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特集記事【2009年5/20日号】

農業を営む家々では、後継者不足も悩みの種。当然、後を継ぐ人がいなければ、農園は放置されたり、別の何かに生まれ変わることを余儀なくされます。

しかしながら、昨今にわかに農業や“就農”に注目が集まっていることから、放置されていた農園が一部で“再生”しつつあることも事実です。

小田原の放置みかん農園を再生するプロジェクトとして2005年から毎年行なわれているのが、NPO法人「BeGood Cafe(ビーグッドカフェ)」による「オレンジプロジェクト」。後継者不足などにより、小田原では放置されているみかん畑が増えています。「みかんなんて、そんなに手がかからないのでは?」と思われるかもしれませんが、つる性の雑草や生育の早い樹木が鬱蒼と茂り、みかんの木に日が当たらなくなれば枯れてしまいます。

そこで毎年、みかん畑を再生するべく、参加者を募ってみかんを育てています。といっても、ただ単にみかんを育てるだけではありません。みかんは苗を植えてから実をつけるまでにおよそ8年かかります。そのため、畑で作物を育てつつ樹木を植え、森にしていく手法「アグロフォレストリー」を用いて、苗木を育てる合間も有効利用される仕組みになっています。

もうひとつの特長は、参加者のアイデアを募りながら、「居心地のいい農園」を作ろうとしている点。見晴らしのよいデッキや休憩するためのベンチ、調理するキッチンの設置やハーブガーデンを作るなど、参加者同士がコミュニケーションを取れて、憩える空間作りを心がけています。義務感からではなく、自然と参加したくなる、楽しげな空間が広がっているところが魅力です。

また、その土地にある水やエネルギー、土壌や木材などをうまく利用して、環境負荷の低い農園を作り出している点も同プロジェクトならでは。みかん栽培に参加することで、いろいろなことを楽しみながら学べるようになっています。
みかん畑での1年間の活動は、3月にはじまり、12月の収穫まで全8回(各回定員25名)。年1回のみ参加することも可能です。 1年の流れをざっと紹介すると、まず3月は開墾と苗木の植え付け、肥料をあげる「施肥」。竹を伐採する作業も行ないます。4月は苗植えの続きと、草刈り。竹柵や木柵を作ったりもします。さらに畑にハーブや野菜の種をまき、今年はキウイの苗も植えました。5月は草刈りと施肥。ハーブ苗の植え付けと、野菜の収穫です。

さて、6月からのシーズンは、現在参加者募集中です。各回とも定員に達した時点で締め切りとなるため、参加したい方は早めに「BeGood Cafe」の公式サイトから申し込みましょう。

6月は、草刈りと花摘み。さらに小麦を収穫し、スコップで土を掘り起こす「天地返し」や柵作りなどの整備も行いつつ、大豆の種蒔きをする予定です。7月は草刈り、若い実を摘む「摘果」、小麦の脱穀・製粉・調理。9月は草刈りに大豆(枝豆)の収穫、ハーブやプルーンの植え付け。10月は草刈りに緑肥、小麦・大麦の種まきが予定されています。

そして12月はいよいよ、みかんの収穫です。いわゆる「果物狩り」を出来る観光スポットは各地にありますが、自らが世話をして育てたものとなると、感慨もひとしおのはず!ぜひとも「育てる過程」にも参加してお楽しみください。

また、作業の合間も楽しみなところ。オーガニックなランチやお茶を楽しみつつ、月によっては収穫したものをその場でいただいたりと、ゆったりとしたひとときを満喫できます。講師として参加しているパーマカルチャーデザイナーの四井真治氏のお話や講座も楽しみのひとつです。

放置農園を再生し、熟れたみかんと豊かな環境をもたらすプロジェクトに参加してみませんか?
■BeGood Cafe・オレンジプロジェクト
住所:JR東海道線根府川駅前
お問い合わせ:03-5773-0225(NPO法人ビーグッドカフェ)
ホームページ:http://begoodcafe.com/main/orange
主催:NPO法人ビーグッドカフェ
 
農園を借りて野菜を作ってみたいけど、まずは手始めに家族揃って「土いじり」を楽しんでみたい。そんな方に向けた農業体験スポットもこのところ増えています。さっそくいくつかご紹介してみましょう。
標高870m、群馬県片品村にある同農場は、約8000坪の農地を擁する総合農園。田植えや野菜の収穫を中心に、さまざまな農作業を体験することができます。 春は、味噌作りやモミ蒔き、苗植え、種まき、アスパラ狩り、山菜狩り、りんご花摘みなど。夏はブルーベリーやトウモロコシ、ズッキーニ、枝豆、ナス、ピーマン、ししとうなどの収穫体験。秋はトマトやトウモロコシの収穫体験。

その時期に応じて、複数の野菜を採る体験ができる点が同農場の楽しいところです。 また、敷地内にはゆったりと泊まれる農家民宿や、農場や地元で採れた新鮮野菜を中心に楽しめる農家レストランも。自家製のパンやデザート、ジュースもぜひ味わってみてください。
住所:群馬県利根郡片品村菅沼360
お問い合わせ:0278-58-3954
ホームページ:http://www17.plala.or.jp/minori-farm/
裾野市須山の遊休農地を利用して、健康体験農園や観光農園を展開している同ファーム。

ここでは、7月から8月上旬にかけて、生で食べられる白いフルーツコーン「パールコーン」の収穫体験ができます。9月から10月にかけては、皆さんご存知の芋ほり体験。サツマイモの産地として知られる須山の名産「富士山ベニアズマ」はしっとり甘い味覚が特徴的です。

