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特集記事【2009年5/20日号】

先日、若者の街、東京・渋谷のど真ん中で、武田鉄矢さんらが「田植え」をするイベントが催されました。これまで「若者=田植え」という構図はほとんどなかったといえますが、現在、じわじわと「農業」が盛り上がっているんです。中には、都会での忙しい生活に見切りをつけ、田舎へ住まいを移し、農業に「転職」する若者もいるほどです。

その一方で、都心部をはじめ郊外にもたくさんの「貸し農園」が生まれています。こちらの場合は、平日はお仕事をしつつ、週末だけ畑に出て作業をする・・・いわゆる「週末農業」のブームによるものです。当初は団塊の世代を中心に人気を得ていましたが、最近では老若男女問わず、農地を借りて野菜を育てることを趣味として楽しむ人が増えています。

普段あまり馴染みのない“土”に触れる喜び。家族や仲間といっしょに楽しみながらできる喜び。運動不足の方には適度な運動になりますし、何より「収穫」という喜びが待っています。野菜を食べる喜びと、さらにいっとき野菜を買わずに済むので、「おサイフ」的にも喜ばしいですよね(笑)。

単に農地を借りるだけのところから、初心者にも嬉しいきめ細かなサービスが導入されているところ、1日だけ体験できるところなど、ニーズに合わせて畑を選び、いざ休日に出かけてみましょう!
高級住宅街として知られる地といえば、東京都世田谷区成城。その中心に位置する成城学園前駅の西口正面で“野菜作り”ができること、ご存知ですか?

会員制貸菜園「アグリス成城」は、2007年5月にオープンした会員制の貸菜園。約5,000平方メートルの敷地に全300区画の“会員専用の貸し農地”があり、休日ともなると多くの家族連れで賑わっています。

一般的に貸し農園は会員制を敷いているところがほとんどですが、同菜園の会員にはさまざまな特典があります。まずは、施設の充実ぶり。クラブハウスには、パウダールームやシャワールームが完備。土いじりをした後に、その場でさっぱりと汗を流すことができるのは同菜園ならではのこと。夏の畑仕事は、ちょっと動いただけでもたっぷりと汗を掻きますので、うれしいサービスですね。

クラブハウスには、お天気のよい日にはのんびりしたくなるテラスや、野菜作りや料理、ガーデニングに関する書籍を取り揃えたライブラリを併設したくつろぎのラウンジも。そして、会員のためのロッカールームもあります。毎回使用する道具をここに置いておけるとともに、農具のレンタルサービスも行なっているため、ほぼ“手ぶら”で気軽に野菜作りに出かけられるというわけです。

清潔感溢れ、至れり尽くせりのサービスが受けられるクラブハウスの雰囲気は、まるで高級フィットネスジムのようでもあり、心和むカフェのようでもあります。初めて訪れる方は、自ら抱いていた農業のイメージとかけ離れていることに驚かされること請け合いです。
菜園では、季節に応じた野菜などの種苗を提供しています(別途実費)。春から夏にかけて収穫できるのは、トマト、ミニトマト、なす、ピーマン、とうがらし、とうもろこし、きゅうり、枝豆といった定番野菜をはじめ、コールラビー、ルッコラ、イタリアンパセリ、バジル、マリーゴールドなどの西洋野菜などです。

一方、秋から冬にかけての収穫野菜は、ブロッコリー、スティックブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、サボイキャベツ、プチヴェール、ダイコン、白菜、コウサイタイ。しゅんぎく、チコリ、リーフレタスなど。花咲く頃や収穫の時期は、色とりどりの色彩で畑が賑わいます。食べる楽しみはもちろんのこと、作る楽しみ、眺める楽しみがあるのも、野菜作りの醍醐味のひとつです。

そして、忙しい人にとって嬉しいオプションサービスも。仕事の都合や長期外出などで、なかなか菜園を訪れることができない方にむけて、灌水や支柱誘引、間引き、芽摘み、害虫の手除といった日常的作業をスタッフが判断し、代行してくれます(利用料金:1,575円/回)。水やりのみのサービスなどもあるので、菜園に赴けない期間は気軽に相談してみましょう。

さて、気になるのは全体のお値段ですが、月額利用料は1月あたり11,000円〜14,500円。クラブハウスの利用と、野菜を育てるのに必要な道具、肥料、植物保護液、支柱のご利用料金(一部を除く)が含まれています。他の市民農園と比べると割高となりますが、アクセスの良さや設備の充実ぶり、さらに「思い立ったら吉日」とすぐに始められる月額制(他の貸し農園は基本的に1年契約が多い)であることなどから、オープン以来人気を博しています。
野菜作りを始めたいが知識がないので心配だ、と考えている方も多いことでしょう。昨今、貸し農園ではそうした方々に向けてさまざまなサービスを提供していますが、ここ「アグリス成城」では、初心者の方が気軽に学び、楽しんでもらうための講座やスクールを随時開催しています。

初心者には、野菜の作り方を基礎から体系的に学ぶことができるベジタブルスタディコース(会員限定)がおすすめ。講師やスタッフが実習を通じて野菜作りの基礎から楽しみ方などをレクチャーし、菜園生活をサポートしてくれます。

「アレが食べたい」「コレを収穫してみたい」といった思いは誰でもあると思いますが、それが季節に適しているのか、各野菜に対してどんな作業が必要とされるのかは、なかなか判断がつかないもの。そこで、植え付けのプランをいっしょに練ってくれるところから始まり、逐一フォローしてくれるというわけです。

野菜作りのみならず、ガーデンスクラップブックやリース作り講座なども併せて開講しています。なにより、受講者同士で仲良くなれてコミュニケーションの輪が広がるところがいいですよね。一人で黙々と作るのもいいですが、会員同士でいろいろな情報交換ができると、自然と知識も広がっていくはずです。

