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特集記事【2011年9/20日号】

さまざまなメーカーや企業の工場見学が人気を博しています。工場にもよりますが、見学時間は1時間〜2時間程度。無料で見学できるところも少なくありません。経済的でお手軽、さらに普段なかなか見ることができない“非日常”な空間を満喫できるとあって、プチレジャーとして人気が出るのもごく自然ですよね。

お子さんだけでなく、大人の皆さんにも人気。子どもの頃、社会科見学でワクワクした思い出も甦ることでしょう。

そこで今回は、関東近郊の工場見学スポットを厳選してご紹介!飛行機、ビール、食料品、おもちゃ、お菓子と、異なるジャンルのオススメ見学をピックアップしてみました。ぜひ友人やご家族揃ってお出かけください。
東京モノレールの新整備場駅を降り、飛行機が離着陸する羽田の滑走路や建物群を歩くこと約15分。全日本空輸株式会社(ANA)の「ANA機体メンテナンスセンター」にたどり着きます。飛行機の機体整備が見学できる、全国的にも珍しい同センターは、昨今人気を博す工場見学の中でも指折りの人気です!

大空を駆け抜ける飛行機。その整備には、万にひとつもミスがあってはいけません。同センターでは大勢の整備員が24時間体制で整備を行っています。

見学のスタートは、3階講堂での説明から。当日来場したお客の年齢層に合わせて、ANAグループが使用している飛行機について、スライドや写真、映像を交えながら紹介します。お子さんが多いときなどは、オリジナルのノベルティグッズがもらえるクイズを実施することも。所要時間は40〜50分程度ですが、わかりやすく飽きのこない説明のため、それほど長くは感じません。むしろ、これから実際に目の当たりにする機体整備への期待がドンドン高まっていく感覚ですね。

そしていよいよ、各自ヘルメットを被って格納庫へ。人数によっていくつかのグループに分けられ、それぞれ案内担当者がつきます。大まかな見学ルートは決まっているものの、担当者さんによって微妙にルートが異なる点もあり、それが“見学リピーター”を生む一因になっているようです。

格納庫へ入ると、いやはや、そのスケールの巨大なこと!東京ドームグラウンド(13000平方メートル)の約1.8倍の大きさを誇ります。なにしろ、巨大なジャンボジェット機が最高5機も格納できるわけですから、その広さ、天井の高さは圧巻です!
格納されている飛行機も、当然ながら巨大!昨今は、飛行機に搭乗する際も、階段タイプのタラップはあまり使用されず、飛行機とターミナルビルを直接結ぶブリッジが使われていますよね。そのため、飛行機をよく利用する方でも、間近で眺める機会はほとんどないはず。格納庫では、巨大な翼を携えた機体を見上げたり、格納庫内の階段に登って見下ろしたりと、まざまざとその大きさを体感することが可能です。エンジンの大きさも必見ですよ。

近くで眺めることができるということは、それまで気がつかなかった細部を確認できる点も見学の醍醐味。機体にカメラがついていたり、翼部分には雷対策の放電管が備わっていたりと新たな発見がたくさんあります。

格納庫入りしている機種や機体数は、その日、その時によって異なります。運がよければ、“ポケモンジェット”などのラッピングジェットが格納されていることもあるとか。基本的に飛行機は、その機体の飛行時間によって決められた整備が行われています。日によっては、エンジンの交換や大きなジャッキを使用した特殊な整備作業をみられることも。どの機種が、どんな整備中かが日々変わるという点も、飛行機好きな方が二度、三度と見学に足を運ぶ要因になっているのかもしれません。

格納庫内には、整備士の工具箱が管理されているエリアや、巨大な整備機械やタイヤが積まれているところもあります。さらに目を引くのが、格納庫の一角に複数の自転車が停めてあること。なにしろ広いため、整備員の方が自転車で移動している風景もみられますよ。

また、飛行機が入ってくるゲートも当然ながら巨大です。季節やお天気によっては、整備中にこのゲートが開放されていることがあります。すぐお隣は滑走路。そのため、飛行機の離着陸が迫力の近さで見られることも!なんともトクした気分になりますよ。

