いよいよハードコートシーズン到来!

テニスはいよいよハードコートシーズンへ突入!世界各地で熱戦が繰り広げられております。ハードコートシーズンは全米オープンの前哨戦ということもあって、地球の裏側で行われているため夏のこのシーズンは寝不足必至です。

さて昨日は錦織選手がギリギリの死闘を制し、ワシントンではベスト4に進出しました。ここのところの錦織選手は精彩を欠くと言いますか、いまいちピリっとしない状況が続いていますね。

2017年シーズン当初は準優勝からスタートし、順調な滑り出しでしたがその後、決勝まではいくつかの大会で進むものの優勝がなくランキングもトップ10ギリギリにとどまっています。

今回のワシントンのシティーオープンでは勝ち残っているためトップ10陥落とはならなそうですが、昨年のハードコートシーズンの結果を上回らないとこの先厳しい状況が続いてきます。

シティオープンでの次の準決勝の相手は新鋭のズベレフ(弟)。今年は錦織でもなし得なかったマスターズ大会でも優勝し、乗りにのっているズベレフ。昨日の試合ではバックハンドのコントロールに苦しむ場面も見られた錦織選手。さて、どのようにズベレフを攻略するのでしょうか?注目したいところです。

 

■錦織にとって今回の全米はチャンス?

いうまでもなく錦織選手にとって最高の舞台は全米です。居を構えているアメリカのナショナルコートでもありますし、ボールが早くて跳ねる得意としているコートであり、日本人初のグランドスラム決勝まで進んだ地でもあります。

今回のドローではランキング9位からの登場となりますが、上位陣が怪我で休養を宣言しているためかなり上のシードで試合に臨めるかと思います。ちなみに今のランキング(7/31)は以下の通りです。

1.アンディ マリー(全米直前のロジャーズカップ怪我で欠場)
2.ラファエル ナダル
3.ロジャー フェデラー
4.スタン ワウリンカ(今期残り試合全て、怪我で休養)
5.ノバク ジョコビッチ(今期残り試合全て、怪我で休養)
6.マリン チリッチ (全米直前のロジャーズカップ怪我で欠場)
7.ドミニク ティエム
8.アレキサンダー ズベレフ
9.錦織 圭
10.ミロシュ ラオニッチ

どうですか、テニスはタフマッチといわれますが、このけが人の多さ。錦織選手も怪我で大会をスキップしていますが、今最大のチャンスが来ているとも言えるのでは無いかと思っております。

欠場が確定している2名を除くと繰り上げで8番目より上のドローとなります。

上の顔ぶれを見ると、通常の大会をスキップしているフェデラーとナダルは別格として、自分より上のランキングの人とは準々決勝まであたらないわけですから、取りこぼしがなければランキング下の選手との対戦で、比較的楽にベスト8まで上がって来られるのではと期待しております。

プロに楽な試合などないのは承知の上ですが、ランキングが1桁の選手と早めにあたらないだけでも身体の負担が違うかと思います。

■ケガ人続出の上位陣でマークすべきは…

あまりにベタすぎていうまでもないですが、今回一番仕上がっているのはフェデラーではないでしょうか?今のフェデラーは完璧すぎますね。今が全盛期と言っても過言でない仕上りです。

ウインブルドンも完璧なテニスで勝ち上がり、必要最低限の試合数だけの出場でランキングもなんと3位まで挙げてきました。

他の選手とは違いフェデラーはエキシビジョンや団体戦を除くと7大会しか戦っていません。その内、5大会を優勝で飾ってポイントは6545ポイント。錦織選手は14試合で3140ポイント。半分の試合数で倍のポイントを稼ぎ出しています。さらに言えば今年、活躍のないマレーがじりじりとポイントを下げていく中、ナダルとともに虎視眈々とランキング1位を狙っています。

何よりフィジカルが充実しているほか、新しいギア(ラケットなど)の進化によって身体への負担を少なくし、より攻撃的なテニスにバージョンアップしたイメージがあります。

すこし前まではトップ選手相手にはバックハンドを攻撃されがちでしたが(ランク下相手では逆に優位を保てるほどのクオリティですが)、今はどんな相手でもバックハンドで攻めるテニスが出来ています。

速い仕掛けと、コートを大きく使うテニスで消耗戦にならないプレースメントを今年のフェデラーには感じます。

錦織選手を応援しておりますが、今回の最大の見所としてフェデラーと何回戦で対峙できるかというのも見所のひとつとしてあげておきたいと思います!

全米オープンに向けてのハードコートシーズンも始まったばかりですが、目が離せないですね。是非とも怪我無く万全の体制で今年最後のグランドスラムに錦織選手、立っていただきたいと思います。

ガンバレ錦織!

コメントは受け付けていません。