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特集記事【2011年5/20日号】

震災と津波による甚大な被害を受けた東北地方。その一方で、直接被災していない地域に住む私たちは「何かできることはないだろうか?」と誰もが震災以降、考えていたと思います。

募金活動もそのひとつ。また、実際に現地へ赴いてボランティア活動に精を出している方もいます。そして、昨今注目を集めているのが、「東北の物産を購入することによって、経済的にサポートしたい」という動きです。東京各地に点在する東北のアンテナショップには、そう考えた人々が押し寄せ、売り上げは好調だといいます。

東北への旅も、またしかり。震災直後は、直接被災していない地域からも観光客の足が遠のき、旅館や観光業を営む人々は大きな打撃を受けました。そんな現状がテレビなどのメディアで報道されてから、だんだんと「自粛」から「消費による援助」の動きが高まり、観光客が戻りつつあるそうです。

そこで今回は、東京にある東北のアンテナショップと、これからの季節にオススメしたい名所をご紹介。名所については、震災や津波の影響をまぬがれ、ライフラインも正常化しているところを各県の観光協会や諸団体にお聞きして記事にしています。ぜひともお出かけしてみてはいかがでしょう。

※記事中で紹介している商品は、出荷状況によって店舗で販売していないケースもございます。各店舗へお問い合わせのうえ、お出かけください。
JR池袋駅の東口から徒歩2分の距離にある「宮城ふるさとプラザ」は、宮城県のアンテナショップ。1階には宮城が誇る名産品が並び、2階では宮城県産の地酒や伝統工芸品を販売しているほか、観光やイベントの情報を案内しているコーナーもあります。

宮城といえば、今回の震災で甚大な被害を受けた石巻や気仙沼など、全国的にも名高い漁港が点在し、海産物の宝庫でもあります。同店には、その豊富な海産加工品がズラリ。やはり外せないのは、仙台の名産「笹かまぼこ」です。余った白身魚をすり身にして、笹の葉のかたちに整えて串に刺して焼いたのが始まりといわれています。厚みがあってジューシー、プリプリとした歯ごたえがたまらない笹かまぼこですが、昨今ではさまざまな工夫がなされていることも見逃せません。チーズが練り込まれていたり、ホタテやサーモン、しそなどがあしらわれているものも。いろいろ買ってみて食べ比べてみると楽しそうですね。

そしてお菓子。お土産と違い、アンテナショップでは1個でばら売りしているケースも一般的なようで、いろいろな味が楽しめる点からも人気です。宮城県の銘菓といえば、もち米にクルミを入れて蒸したお餅「ゆべし」、枝豆や空豆をすりつぶして砂糖で味付けをした餡「ずんだ」が有名。「ずんだ」をお餅でくるんだ「ずんだ大福」も同店の人気メニューです。他にも、ずんだのきびだんご、ずんだの煎餅、ずんだのどらやき、さらにはずんだの笹かまぼこなどもあります。食べたことのない方は、ぜひ一度お試しください。

また、1階には仙台名物「牛たん」を本場の味で堪能できるレストランも併設。牛たん定食やタンシチュー、牛たんキーマカレーの他、舌の根のほうの肉厚部分を選りすぐった定食も人気です。本場のジューシーな牛たんの味をお楽しみください。
■宮城ふるさとプラザ
 ホームページ:http://cocomiyagi.jp/
報道などでご存じのとおり、宮城県の沿岸部は津波による多大な被害が生じました。「旅行に出かけて観光産業を支援したいけれど、現地の情報がわからない」という方も多いと思います。そこで、財団法人宮城県観光連盟に直接、お話を伺ってみました。

まず沿岸部ですが、かの有名な松島は、奇跡的に津波の被害が軽微で済みました。一説によると、松島湾に浮かぶ島々が街を守ったともいわれており、松島湾内の五大堂にかかる「すかし橋」は津波に耐えたことから復興のシンボルともいわれています。また、遊覧船もゴールデンウィークから出港を始めました。松島観光協会のホームページには「がんばろう東北 松島復興情報」として、営業を再開した宿泊施設やショップ、観光施設情報が掲載されています。お出かけになる場合は、ぜひチェックしてみてください。国宝である瑞巌寺も拝観可能です。

一方、内陸部は現在ほとんど通常通りの営業をしているとのこと。これからの季節は、山形県に隣接する蔵王町にあるカルデラ湖「御釜(おかま)」がおすすめ。蔵王刈田岳と熊野岳、五色岳に囲まれた湖は、まさしくお釜のかたちをしています。また、太陽の光によって色が変わることから「五色湖」の別称もあるほど。エメラルドグリーンに輝くときもあれば、深い抹茶のような色になることもあり、神秘的な風景が広がります。

仙台の奥座敷といわれる作並温泉も、新緑の季節にはうってつけです。周辺には、複数の滝の落ちる音が鳳凰の鳴き声のようだといわれたことから名づけられた「鳳鳴四十八滝」や、角度によって山頂がゴリラの横顔のようにみえることから「ゴリラ山」とも呼ばれる鎌倉山があり、ウォーキングに最適です。無料で見学できるニッカウヰスキー工場もありますよ。

