Netflix観賞日記58

見ました。

『ヤニ猫』

『ヤニねこ』――「こんな作品」が生まれる国のすごさ

Netflixでアニメ『ヤニねこ』を視聴した。見終わって最初に思ったのは、「いったいどうして、こんな作品が世の中に出てきたのだろう」ということだった。もちろん、いい意味である。

そもそも「コンプラ」という概念……いったん横に置いておこう。タバコを吸う猫を主人公にして、そこから自由な発想で物語を展開していく。この発想の大胆さには驚かされる。普通なら「これは大丈夫なのか?」と誰かが止めそうなところを、作品として成立させてしまう。どんなテーマを描いても自由、という日本の漫画・アニメ文化の懐の深さは、ある意味でこの国の健全さのあらわれなのかもしれない。

もちろん、自由なだけでは作品は成立しない。『ヤニねこ』には、独特の発想、それを形にする画力、作品を制作できる環境、そして商業作品として世に送り出す仕組みがある。そう考えると、「こんな作品が実際に世に出るまでには、どれだけ多くの人間が関わっているのだろう」と想像してしまう。

企画する人、描く人、編集する人、映像化する人、そしてそれを受け入れる読者や視聴者。発想から商業作品になるまでのプロセスを考えると、日本の才能ある人材がいかに漫画・アニメ業界に結集しているのかがよく分かる。

内容そのものは肩の力を抜いて楽しめる作品なのだが、少し引いて眺めると、実は日本のポップカルチャーの豊かさを象徴するような作品にも見えてくる。

「こんなものまで漫画になるのか」と笑える社会は、案外すごい社会なのかもしれない。『ヤニねこ』を見ながら、そんなことを考えてしまった。

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