その他、定期講座として「ステップアップ野菜作り」「初めての野菜づくり」「ガーデニング基礎講座」「お洒落に楽しむコンテナ野菜づくり」「初めてのハンギングバスケット 」「ガーデンローズの楽しみ方」「親子で楽しむフラワーレッスン」「ボタニカルアート」「フルーツカービング」など、ニーズに応じたさまざまなレクチャーを実施中。スキルや好みに合わせて、いろいろと学んでみるのも楽しそうです。また、同菜園の会員でなくても、野菜や花作りの知識を学べるスクール会員もあります。
■アグリス成城
住所:東京都世田谷区成城5-1-1
お問い合わせ:03-3482-0831
ホームページ:http://www.agris-seijo.jp/
 
農業というと郊外の畑、というイメージがありますが、東京にもじつにたくさんの農地があり、農家の皆さんが野菜や果実を作っています。しかしながら、地方に比べて土地が手狭で一度に大量の収穫を望むのは難しいこと、気候などによって市場価格が変動するため、安定した収入が見込みにくいことなどが都市型農園のネックになっていました。

こうした農園を、うまい具合に一般に開放できないだろうか、と考えて生まれたのが「農業体験農園」です。とりわけ東京都練馬区はこの取組みに熱心で、大きな効果を上げています。現在、14もの農業体験農園が練馬区内にありますが、そのうちのひとつが南大泉の住宅街の中に広がる「井頭体験農園」です。

それではここで、練馬区の農業体験農園とはどんなものなのか、井頭体験農園をご紹介しつつ、特長を挙げていきましょう。野菜作りの経験のない方にとって嬉しい特長がたくさんあるんです。

■1年契約で、5年まで更新可能
現在、井頭体験農園には113名の利用者がいます(2009年5月現在)。利用期間は3月下旬から1年間。続けて利用したい場合は5年まで更新することができます。1区画は約30平方メートルです。

区外の方でも参加できる
利用料金は、1年間につき31,000円(入園料・収穫物代金)。区外にお住まいの場合は43,000円です。農地のみ貸し出す農園ですと年間1万円くらいのところもありますので、その意味では割高ですが、それを補って余りある初心者向けのサービスが充実しています。

■農園主さんが農業指導
これが農業体験農園の大きな利点。簡単に作れそうな野菜であっても、ビニールシートの貼り方や、良い苗の見分け方、収穫量をアップさせる間引き剪定(せんてい)の方法など、成長に合わせてさまざまなノウハウが必要です。そこで、農業のプロといえる方々が、開墾から収穫まで教えてくれます。「鍬を扱ったことがない」といった初心者でも、収穫の喜びを堪能できます。

■基本的に「週一」通えればOK
これは農業体験農園に限ったことではありません。何を育てるかにもよりますが、基本的に週一回通えれば野菜作りは可能です。井頭体験農園は、週末に作業講習をしています。しかも作業1回につき、かかる時間は1〜2時間程度です。「次の週は別の予定が入っていて来れない」といった場合には、1日で2回分まとめて作業をしてしまう、といった柔軟な対応も取れます。

■皆で同じものを作る

いわゆる「農地貸し」のみの農園ですと、すべて独学で野菜作りを学ぶ必要がある反面、好きな作物を植えることができます。しかし農業体験農園は基本的に、何を作るかがあらかじめ決められています。井頭体験農園の場合、畑の一画にホワイトボードが掲げられていて、その日の作業と、育てる作物についてのレクチャーが記されています。といっても一種類ではなく、複数種類の作物を育てるのが一般的。収穫が楽しみです!

■苗の無料提供や農具・肥料の利用も無料
井頭体験農園の場合、野菜の種や苗の提供してくれるほか、野菜作りに必要な農具の貸し出しや肥料・殺虫剤などの提供も全体料金に含まれているため、無料です。
土いじり&野菜作りは、自然と触れあうことによって得られるリフレッシュ効果、さらに運動不足を解消できるといった側面もあります。しかし、最大の楽しみといえば、やっぱり収穫ですよね!

同農園は基本的に「2期作」。二十日大根など短期間でできるものも作りますが、春に夏野菜を植えて夏に収穫、秋口に冬野菜を植えて冬に収穫、といったサイクルです。夏や冬の収穫期となると、「野菜を買う必要がなくなるほど」とか。しかも野菜によっては、今週末に収穫してバケツ一杯採れたと思ったら、次の週末にまた同じくらい採れる!そのまた次の週も・・・といったことになります。

もちろん、自分で作った採れたての野菜の美味しさは折り紙つき。普段、土と無縁の生活をしているとなかなか味わえない「収穫の喜び」を存分に感じることができるはずです。

現在、練馬区の農業体験農園は人気を博し、応募者が殺到して抽選制をとっているところも多いとか。

さらに年度ごとの募集となるため、今すぐには始められませんが、チャレンジしてみたいなと思ったら、まずは練馬区の都市農業係(03-5984-1403)に問い合わせてみましょう。

農業体験農園の試みは、練馬区をはじめ現在さまざまな行政・自治体で導入されはじめています。皆さんも、まずは自分のお住まいの地域に同じようなサービスがないかどうか、市区町村に問い合わせてみることをおすすめします。楽しい週末農業を、ぜひともはじめてみませんか?
■井頭体験農園
住所:東京都練馬区東大泉7-27地内
お問い合わせ:03-3482-0831
ホームページ:http://www.k2.dion.ne.jp/~igashira/
練馬区ホームページ・農業体験農園:http://www.city.nerima.tokyo.jp/sangyo/noen/taiken.html
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