を置いている老舗せんべい屋、さらにふとん屋さんなのに店先におしなりくんストラップのガチャポンが置いてあったりと、街ぐるみでツリー完成を待っている賑々しさがあります。

それではここで、押上地区の隠れた名店をひとつご紹介。もつ焼き屋の「松竹」です(東京都墨田区業平2-9-10)。10人も入れば満席となる小さなお店ですが、もつ焼き、レバ刺し、ガツ刺しに煮込みなど、新鮮なモツを堪能することができます。モツのタレでいただく「生キャベツ」も人気。齢80を超える女将さんと、その娘さんで切り盛りしている下町の名店です。オープンは17時からですので、夕暮れ以降にツリー詣に訪れる方、お酒好き、モツ好きな方はぜひ足を運んでみてください。

ちなみに、この界隈は「銭湯が残る街」でもあります。「松竹」の向かいにも銭湯があり、しかも天然温泉です!スカイツリー見物で温泉に入る、というのもなかなか通の楽しみ方ですよ!
■東京スカイツリー
 ホームページ:http://www.tokyo-skytree.jp/
■アサヒビールタワーのお店
 ホームページ:http://www.asahibeer.co.jp/restaurant/azuma/
■そば処「かみむら」
 ホームページ:http://oshinari.jp/?p=1035
■おしなりくんの家
 ホームページ:http://oshinari.jp/?p=66
 
隅田川の東岸、東京スカイツリーの北側に広がっているエリアが向島。日本に残る数少ない花街のひとつで、今でも芸妓さんが100人以上います。毎年、隅田川沿いで行われている「墨堤さくらまつり」、今年は震災の影響で中止になりましたが、桜が舞い散る中、芸妓さん達は隅田川にかかる桜橋のたもとで募金活動を行っていました。 花街といっても、目立った繁華街はありません。そのかわりに目につくのが、個性豊かな寺社仏閣です。隅田川の堤一帯を表す「墨堤(ぼくてい)」は、江戸時代に桜が植えられ、江戸庶民にとっての花見スポットとして有名でした。もうひとつ有名だったのが、この界隈の寺社仏閣。7体の神様を拝み歩く「隅田川七福神」のために、お正月には今も昔も大勢の参拝客が訪れます。さっそく、お散歩にふさわしいパワースポットをご紹介してみましょう。

まずは隅田公園東岸の北に位置する牛嶋神社。総ヒノキの権現造りの社殿は、派手さはないもののおごそかな雰囲気を醸し出しています。

ここの鳥居はちょっと変わっていて、通常の鳥居の両脇に小さな鳥居がくっついている「三輪鳥居」。とても珍しい鳥居です。

もうひとつ変わっているのが、神社の狛犬とともに「狛牛」がいる点。さらに境内には、江戸の庶民からも愛された「撫で牛」の像があります。腰が悪い人は牛の腰の部分を、足が悪い人は足を撫でると、病気が治るという言い伝えです。

さて、この界隈の寺社仏閣巡りと同時に行いたいのが、和スイーツ巡り!さすが、江戸時代から花見客や初詣客で賑わっていた墨堤だけあって、今でも老舗和菓子店が豊富です。

まずご紹介するのは、牛嶋神社の北側、言問橋東交差点(この交差点から眺めるスカイツリーもオススメ!)のそばにある「埼玉屋小梅」。人気メニューは1本180円の小梅団子です。

こしあんに黒ゴマをまぶしたお団子と、梅肉入り白あんにきなこをまぶしたお団子、さらに青のり団子がついています。1本でバラエティに富んだ3つの味が楽しめるというわけですが、それぞれの味がケンカすることなく、見事に調和しているような印象を受けました。お散歩ついでにヒョイとひとつ、買ってみてはいかがでしょう。

さて、お次は隅田川と平行に伸びている見番(けんばん)通りへ。三囲(みめぐり)神社が見えてきます。こちらは隅田川七福神の「恵比寿さま」がいる神社。

祀られているのは、宇迦御魂之命(うかのみたまのかみ)。「○○稲荷」とつく神社に祀られている神様です。さて、先ほどの牛嶋神社は「三輪鳥居」でしたが、ここの境内にあるのは「三柱鳥居」。