収穫のみならず、野菜作りを体験したい場合は「野菜のオーナー」になることから始まります。野菜によっては植え付け作業からオーナーが担当。除草や間引きなどを行いつつ、収穫までを担います。野菜の種類にもよりますが、だいたい5回程度、畑に赴くことができればOKです。
住所:静岡県裾野市須山富士山ガーデンファーム
お問い合わせ:0545-81-3737
ホームページ:http://web.thn.jp/fujisan/
単なる休憩スポットではなく、地元の名産品の販売や料理の提供、各種体験施設を取り揃えているとして今、人気を集めているのが「道の駅」。

埼玉県北葛飾郡にある「アグリパークゆめすぎと」では、自然と触れ合いながら、季節に応じた野菜の収穫体験や、田植え・稲刈り体験が可能です。時期によって採れる野菜が異なるので、まずは問合せてみましょう。

また、同施設では1年契約の農地貸しも行なっています。残念ながら現在の空き区画はありませんが、気になる方は抽選時期などを問い合わせてみてはいかがでしょう。
住所:埼玉県北葛飾郡杉戸町大字才羽823-2
お問い合わせ:0480-38-4189
ホームページ:http://www.pikaru.co.jp/
月3000円で20平方メートルの畑を借りることができる(契約単位は1年)同農場では、1日だけ農業を体験することもできます。

体験時間は、実際の農家の皆さんの作業時間に合わせ、午前9時から午後3時まで。その日の作業内容によって若干前後します。料金は1日1人あたり3000円。小学生以下は無料です。

アドバイザーによるサポートを受けながら、さまざまな農作業を体験してください。農具の無料貸し出しはもちろんのこと、作業着や長靴の貸し出しも行なっているので、手ぶらでも問題なし。駅から送迎もしてくれるそうです。帰り際にはお土産として野菜も持たせてくれます。ぜひリフレッシュしに出かけてみませんか?
住所:千葉県千葉市緑区平山町1039-5
お問い合わせ:03-6802-6516
ホームページ:http://alphlyla.jp/orange-style/index.html
 
「クラインガルテン」という言葉、ご存知ですか?ドイツ語で「小さな庭」を意味するクラインガルテンは、もともと自給自足用の庭のことを指していました。現在の日本においては、「宿泊施設のある市民農園」のことをクラインガルテンと呼んでいます。

平日は都会で過ごし、週末は泊りがけで農業を楽しむ。定年退職した世代が、第二の人生の楽しみとして、田舎で農業を始める。いわば「農地付きの小さな別荘」といったところでしょうか。セカンドハウスとして機能するとともに、過疎化や農業の人手不足に悩む行政サイドにとっても、実りあるプロジェクトといえるでしょう。

茨城県笠間市にある「笠間クラインガルテン」の場合、1区画の広さは300平方メートル。その中に「ラウベ」と呼ばれる簡易宿泊施設と、約100平方メートルの菜園、芝生が備わっています。契約期間は1年(延長可能)。年間利用料は1区画あたり40万円で、備え付けの農機具利用は無料です。

なにせ都心部の市民農園よりも格段に広い敷地となるため、1人よりも2人、2人よりも3人といったように、家族や仲間内での共同利用が望ましいといえるでしょう。人数を増やして「当番制」にして赴くのもひとつの手ですね。

また、地元の人々や、クラインガルテン利用者同士の交流が楽しめるのも滞在型ならでは。地域のお祭りに参加したり、近隣の農家の方に農業をレクチャーしてもらったり、収穫した野菜を肴に飲み会を開いたりと、充実した田舎ライフをぜひとも堪能したいところです。笠間の場合は陶芸の町でもあるので、雨が降ったら陶芸に興じるといった楽しみ方をする方も多いそうです。
山梨県南アルプス市の「南アルプスクラインガルテン」の場合、1区画の広さは約470平方メートル〜500平方メートル。契約期間は1年(延長可能)。年間利用料は1区画あたり40万円です。

毎年、次年度の空き区画の数のみ募集。現地見学会、申し込みを経て、参加人員が多ければ抽選となります。平成23年には新たに30区画が新設される予定です。

ラウベはオール電化仕様で、土間つきのフローリング洋間。シンプルながらも機能的な住まいとなっています。土づくりや作付け、消毒や収穫に至るまで、地元農家の皆さんが、この地にふさわしい農業のノウハウを教えてくれます。行事やイベントは、開演祭や収穫祭をはじめ、風光明媚な南アルプス周辺へのハイキングや果物狩り、ジャムや味噌作りなど、楽しい企画が満載です。なにより、畑仕事をして一服つくときに眺める南アルプスの山々が素晴らしいこと、この上なし。充実の農業ライフが送れること請け合いです。

入会条件の中には、植え付けから収穫までの時期となる4月〜10月の期間は、月に2〜5日は来園できる方、という項目があります。借りたはいいけれど野放しにして雑草がボウボウ・・・というのでは、他の参加者の皆さんもいい気持ちはしないでしょう。積極的に土と戯れて、美味しい野菜を実らせてください。
 
笠間クラインガルテン
住所:茨城県笠間市本戸4258
お問い合わせ:0296-70-3011(笠間クラインガルテン事務所)
ホームページ:http://www.city.kasama.lg.jp/garten/index.htm
 
南アルプスクラインガルテン
住所:山梨県南アルプス市中野2034(中野エリア)
お問い合わせ:055-282-6207(南アルプス市・農業振興課)
ホームページ:http://www.minami-alps-klein.jp/
 
 
今後の特集の参考にさせていただきます。
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