格納庫内の見学は、およそ40〜50分。講堂での説明と併せて、正味2時間といったところです。お子さんはもちろんのこと、大人の方々も皆、嬉々として機体を眺め、存分に見学を楽しんでいる様子が伺えます。大人気を博している見学ですので、予約してもすぐさま見学できるとは限りませんが、ぜひ一度は訪ねたいスポットであることは保証しますよ!
■機体工場見学のご案内(ANA)
千葉県の北西部に位置する野田市は、古くから伝わる“しょうゆのまち”。利根川と江戸川の水運に恵まれ、大豆などの原料の入手はもとより、できあがったしょうゆを全国へ届けるのにも好都合ということで、江戸初期からしょうゆ作りが行われていました。代表的なメーカーであるキッコーマンも野田の地に誕生し、全国一のしょうゆ産地として今日に至っています。

工場見学ができるのは、キッコーマン食品の野田工場「もの知りしょうゆ館」。夏季の節電対策のため、7月〜9月の間は開館時間が午前中に限られていましたが、10月からは通常の9時〜16時の開館となります。

同館の見学所要時間は、約一時間。ビデオ上映が約15分で、しょうゆの製造工程見学が約45分となっています。

まずはビデオ上映からスタート。しょうゆができるまでの工程を教えてくれます。その後、製造工程の見学へ。酵母菌を混ぜる装置や発酵状態の見学、もろみを搾る機械などを見学することができます。

大豆と小麦からできるしょうゆ麹(こうじ)は、しょうゆの元といえるもの。この麹の善し悪しが、しょうゆの美味しさを左右します。工場見学では、最大1000倍に拡大できる顕微鏡で、このしょうゆ麹を観察することが可能です。

このしょうゆ麹に食塩水を混ぜると生まれるのが「もろみ」。タンクの中で発酵・熟成させることで、大豆のタンパク質は「うまみ」成分に、小麦のでんぷんは「甘み」などの成分に変わり、だんだんと私たちが知るしょうゆの色、味、香りになっていきます。見学コースには、「初期」「発酵期」「熟成期」のもろみが設置されていて、色や香りの違いを比べることができます。
ひとえにしょうゆといっても、味や香りなど種類によって異なるもの。それらの違いを実感できるコーナーも見学コースに備わっています。さらに同じしょうゆでも、フタを開けたばかりのものと、フタを開けて常温にしばらく置いていたものとでは、香りがずいぶん異なること、日々の暮らしの中で感じている人も多いことでしょう。その香りの差も実際に確かめることが可能。しょうゆの美味しさを保つためには、常温よりも冷蔵庫で保存することが好ましいというわけです。

その他、しょうゆに関するクイズや、しょうゆを使った料理の紹介などを学ぶことができる「しょうゆワールド」コーナーも。楽しみながら学ぶ工場見学が終わったら、ぜひとも館内の「まめカフェ」を訪れてみてください。

多くの方が見学後に立ち寄る「まめカフェ」では、しょうゆを使った多種多彩なメニューを用意(有料)。スイーツ好きな方には、「しょうゆソフトクリーム」や「豆乳しょうゆソフトクリーム」がオススメ。ほんのりとキャラメルのような味とコクがあって、意外に美味しいんですよ♪ぜひ一度、お試しください。さらに、せんべいを生地から焼いて、膨らんだところにしょうゆを刷毛で塗る「せんべい焼き体験(3枚)」も見逃せません!

「もろみ」を使った、野菜たっぷりの豚汁「特製もろみ豚汁」は、工場ならではのオリジナルメニュー。しょうゆの美味しさがダイレクトに伝わるのは、「生しょうゆ」を冷製うどんにかけた「生しょうゆうどん」。いずれのメニューも量は多くないので、複数オーダーしていろいろな角度からしょうゆの味を堪能してみてはいかがでしょう。

そうそう、忘れてならないのが、同カフェに設置されている、無料の「しょうゆの味くらべコーナー」。こちらはお豆腐(1人1個)に、3種類のしょうゆをかけて、味比べができるというもの。確かに「冷やっこ」は、おしょうゆの味がわかりやすいですよね。自分好みの味をぜひ見つけてみてはいかがでしょう。

もうひとつ、同工場にある施設「御用蔵」をご紹介しておきましょう。今年になって、野田工場に移築された施設です。

移築する前は、宮内省(現宮内庁)にお納めするしょうゆの専用醸造所として、野田市を流れる江戸川沿いにありました。移築するにあたり、老朽化した部分の補修工事が行われましたが、しょうゆを仕込む木桶や屋根の小屋組み、屋根瓦、石垣、門などは移築前のものを使い、原型に近いかたちで再現されています。そして今もなお、宮内庁にしょうゆをお納めしている“現役”のしょうゆ蔵です。

