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特集記事【2008年10/20日号】

誰もが一度は行ったことのあるスポットといえば動物園。筆者も年を重ねるにつれ子どもの頃の記憶がだんだん減ってきてはいますが、上野動物園のパンダを見たあとに迷子になったこと、多摩動物公園でライオンバスに乗ったこと、初めて羽根の開いた孔雀をみて感動したこと、九州は別府のサファリパークで車酔いしてしまい、肉食動物ゾーンで「もう降りたい!」と泣き出して親に「ガマンしなさい!」と叱られたことなど、動物園関連の思い出は今でも色濃く残っているんですよね(笑)。

動物園には、それだけ「思い出を残すチカラ」があるんだと思います。さらに、昨今は動物達の棲む環境をなるべく自然のものに近づけよう、という動物園側の努力もみられ、無味乾燥にただ檻の中に動物がいる・・・というのではなく、よりリアルな姿を眺められるようになってきつつあります。これは動物にとっても、見る私達にとっても嬉しいことです。

また、絶滅危惧種の繁殖や飼育に努力することも、現在では動物園のひとつの使命となっています。希少動物を見て、自然を大切にしなければならないことを子ども達が感じてくれるといいなと思います。

それではさっそく、個性溢れる関東近郊のオススメ動物園をご紹介していきましょう!
   

動物園はそれこそ昭和の時代から開園しているところが多いといえますが、近年になって開園したところといえば横浜のズーラシア。動物園(ZOO)と広大な自然をイメージしたユーラシア(EURASIA)を掛け合わせた名前で誕生したのが1999年のこと。以来、続々と「エリア」が新規オープンし、現在の面積は40.2ヘクタール。全面開園すると約53.3ヘクタールの日本最大級の動物園となる計画だそうです。まさに「成長する動物園」といえますね。

展示動物は、約70種400点。その動物達が「アマゾンの密林」「オセアニアの草原」「アフリカの熱帯雨林」といったように、世界の気候帯・地域別に分かれて棲息しています。さらに園内を歩いているとアボリジニの彫像やアフリカの狩猟道具などに遭遇します。動物だけでなく、その土地の文化を感じさせる演出なんですね。ゾーンごとに生えている植物も異なり、本当に世界各地を探検しているような気分を味わうことができます。

ではさっそく、園内の人気者を紹介していきましょう。まずは思わず抱きしめたくなる愛らしさのレッサーパンダ「デール」です。今年はズーラシア開園10周年ということで、レッサーパンダが持つ運動能力をご覧いただける「デールの体操教室」を3年ぶりに開催。開催日時はこちらのページでチェックしてお出かけください。

可愛いのはレッサーパンダだけじゃありません。南アメリカ北部の森林や草原に棲むヤブイヌも人気の的。「イヌ」とは言うものの、アライグマやタヌキなどのエッセンスも入っていて、群れで移動する様子の可愛さは格別です。さらに尿でマーキングするのですが、メスは逆立ちをしながらマーキングします(笑)。運がよければ、そのユーモラスな姿に遭遇できるかもしれません。さらに意外と上手な「ヤブイヌの泳ぎ」もプールで見られるかも。
   
   
 
ズーラシアの見どころとしては、かなりの間近で動物を観察できるポイントがあること。

北極グマがプールにダイビングするところを水槽越しに見ることができますし、インドライオンやスマトラトラなどを稀少動物を「柵越し」ではなく「ガラス越し」に見ることができるので、動物達が観覧場のそばに来た際の迫力は満点!顔の表情までくっきりと眺めることができます。また、ボルネオオランウータンのロビンは、クレヨンを使ってガラスに絵を描くことも。当然、彼らの行動は誰かに指図されたものではないので、迫力のシーンや珍しいシーンがいつでも見れるとは限りません。でも「見れたらラッキー」だからこそ、こちらも見学にチカラが入りますよね。ラッキーな場面に遭遇したときの興奮は何物にも変え難いはずです。

さらに、希少動物も見逃せません。ジャイアントパンダ、コビトカバに並んで世界三大珍獣といわれるオカピ。ここズーラシアが日本初公開の地です。足の部分はシマウマのようなゼブラ柄で、体躯は馬のよう。そして顔はどこかカンガルーを彷彿とさせます。