また、宮城の内陸部に位置する鳴子温泉は、全国にある11種の泉質のうち、なんと9種が備わっている珍しい温泉郷。「鳴子こけし」でも有名で、全国のこけしを揃えた「日本こけし館」などの施設もあります。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
■財団法人 宮城県観光連盟
 ホームページ:http://www.miyagi-kankou.or.jp/
 
有楽町駅前の東京交通会館は、アンテナショップのメッカとして多くの都道府県がショップをオープンしています。そのうちのひとつが秋田のアンテナショップ「秋田ふるさと館」です。

秋田といえば、なんといってもきりたんぽ。ついてつぶしたお米を、細い杉などの棒に円筒状にぬりつけて焼いたものです。猟師や木こりなどが仕事で数日間、山にこもるとき、日持ちをよくするために考案されたんだとか。鶏ガラスープで煮ると、いっそう美味しさが引き立ちますよね。

ただ、冬の「鍋料理」として使われるイメージを皆さんお持ちなのではないでしょうか。鍋料理以外でも、お味噌汁の具にしたり、マカロニがわりにグラタンに入れても美味しいですよ。同店では、本場の味を楽しめる比内地鶏スープがついたタイプや、味噌だれのついたタイプなども並んでいます。これからの季節ですと、屋外のバーベキューなどにも合いそう。締めの“ご飯もの”として、味噌だれをつけた焼ききりたんぽも美味しそうですよね。

それでもバーベキューの締めは焼きそばがいい!」という方には、秋田が誇る「横手焼きそば」をおすすめします。B級グルメにおける焼きそばといえば、静岡の富士見、群馬の太田、そして秋田の横手が“三大焼きそば”といえるでしょう。ソースは通常のものよりもやや甘めでさらりとしています。麺は、通常ですと蒸した麺を使いますが、横手の場合は茹で麺を使うところがポイント。同店でぜひ入手してみてください。具は別売ですが、豚バラやキャベツを入れて、仕上げに紅ショウガと目玉焼きを乗せると、本場の味に仕上がりますよ。

そしてもうひとつ、外せない秋田の麺といえば稲庭うどん。こちらも香川の讃岐、群馬の水沢と並んで3大うどんに称されることもあります。手延べ製法を施した干しうどんで、やさしい舌ざわりとつるりとしたのど越しが楽しめます。これから暑くなる季節は、ざるに入れて冷やしうどんにしたり、食欲不振気味になったら精のつく山かけうどんにしてもよさそう。また、秋田名産の魚醤「しょっつる」でいただくのもアリです。
■秋田ふるさと館
 ホームページ:http://www.a-bussan.jp/shop/tokyo/index.html
秋田といえばお米「あきたこまち」が有名ですが、この“こまち”とは“美人”のこと。秋田出身の美人のことを「秋田小町」と言ったりしますよね。そのルーツをたどると、平安歌人の小野小町に行き着きます。

美人の誉れ高かった小野小町は、現在の秋田県湯沢市で生まれたといわれ、現在でも産湯をつかったといわれる井戸が残存しています。小町を偲ぶ立派な「小町堂」も人気の観光スポットです。その小町堂のある芍薬塚で毎年行われているのが「小町まつり」。小野小町にあやかり、毎年7人の小町娘を選出して、各人が小野小町の和歌を詠みあげ、小町堂に奉納するまつりです。きらびやかな飾りをつけた和装の稚児行列も素敵ですが、例年注目を集めるのはやっぱり小町娘。顔が透ける布のついた市女笠を被り、しずしずとした所作で登場する姿は、なんとも優雅。例年多くの観光客が、彼女たちの姿をカメラに収めようと足を運んでいます。

また、湯沢市の6月といえば、芍薬(しゃくやく)の花が咲き誇る地としても知られています。市内の小町芍薬苑には130種・6000株の芍薬が咲き誇ります。ボリュームがありつつも品格を備えたような芍薬の花が群生している風景は、なかなか貴重ですよ。また、先ほど紹介した稲庭うどんの産地でもありますので、うどん・美人・芍薬を楽しむ旅などはいかがでしょう?

そして秋田の夏といえば、なんといっても秋田竿燈まつり。8月3日(水)から8月6日(土)にかけて開催されます。大若と呼ばれる大人用の竿燈は、重さ50kgで長さが12m、提灯の数は46個!これを一人で持ち抱えるだけでなく、額や肩などに乗せるというから驚きです。街の大通りは、幻想的な光を放つ竿燈であふれかえります。この形は稲穂に見立てたもので、五穀豊穣の願いも込められています。

小町まつりと秋田竿燈まつり。できれば2つとも見てみたいですよね。
■秋田県湯沢市 観光情報Web
 ホームページ:http://aios.city-yuzawa.jp/kanko/index.htm
■秋田竿燈まつり
 ホームページ:http://www.kantou.gr.jp/index.htm
 
