‘日常’ カテゴリーのアーカイブ

錦織選手が殿堂入りへ

2025年2月13日 木曜日

先日行われたデルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ、ハード、ATP250)に出場した世界ランク71位の錦織圭選手ですが、惜しくも地元勢のマッケンジー・マクドナルド選手(アメリカ/元37位/現123位)に6-7(4)、6-4、5-7とフルセットで敗れ、2回戦進出はなりませんでした。

奇しくもこのデルレイビーチ・オープンはまだ18歳で世界244位だった2008年に記念すべきツアー初優勝を飾った思い出の大会。今回も前週の1回戦負けを引きづらずに、フレッシュな状態で参加し復調の様子も見られました。

18歳の錦織選手はまだ無名で当時世界12位だったジェームズ・ブレーク(アメリカ)選手との決勝戦は下馬評では圧倒的不利と目されていました。ハードヒッターでクレバーなテニスをするブレーク選手に対し、一歩も引かないどころかさらに高速のラリーを仕掛け、時にはドロップや伝家の宝刀エアKを連発するなど、当時リアルタイムで見ていたので、『ついに日本にも世界トップを目指せる逸材が現れた!』と興奮したものです。

‹ÑDŒ\/Kei Nishikori (JPN), FEBRUARY 17, 2008 – Tennis : Kei Nishikori of Japan celebrates his victory against James Blake of USA during the final match of Delray Beach International Tennis Championships at Delray Beach Stadium & Tennis Center, Florida, USA. (Photo by Newscom/AFLO) [2352]

優勝後のインタビューも初々しく、飄々とした錦織選手の人柄がよく現れた優勝インタビューでした。あれから錦織選手は一気にスターダムを駆け上がり、ビッグ4全盛の時代に世界ランク4位まで食い込む活躍を見せました。今の時代だったら確実に世界ランク1位を取れたのではないかと思ってしまうくらい日本を、そして世界を熱くさせました。

そんなスタートの地に戻って来た錦織選手、なんとデルレイビーチ・オープンから「Walk of fame」に殿堂入りし名を連ねることが大会公式サイトで発表されました。「Walk of fame」は著名人の手形などを街中の道路などに展示するものですが、ハリウッドのものが有名。デルレイビーチにも同様のものがあるそうです。

今回は2023年と2024年のデルレイビーチ・オープン王者のT・フリッツ(アメリカ)、そして元世界ランク3位で2011年大会を制覇したJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)とともに「Walk of fame」に殿堂入りするとのこと。

また一つ、錦織選手に勲章がつきましたね!今度は復帰後のツアーレベルでのタイトルに期待しています!

夢のタッグが実現!

2024年12月13日 金曜日

年末のオフシーズンのテニス界にビッグニュースが入ってきました。かつてビッグ4と呼ばれたフェデラー、ナダル、マレー、ジョコビッチの4人のうち今残っているのはジョコビッチのみ。そのジョコビッチのコーチとして、なんとマレーがコートに帰ってきます!

ビッグ4が夢のタッグ!ついつい!マークが増えてしまいますが、まさかのコンビで驚きました。ナダルとフェデラーが仲が良いのは周知の事実ですが、マレーがジョコビッチのコートになるほど交流があったのは驚きでした。

フェデラーの伝記的なAmazonの動画もありましたが、ビッグ4はそれぞれライバル関係で切磋琢磨しながらこの20年を過ごしてきました。特にビッグ3と呼ばれる長い時代にフェデラー、ナダル、ジョコビッチに割って入り、オリンピックも含めタイトルを獲得してきたのがマレー。この四人がいたからこそ、テニス界は盛り上がりました。

「僕たちはこのスポーツで最も壮大な戦いをいくつか経験してきた。僕たちは、ゲームチェンジャー、リスクテイカー、ヒストリーメーカーと呼ばれてきた。僕たちの物語はこれで終わりだと思っていた。でも、最後の章があることが判明した。僕の最も手強いライバルの1人が味方になるときがきた。ようこそコーチに、アンディ・マレー」ジョコビッチはSNSでこう語り、かつてのライバルを迎え入れました。

ナダルもいなくなってしまい、唯一のビッグ4の生き残りとなったジョコビッチ。さて、マレーと紡ぐ新たな最終章はタイトルに囲まれたものになるのでしょうか。2025年も楽しみな1年になりそうです!

TOKYO 2020

2021年7月23日 金曜日

2021年7月23日。
いよいよ始まりましたね。TOKYO 2020


始まったからには…。無事に終了していただきたい…。
それだけです。
選手の方々には納得のいくプレイをしていただきたい…。
それだけです。

私が気になるのが国立競技場の座席。
白、黄緑、グレー、深緑、濃茶が入り交じっている。
この5色の「アースカラー」は森の木漏れ日をイメージしたもの。「自然と調和するスタンド」(exciteニュースより)

まだら模様にした理由はもう一つの理由。
空席が目立たないらしい。

たしかに、観客がいないにもかかわらず満席に見える。
「無観客」オリンピックに対応するため?とも思われるこの構造。

国立競技場の完成日ってコロナ前のお話なんだよね。
すごすぎ!

