春の日本テニス勢の動向

先日8ヶ月ぶりにコートに戻ってきた錦織選手ですが、351位のがセバスチャン・オフナー選手(オーストリア/同40位)に3-6、4-6のストレートで敗れ復帰戦を飾ることはできませんでした。ただ、昨年復帰戦でいきなり優勝を遂げた大会ができすぎで(史上初だそうです)、まずはコートに戻ってこれたことが嬉しいですね!

錦織選手も「とにかくたくさん試合がしたいです。今日はそこそこ楽しめたけど、トップ50の選手たちに勝つには十分じゃなかった。今日のプレーにはある程度満足しています」と前向きに語っておりました。

次は4月1日に開幕する「全米クレーコート選手権」(アメリカ・ヒューストン/ATP250)に出場予定でしたがスキップすることとなり、15日開幕のバルセロナ・オープン(スペイン)も欠場を発表しました。バルセロナ・オープンは14、15年と連覇しているなど相性が良い大会でもあり、個人的には出場して欲しかったという気持ちもあります。翌週のマドリードOP(22日開幕・スペイン)に主催者推薦で出場予定ですが、こちらも未定。スケジュールがかぶるクレディ・アグリコルOP(30日開幕、フランス・エクスアンプロバンス)にもエントリーしているため、過密スケジュールの中から調子の良い時期を選んでいるのかもしれません。早くコートで雄叫びをあげる姿をみてみたいですね!

女子は今週ビリー・ジーン・キング・カップが開催されます。古くはフェデレーションカップという名前で女子の国別団体戦を行なっていた大会です。11日に場の有明コロシアム(東京)で組み合わせ抽選会を行い、シングルス、ダブルスの出場選手と試合順が決定しました。

今回は4年ぶりに日本代表として大坂なおみ選手も戻ってくることもあり、日本で行われるファイナル予選 「 日本 対 カザフスタン 」戦は盛り上がること間違いなしです!初戦は本日12日に行われ、シングルスナンバー1は日比野菜緒選手、ナンバー2は大坂なおみ選手、ナンバー3は日にちを変えて日比野菜緒選手が再び登場、ナンバー4も同じく大坂なおみ選手です。明日行われるダブルスは青山修子、柴原瑛菜ペアが最後に登場。このペアは昨年の全豪オープン準優勝ペアです。ぜひ勝ってファイナルへの切符をつかんで欲しいですね!

最後に今まで日本を牽引してきたベテランの引退をご紹介します。ロンドンオリンピックにも出場し、ランキングもキャリアハイ60位を記録した伊藤竜馬選手が2024年を持って引退します。2013年と2018年に2度の優勝経験のある全日本テニス選手権で上位に進出することを掲げて、最後のトレーニングに励んでいるそうです。

強烈なフォアハンドと正確無比なバックハンドで世界ランクトップ10の選手からも白星をあげる見ていてとても楽しい攻撃的な選手でした。何度か試合も生で観戦させていただきましたが、プロの選手の凄さ、そして人間性の高いとても良い方でした。引退後もテニスに関わって良い選手をたくさん世界に送り出して欲しいですね。長い間お疲れ様でした!

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