この蔵内の見学時間は約30分。歴史を感じさせる崇高な建物、さらに1939年の御用蔵の建設当時の道具や装置の保存展示などもあり、貴重な体験ができること請け合いです。工場見学のおりには、こちらもぜひ訪れてみましょう。
■キッコーマン・もの知りしょうゆ館
静岡県の浜名湖といえば、なんといってもうなぎ。そのうなぎから生まれた浜名湖銘菓といえば、皆さんご存じの「うなぎパイ」です。

厳選された原料に、うなぎエキスやガーリックなどの調味料をブレンドしたうなぎパイは、昭和36年に発売されてから今日に至るまで、幅広い層に愛されてきました。うなぎのようにヒョロリと長く、サクッとした食感が魅力ですよね。ちなみに“夜のお菓子”というキャッチフレーズは、夕食後、お茶の間で家族揃ってのだんらんのひと時に食べてもらいたい、という願いからきているんだとか。

今も変わらぬ手作りの味を守り続けているうなぎパイ。その製造・販売を担う春華堂が2005年にオープンさせた「うなぎパイファクトリー」では、無料で工場を見学することができます。

見学スタイルは2種類。館内を自由に見学する「自由見学」と、事前予約によりコンシェルジュが館内を案内してくれる「ファクトリーツアー」があります。

うなぎパイの製造は、ベテランの菓子職人の手作業による生地作りからスタート。職人によるうなぎパイ作りの工程は、展示パネルでみることができます。次は「焼き上げ」。焼き上げる前の生地は、小さく折りたたまれた状態です。それが専用の釜の中でどんどん膨らんで、最終的に私たちがいつも見ている大きさに。その様子は、ぜひじっくりと見学してみてくださいね。

その後、割れてしまったものや形が崩れたものを、手作業で取り除いていきます。そしてひとつひとつに包装が施されて完成!職人による手作業と、安全で安心な商品にするための機械包装ラインがうまく組み合わさっている様子が見学することでわかります。
同ファクトリーには工場直売店もあり、うなぎパイをはじめとした様々な商品を販売しています。

ナッツ入りのうなぎパイや、高級ブランデーの香りとナッツの風味が合わさった“真夜中のお菓子”こと「うなぎパイV.S.O.P.」なども人気。一方、“昼のお菓子”のキャッチフレーズを持つ「しらすパイ」をご存じですか?静岡県産の新鮮なしらすを豊富に使った逸品です。グラニュー糖を振りかけた甘口と、ほのかにワサビを効かせた辛口があり、おやつはもちろんお酒のつまみにも向いています。お土産はこれでバッチリですね!

さらに注目したいのが、ここでしか味わえない出来立てのスイーツを提供するカフェがあること。うなぎパイをアレンジしたメニューの数々が人気です。

右の写真は「うなぎパイV.S.O.P.のクリームサンド」。最高級うなぎパイで、たっぷりのクリームとフルーツがサンドされています。そのまま食べても美味しいうなぎパイですが、アレンジの仕方は実に豊富で多彩ですね。他にも、うなぎパイをホワイトチョコで包んだ「うなぎパイのテリーヌ」や、季節によってジェラートとソースが変わる「うなぎパイのミルフィーユ仕立て」、フランス産のクリームチーズと地元産の豆腐で作った「ざる豆腐チーズケーキ」といった洋菓子をはじめ、和菓子も豊富に取り揃えてあります。ホッと一息つける静岡茶と一緒に楽しみましょう♪

また、うなぎパイファクトリーの周辺には、実にさまざまな観光名所が目白押し。浜松駅の周辺には、徳川家康が築いた浜松城をはじめ、浜松市美術館や浜松市博物館があります。

浜名湖の周辺では、老若男女が楽しめる都市公園「浜名湖ガーデンパーク」や、四季折々の花が咲く「はままつフラワーパーク」、果物狩りが楽しめる「はままつフルーツパーク」、ホッキョクグマを始めとした様々な動物たちが暮らす「浜松市動物園」、など、レジャーには事欠きません。舘山寺温泉で日帰り入浴や宿泊を楽しむのもオススメですよ。

浜松の地が育んだ銘菓の工場見学、この秋ぜひともお出かけしてみてはいかが?
■うなぎパイファクトリー(春華堂)
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