絶滅の危機に晒されているドゥクラングールは「葉喰いザル」の仲間。赤茶色の足、白い腕、黄色と白の毛で覆われた顔・・・オシャレな仮面を被っているかのようです。

また、園内にはレストランやカフェをはじめ、展望広場の「風の丘」、芝生が広がる「ころころ広場」「自然体験林」などもあり、思い思いに楽しんでいる家族連れを目にします。

イベントとしては、掃除や世話だけでなく、乗ることもできる「馬の飼育係になってみよう」や、乗馬体験(曳き馬)&エサやり体験、入園前にニンジンをあげる「馬の朝ごはん」なども随時開催中。観覧イベントとしてはインドゾウ2頭が丸太を運んだり、サッカーをする「エレファントライブ」も開催しています。

動物に植物、そして人々の暮らしをも展示として取り入れたズーラシア。お手軽な世界旅行として休日をぜひお楽しみください。
 
   
 
■よこはま動物園ズーラシア
住所:横浜市旭区上白根町1175-1
お問い合わせ:045-959-1000
ホームページ:http://www.zoorasia.org/
 
 
日本の動物園といえば、なんといっても上野動物園でしょう。その代名詞的存在だったパンダは残念ながら現在いない状況ですが、日本でもっとも古い動物園にして、飼育動物の種類の多さは日本一を誇ります。

最近人気を集めているのが、トラの棲む森。上野動物園のトラは、絶滅が危惧されているスマトラトラです。今年8月にインドネシアからスマトラトラの「マニス」が来園し、現在は3頭になりました。生存しているトラの中では最も小型ですが、他のトラより黒の縞の数が多く、色もくっきりしているので、猛獣特有の怖さと美しさを兼ね備えています。居住スペースは密林の雰囲気で作られており、プールもあるので運が良ければ泳ぐ姿もみられるかもしれません。

そしてヒトを含むサルの仲間のうち、最も大きいニシローランドゴリラ。こちらも希少動物です。どう猛な外見とは裏腹に菜食主義者で、興奮したりすると胸をポコポコと打ち鳴らす動作をします。

トラとゴリラが棲んでいるのは、動物園の「東園」。他にもサルやクマ、ホッキョクグマ、ペンギン、アシカ、カピバラ、ゾウ、鳥類などが東園の仲間たちです。

そして以前パンダが棲んでいたところには、現在レッサーパンダがいます。レッサーパンダの愛くるしさもパンダに負けず劣らず。片方の前足だけで器用に竹の枝を持ち、笹の葉を食べるしぐさの可愛らしさは見逃せません。

今年6月に生まれたレッサーパンダの赤ちゃん「マリモ」も、時間帯によっては見ることができます。他のレッサーパンダよりも小さいその姿を見て、存分に癒されてください。

「東園」からイソップ橋を渡るかモノレールに乗れば「西園」に着きます。ちなみにこのモノレールも日本で初めて誕生したモノレールです。

「西園」でまず見ておきたいのはコビトカバ。カバの祖先の姿を保ち、小さくて可愛いのが特徴です。他にもダチョウやサイ、オカピ、ネズミ類やモモンガなどのいる「小獣館」、ヘビやトカゲ、イグアナ、カエルなどがいる「両生爬虫類館」など見どころは盛りだくさん。なにげなく園内を見ていて「あ!もうこんな時間だ!」とならないよう、あらかじめ「コレだけは時間をかけて見たい!」動物を決めておいてもよさそうです。

また「西園」には小さな子ども達も楽しめる「なかよし広場」があり、そこには「こども動物園」もあります。そこではウサギ、ウシ、ニワトリ、モルモット、ヤギなどの動物とじかに触れ合うことが可能。最初はおっかなびっくりでも、だんだんと慣れて笑顔になっていく小さな子ども達で賑わっています。