趣味の範囲でのスポーツは楽しい!
かわいいユニフォームが嬉しかったり、辛くなる前に休憩したり…。
私が楽しい!と思って挑戦してきたスポーツは、「スキー」だったり、「テニス」だったり、「ゴルフ」だったり、「ダンス」だったり、「ウィンドサーフィン」だったり…。

部活でバリバリ挑戦してきたスポーツは「剣道」
冬の裸足の冷たさ…。
夏の道着と防具の暑さ…。
足の血豆が破けたときの半端ない痛さ…。
脳天を打たれた時のぼーっとしちゃうくらいの強烈な痛さ…。
小手を気持ちよく入れられた時のしびれちゃうくらいの痛さ…。
胴を外されたときのうずくまる痛さ…。

辞めたくなる瞬間、あって当たり前。

なぜ続けてきたのか。
1本入った時のあの瞬間が好きだったり、稽古が終わった時の充実感だったり。
その結果にいただいたメダルやトロフィ。
やっぱり嬉しい♪

素人が1日に数時間。1週間に数日の稽古でさえ辞めたくなる日がある。
大変な日ばかりではない。
やっていてよかったと思う日がある。
アスリートの方々の日々の大変さって半端ないと思う。
すごく努力をして勝ち取った参加の権利。

水泳の池江璃花子選手。
すごくないですか?
病気を患って、克服するだけでも辛い日々。
克服した後、 復帰するまでの努力は半端じゃないよね。
彼女を見ているとホント…、泣けてくる…。
ずっとわたしより人生経験が短い彼女だけど、学べるものがいっぱいある。

だから、私は彼女を全力で応援したいと思います。
もちろん!彼女だけでなくすべての アスリート の方にエールを送りたいと思います。

芝の王者、コートを去る

2021年7月9日 金曜日
LONDON, ENGLAND – JULY 11: Roger Federer of Switzerland arrives for a practice during Day Ten of The Championships – Wimbledon 2019 at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 11, 2019 in London, England. (Photo by Laurence Griffiths/Getty Images)

いよいよウインブルドンも最終局面を迎え、残すは準決勝、決勝のみとなりました。2年ぶりの出場でベスト8まで駆け上がった芝の王者、フェデラーもポーランドの新星ホルカチュにストレートで敗れでしまいました。

フェデラーがウインブルドンで1セットも取れずストレート負けするのはこの19年間で一度もなかったことです。二人の年齢差は15歳。フェデラーは対戦相手がまだ子供の頃から、ウインブルドンで無双し続けてきたわけですが、まさか15歳も年下にストレートで敗れるとは思っても見なかったでしょう。

2度の膝の手術の後のカムバックですから、フィジカルも万全でない中のベスト8は偉業だと思います。ただ、今までの華麗なプレーを見ているだけに、試合後半のチャンスボールをことごとくミスする彼の姿を見て、一抹の寂しさがよぎったのも事実。先日の全仏でナダル選手もこの13年間で久々の3敗目を喫してコートをさりました。マレー選手も地元ウインブルドンでしたが、自分のサーブの番になると大歓声を背にプレーしたものの3回戦止まり。

ビッグ4時代の終わりが近づいてきているのかもしれません。

そんな中、一人連勝街道を行くのがジョコビッチ選手。鉄壁のディフェンス力でどのサーフェスでも御構い無しで勝ち続けています。特にリターン力の高さは飛び抜けていて、どんな速いサーブでもフリーポイントをなかなか与えません。ビッグサーバーほどキープができないと試合が取れませんから、リターンが必ず帰ってくるというプレッシャーを常にかけ続けられるということです。

LONDON, ENGLAND – JULY 12: Novak Djokovic of Serbia celebrates match point in his Men’s Singles semi-final match against Roberto Bautista Agut of Spain during Day eleven of The Championships – Wimbledon 2019 at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 12, 2019 in London, England. (Photo by Matthias Hangst/Getty Images)

今日は調子が良かった、悪かったという試合後のインタビューを彼から聞いたことがありません。そうなんです、彼は常にハイレベルで、同じ調子を維持できているので、相手にとっては試合前から緊張を強いられる相手となるでしょう。

今回もベスト4に残ったのはジョコビッチ以外は25歳以下ばかり。しかもグランドスラムベスト4も初めの顔ぶればかりのなか、10以上も年上のジョコビッチはビッグ4最後の砦となり得るのか。注目です!