
ATPツアーも最後の試合、ATPファイナルズとなりました。正式にはNitto ATPファイナルズという名称で、かつては日本・東京都体育館で「ペプシ・グランプリ・マスターズ」(Pepsi Grand Prix Masters)として第1回大会が行われた日本にゆかりのある大会でもあります。もちろんスポンサーも日本企業で、電子素材、自動車製品、工業製品など幅広く手がける日東電工株式会社です。
大会自体は1970年からと歴史ある大会ではありますが、名称の変化、ルール変更なども様々な変遷を経て今の大会となっています。ちなみに全勝優勝すると1500ATPポイントを獲得できるので、ほぼグランドスラムのような大会です。
出場選手は1月からの年間レースランキングを元に上位8人を選出され、9位-20位の選手の中にグランドスラム優勝者が居た場合、8位の選手に替わって出場(2人以上いる場合ランキング上位の選手1人のみ出場)。補欠は9位-20位の間で辞退者を除く上位2名が選出され、ラウンドロビンで出場選手がけがなどで棄権した場合に代わりに出場するが、出場しなくても賞金は与えられるというルールです。
この賞金もかなり規模が大きく、最大で3.5億円(全勝で優勝)、補欠選手として出場なしでも1400万円もらえるというとんでもない大会です。

この大会のサーフェスはインドアハードで、トップ選手の中でも得意不得意が分かれるサーフェスです。錦織選手はかなり得意としていたのかこの大一番でフェデラー選手に勝つなど、予選を勝ち抜き決勝トーナメントに2014、2016年の2回も進出しています。もう出られるだけでもすごい大会なのに決勝トーナメントにまで行けるってすごいですよね。
逆にこの大会を苦手としているのがアルカラス選手。今年は世界ナンバーワンになっていた時期もあり、好調です。ただこの大会に限って言えば、優勝はなくこれだけシナーと並びビッグ2と呼ばれるようになってもいい結果は出せていないようです。

理由としてはインドアハードの性質にあるようです。遅くて跳ねない、また室内の反響音なども相まってアルカラス選手は苦手としているようで、通常のサーフェスと比べ明らかに決定率が5%ほど低下しているというデータがあります。
そんなアルカラス選手はなんと今年は予選を全勝で突破!このまま行けば3.5億円と1500ポイントも夢ではありませんね。今週末が楽しみです〜