その「こども動物園」にある牧場には、ちょっと変わった馬がいます。

「トカラ馬」「木曽馬」「野間馬」です。

これらは日本古来の在来馬で、いわゆる通常の馬(サラブレッド)に比べて小さく、足は短め。3頭とも稀少動物ですので、じっくり観察してみてください。

また、「西園」のズーポケットでは、11月1日から11月30日にかけて「特別展 あかぽっぽ祭」を開催する予定です。「あかぽっぽ」とは小笠原諸島に棲息する絶滅危惧種「アカガシラカラスバト」の愛称。かねてから上野動物園が組んでいた保護活動や飼育経過を、パネルやビデオを用いて紹介します。会期中の日曜日には、会場内で「あかぽっぽ関連グッズ」の販売もあり、収益はアカガシラカラスバトなどの稀少野生動物の保護活動に役立てられます。

まるまる一日遊べる動物園で希少動物と出会い、楽しみながら自然の尊さを学ぶ一日。ぜひ家族で過ごしてみてはいかが?
■恩賜上野動物園
住所:東京都台東区上野公園9-83
お問い合わせ:03-3828-5171
ホームページ:http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/index.html
今年の5月5日で開園50周年を迎えた多摩動物公園。当初は、動物の自然な生態をみせること、動物の繁殖等を目指すことの他、娯楽として爆発的人気だった上野動物園の混雑緩和の目的で作られたとのことです。

上野との違いは、まず広さ。広大な土地であることと丘陵地に位置することから、起伏に富んだ自然環境の中で動物達を眺めることができます。

同園で根強い人気を誇るのは、「オーストラリア園」に棲むコアラ。1984年、日本で初めてコアラがやってきたのは多摩動物公園、名古屋市の東山動物園、鹿児島市の平川動物園の3施設でした。今年10月の「多摩動物公園の月間動物」もコアラです。10月中は毎日、コアラのお食事タイムとして13時30分のユーカリ枝替えの際、飼育係がコアラとその餌であるユーカリについて説明します。

そして動物園の花形、ライオン。こちらは広い土地を活かし、「アフリカ園」で放し飼いになっているところをバスで回るサファリパークスタイルになっています。もちろん、迫力満点です。

アフリカ園ではチンパンジーの森も必見ですよ。高さ15mのタワーやUFOキャッチャー、自動販売機など、チンパンジーの知能と運動能力を垣間見れる設備が整っています。

道具を上手に使ってアリ塚のアリを食べる姿なども、運がよければ見られます。

同じサルの仲間でも、「アジア園」の人気者はオランウータンです。鉄塔を全長150mものワイヤーロープで結び、そこを綱渡りして遊ぶ姿はなかなか他ではお目にかかれません。その設備規模は世界最大級だそうです。ダイナミックな空中散歩は11時頃から始まります(雨の日、冬期は休止)。また、今年完成した放飼場「アジアの沼地」のインドサイやスイギュウのおおらかな姿もぜひご覧ください。
「アジア園」ではモグラも見逃せません。そう、土の中に住む、あのモグラです。その名は誰もが知っているところですが、実際の姿をみたことのある方は意外と少ないのでは?ここではアクリル板を使った展示で、地中を移動する姿まで見ることができます。めったに見られないモグラの歩く姿をぜひ観察してみてください。日本最小の哺乳類、トウキョウトガリネズミも展示されています。

動物園というと、とかく大型動物を連想しがちです。たしかに迫力があって、非日常的で「これぞ動物園!」という気分に浸れますよね。ただし多摩動物公園は、こうした大型動物も棲息しつつ、モグラのように小さな動物の姿も見られる点が特長です。 動物園には珍しい「昆虫園」もそのひとつ。昆虫生態園にはスケールの大きな蝶の温室があり、一年中暖か。寒い季節にもオススメです。他にもカブトムシにイナゴ、バッタなど、一般的な昆虫から珍しい稀少種まで眺めることができます。キノコを栽培する「ハキリアリ」などは必見です。子ども達、とりわけ男の子にとって昆虫はゾウやゴリラにもひけをとらないほど魅力的なもの。ぜひとも訪れてみてください。

ちなみに、日本において“野生絶滅”した「トキ」が多摩動物公園にいること、ご存知ですか?現在は繁殖を目指し、一般公開はされていません。いつの日かここでトキの姿が見られるようになったらいいですよね。
■多摩動物公園
住所:東京都日野市程久保7-1-1
お問い合わせ:042-591-1611
ホームページ:http://www.tokyo-zoo.net/zoo/tama/index.html
 
 
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