ジョコビッチの年間グランドスラムの行方は・・・

全米オープンテニス、男子シングルス準々決勝。試合に臨むノバク・ジョコビッチ(2021年9月8日撮影)。(c)Elsa/Getty Images/AFP

いよいよ全米オープンも最終局面を迎えました。ジョコビッチ選手はは第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)を5-7、6-2、6-2、6-3で下し、男子では52年ぶりの年間グランドスラム達成まであと2勝と迫っています。

これで、グランドスラムでの連勝は26連勝になりました。楽天オープンなどのATP500レベルの試合だとドロー数が32とかなので、優勝まで5勝ですからもうかれこれ5大会連続優勝くらいの成績をこの5セットマッチのグランドスラムで収めているわけです。

もうモンスターといっても過言ではないですね。

そんなジョコビッチ選手もオリンピックではメダルに届かず、コロナにも感染して今年は盤石の1年ではありませんでした。しかも若手の台頭もある中、ビッグ4はというと絶対王者ナダル選手も全仏では途中敗退、フェデラー選手も得意の芝シーズンで結果を残せず、オリンピックにも出場できませんでした。マレー選手も復帰後は良い試合もあるものの、100位台を行ったり来たり。

ただそんな中一人、踏ん張っているのがジョコビッチ選手です。今年はいくつか取りこぼしがあるものの、ほとんどの試合で圧倒的な王者の風格を見せつけました。オリンピックでは自国開催で声援のある錦織選手を相手に完封劇を見せつけましたし、ナダル選手のいなくなった全仏では久々に賜杯を手にしました。

ついに今大会で男子では伝説のテニスプレーヤー、ロッド・レーバーさん以来52年ぶりとなる年間グランドスラム達成まであと2勝まで迫っています。

大会中は珍しくセットを先行される試合が多く、左肩の怪我の影響もあるのかと心配されましたが、さすがは王者。試合時間が長くなるほど、盤石のテニスを見せつけてきます。

彼曰く「長い試合になればなるほど、問題が少なくなっていく感じだ。他の選手の誰よりも優勝するチャンスがあると思っているよ」とのことで、やはり通常の試合と違う長丁場では経験の差が出るようです。

順調にベスト4まで駒を進めた次の相手は、オリンピックで苦杯を舐めさせられたズベレフ選手。さて今大会ではどんな試合が見られるのか、今からとても楽しみです!

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