青森の特産品が揃う「青森県特産品センター・アンテナショップ東京店」は、東京都中央区新富。東京メトロ有楽町線の新富町駅、都営浅草線の宝町駅、東京メトロ日比谷線の八丁堀駅のちょうど中間に位置するオフィス街にあります。

同店の最大の特長は、アンテナショップとしては珍しく、生鮮品が直送されて棚に並ぶこと。季節に応じてさまざまな野菜や海産物などを購入することができます。現在は、青森のワラビやコゴミ、タラの芽、山ウドなどの山菜が旬。厳しく長い青森の冬を乗り越えた山菜の味覚は、体にパワーがみなぎるような感覚すら抱きます。アクを抜いてお浸しにするもよし、行者にんにくは玉子やお肉との炒め物との相性もバッチリですよ。

季節ごとに、山芋やきのこ、とうもろこし、生産量日本一のナガイモなどが並ぶほか、ホタテや十三湖のしじみなどの魚介類が出ることもあります。青森の新鮮な旬の食材が入手できる貴重なスポットです!

郷土料理としては、缶詰タイプの「いちご煮」はぜひ一度味わいたいところ。果物のいちごではなく、ウニとアワビなどの貝類が入ったお吸い物です。赤いウニの卵巣がいちごに似ていることからついた名前なんだとか。三陸海岸沿岸の郷土料理です。また、青森の北西に位置する津軽地方には「けの汁」という郷土料理があり、こちらも温めるだけでOKの缶詰タイプがあります。こちらはごぼうやニンジンなどの根菜やワラビなどの山菜を細かく刻んだ汁もので、1月16日の小正月に作られる伝統料理です。

もうひとつ、青森で忘れてはならないものといえば、りんご。りんごの旬は冬ですが、バラエティ豊かなりんご加工品が同店には並んでいます。

カットされたりんごを薪ストーブで低温乾燥させた「農家が干したリンゴ」は、添加物を使わずにりんご本来の味が凝縮しています。スナック感覚で手軽に食べることができる、ちょっと他では味わえない逸品です。他にも、りんごを使ったかりんとうなどのお菓子や、お馴染みのりんごジュースももちろんありますよ!
■青森県特産品センター
 ホームページ:http://www.aomori-shop.com/
昨年12月に東北新幹線が延伸。これまで八戸どまりだった新幹線が、新青森駅までやってくるようになりました。震災の影響で観光客の出足が伸び悩んでいますが、県をあげての観光誘致に積極的に取り組んでいます。

青森で有名なお祭りといえば、ねぶた。今年は開催が危ぶまれましたが、例年どおり8月2日から7日にかけて開催されることになりました。その開催日以外にも、ねぶたを体感してもらうためにオープンしたのが「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。青森駅、新青森駅のすぐそばという好立地にあります。1階は広々とした吹き抜けになっていて、そこに祭本番に出陣した5台程度の大型ねぶたがドーンと構え、迫力満点です。館内の照明が落とされているので、闇に浮かぶねぶたのきらびやかな姿も再現されています。その他、中型のねぶたや歴史を垣間見る展示スペースなども設置。新幹線で青森について、まずぶらりと立ち寄りたいスポットです。

そして、よくテレビなどにも登場するグルメスポット、青森魚菜センター。こちらも青森駅のすぐそばにあります。プロが買い付けにくる魚市場を一躍有名にしたのは、「のっけ丼」。どんぶりご飯を片手に市場を回り、のっけ丼の旗が出ているお店で気になる食材をみつけたら、その場で乗せることができるシステムになっています。マグロにホタテ、ブリやサーモン、うに、赤貝などの魚介類はもちろんのこと、筋子やたらこ、ほたるいか、牛肉のあぶり焼きなどもあるので、オリジナリティ豊かなどんぶりをぜひ作り上げてみてください。

これからの季節にふさわしい名所を紹介するとすれば、青森と秋田の間に広がる世界自然遺産、白神山地でしょう。新緑が目に眩しい季節は、神々しささえ感じます。トレッキングコースなどを案内する白神山地ビジターセンターは震災の影響で一時クローズしていましたが、現在は通常通り開館しています。ハイキング感覚で楽しめるブナ林散策道コースや、樹齢400年といわれるブナの巨木「マザーツリー」を目指すコース、白神山地の眺めを満喫するコースなど、多彩なコースが用意されています。

33の湖沼とブナ等の原生林で構成される十二湖もおすすめ。点在する湖(池)の中で最も有名な青池は透明度がひときわ高く、お天気によってはこの世のものとは思えないほど美しい青色を放ちます。今の季節ですと、その水面に周囲の新緑が映り込み、神秘的なこと、この上ありませんよ!
■ねぶたの家 ワ・ラッセ
 ホームページ:http://www.nebuta.or.jp/warasse/
■青森魚菜センター
 ホームページ:http://www.aomori-ichiba.com/
■白神山地ビジターセンター
 ホームページ:http://www.shirakami-visitor.jp/
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