なんと、3本の柱があって三角形を作っている不思議な鳥居です。さらに狛犬のそばにいるのは…なぜかライオン!どこかで見たことがあるライオン像だなぁと思っていましたら、三越百貨店の入り口に置かれているものと同じ像だそうです。今は閉店してしまった池袋三越の店頭に設置されていたものが奉納されたとのこと。

境内には他にも「三つ穴灯篭」があり、鳥居、灯籠、三越と、「三」という数字にちなんだものがある、面白い神社です。そう、もうひとつ要チェックのものがありました。それは狐の像。通常の神社にいる狐は、どちらかというと妖しげな表情をしているものですが、この神社のおいなりさんはなんとも柔和なお顔立ち!「三囲のコンコンさん」として親しまれているようです。眺めていると、なんともホッコリとした気持ちになりますよ。
次に訪れたのは、三囲神社から北へ100mほどの距離にある弘福寺。禅宗のお寺です。禅宗のお寺は、社殿など所々に中国(唐や明)の様式が入っているところがポイント。このお寺でも、本堂の両翼にある円窓や、お堂の前にある月台などに、唐風のデザインが現れています。和風でありながら、どこかオリエンタルな印象ですね。重厚感もあってステキです。幕末の大知識人、勝海舟も、若かりし頃にこのお寺で修行したといわれています。 このお寺には、隅田川七福神の「布袋尊」が祀られています。もうひとつの見どころは、境内に鎮座する「咳の爺婆尊(じじばばそん)」。拝むと風邪除けになるとの信仰がありますので、咳や風邪にお悩みの方は足を運んでみてはいかがでしょう。お寺では「せき止飴」も売っていますよ。

お次は、弘福寺のすぐそばにある長命寺。隅田川七福神の「弁財天」が祀られているお寺です。このお寺、境内はさほど広くないのですが、松尾芭蕉の雪見の句碑や十返舎一九の狂歌碑など、石碑がギッシリと立ち並んでいます。文人墨客に混じって、なぜか木の実ナナさんの句碑があるのがちょっと謎でした(笑)。 そして、この長命寺の句碑が立ち並ぶサイドに、裏門があります。

そこからすぐの位置にお店を構えているのが「長命寺桜もち 山本や」。この店を創業した山本新六なる人物が江戸中期に隅田川の桜の葉っぱを塩漬けにして、「桜餅」と名付けて長命寺の門前で売り始めたのだとか。じつはそれが桜餅のルーツといわれているんです。

店内にはイートインスペースが設けられていて、その場で食べることも可能。

お茶と桜餅ひとつで250円と、お散歩途中の一服としてはベストなお値段!

ここの桜餅は、桜の葉が3枚も巻かれている点が特徴です。塩っ気が程よく効いていて、アンコの甘みとのバランスが絶妙。

大通りに面していながらも一見わかりにくいところにあるのですが、訪れた時はひっきりなしにお客さんが来店していました。向島散歩では外せない名店です。

他にも、墨堤を北へ歩みを進めると、隅田川七福神の「寿老神」が祀られている白鬚(しらひげ)神社や、「毘沙門天」が祀られている多聞寺など、多彩な見どころがあります。

白鬚神社と多聞寺は、長命寺から少し離れているため、時間に余裕のある方にオススメしたいところです。また、ご当地の文化を今に伝えるべく、街中の所々に案内板が建っているのも墨田区ならでは。

歴史や由緒などと共に、明治初期の写真が入っているものもあり、今と昔を見比べながらの散策が楽しめますよ!
■牛嶋神社
 ホームページ:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/13_sumida/13001.html
■埼玉屋小梅
 ホームページ:http://www.saitamaya-koume.com/
■隅田川七福神めぐり
 ホームページ:ホームページはこちらから>>
■長命寺桜もち 山本や
 ホームページ:http://www.sakura-mochi.com/
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