‘お役立ち情報’ カテゴリーのアーカイブ

身近な物がここまで大変身

2013年10月11日 金曜日

先日友人の紹介するブログをみていたところ素敵な記事を見つけました。

カナダの大学院生が新聞紙を切り抜いて個展を開いているそうです。全て手作業で切り抜かれた新聞紙はまるでレースの様に鮮やかな模様を形作っていました。イスラムの寺院壁画のような幾何学模様から有機的な動きのある曲線まで実に多種多彩。

さらに驚きなのはそのサイズ。新聞紙一枚の物から、天井からぶら下がっている物まで多数あり、天井からぶら下がっている物は数メーター。その緻密さに、感心するばかりか『このサイズの作品ができるまでどのくらいの時間がかかるんだろう』を思うと気が遠くなりました。

百聞は一見にしかず。まずはその作品をご覧ください。

 


上の写真部分を拡大するとこんな感じです。すごく精密かつ、大胆に写真の色をきちんと残しつつ、意匠を取り入れています。本当にセンスのあるカッティングですね。ほれぼれします。

触ったら切れてしまいそうな新聞紙を繋げて繋げて、ここまで大きな作品に。まるで曼荼羅アートの様。

細部を覗けばまさに芸術ですね。身近にあるものがこんなにも大変身してしまうとは、アイデアの力とはすごいパワーですね。

この作品を作られているのはMyriam Dionさん。ウェブサイトも公開中で、こちらでもより詳しく作品を見ることができます。

■M Y R I A M   D I O N.C O M
http://www.myriamdion.com/

身近なものをアイデア一つでアート作品に変えてしまう切り絵の世界。

皆さんも今度の連休に試してみてはいかがですか?

真夏の決戦、US OPEN

2013年9月6日 金曜日

今年最後のテニスのグランドスラム、US OPENがいよいよ山場を迎えています。

残す男子シングルスの試合は6日(金)現在あと2試合、準決勝、決勝です。今年は錦織選手をはじめとするシード選手が次々に敗退し、荒れ模様の大会となりましたが、この準決勝に駒を進めたのは実力者ばかり。混戦に決着を付けるのはどの選手か、注目の4選手をご紹介しましょう。数日の内に新しいチャンピオンが誕生しますよ!

■絶対王者、ノバク・ジョコビッチ

ノバク・ジョコビッチNovak Đoković, セルビア語:  Новак Ђоковић, 1987年5月22日 – )は、セルビア・ベオグラード出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス1位、ダブルス114位。これまでにATPツアーでシングルス37勝、ダブルス1勝を挙げている。身長188cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

 

毎年この真夏に行われるUS OPENは特にタフな大会としても有名で、ただでさえ日照時間が長い夏場開催であると同時に、照り返しの強いハードコート、さらに風が通り抜けにくいスタジアムでの開催と選手にはかなり厳しいシチュエーション。

この大会を勝ち抜くための重要なキーワードの一つに大会を通してクオリティの高い試合を行える『タフネス』が上げられます。ジョコビッチは技術面、精神面、体力面と三拍子揃った選手で、中でもタフさに関しては他の3人を大きく凌駕しています。ピンチになればなるほど真価を発揮する勝負強い選手です。

ベースラインからの正確なショットに加え、カウンターショットも得意でどんな球にも追いつきさらに厳しいコースに打って出るプレイスタイルですが、見ていて壁みたいでつまんないとの意見も。

確かに目立つ派手さは無いものの、ミスしない正確さ、折れない心はつらい下積み時代が会ったからこそ。以前はフェデラー、ナダルと言った選手にはどうしても追いつかず、万年3位の烙印を押された選手でした。この頃は自慢のタフネスも見る影もありませんでした。

ジョコビッチは2011年の年間41連勝をはじめ、ある時期を境にブレイクします。それは彼自身がグルテンアレルギーだったことに気がつくことでした。外国の方の主食は主にパンですが、パンなどに含まれるグルテンに彼はアレルギーを示しており、試合後半になると息切れしていました。

試合をテレビで見たある医者が彼に忠告したところ、食生活の改善によりアレルギーが解消。それからは破竹の勢いです。ちなみにジョコビッチは米食に変えたところアレルギーが無くなり今では不動の世界1位。恐るべし、米パワーですね。

 

■美しいバックハンドは必見、スタニスラス・ワウリンカ

スタニスラス・ワウリンカ(Stanislas Wawrinka, 1985年3月28日 – )は、スイス・ローザンヌ出身の男子プロテニス選手。2008年の北京五輪男子ダブルスで、ロジャー・フェデラーと組んで金メダルを獲得した選手である。これまでにATPツアーでシングルス4勝、ダブルス2勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス9位、ダブルス90位。身長183cm、体重79kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。バブリンカと呼ばれることも多い。

 

長らくスイス代表として活躍する選手ですが、スイスといえば歴史に名を残す大選手『フェデラー』がまだ現役でおります。スイス勢では2番手という扱いですが、コンスタントにATPランキングでも10位近くを位置しておりとても攻撃的な選手です。

ジョコビッチが壁のような選手であるとするのであれば、ワウリンカはキレで勝負するタイプ。ダブルバックハンド全盛の昨今において美しいフルスイングのシングルバックハンドは珍しく、攻撃力も抜群。

フォアとバックを広角に打ち分けどんなに左右に振られてもフルスイングでエースショットを狙いに行く攻撃的なタイプの選手です。ギアは以前から日本メーカーのヨネックスラケット(VCORE Tour 97)を愛用しており、個人的にも好感が持てます。

今大会ではウインブルドンを77年ぶりにイギリス人として優勝をして世界2位にまでなった波に乗る『アンディ・マレー』を下しての準決勝進出。

美しきバックハンドはジョコビッチにも通用するのかも見物ですね。

 

■ロンドン五輪ダブルス金メダリスト、リシャール・ガスケ

リシャール・ガスケ(Richard Gasquet, 1986年6月18日 – )は、フランス・ベジエ出身の男子プロテニス選手。2004年の全仏オープン混合ダブルス優勝者である。2012年のロンドン五輪男子ダブルスで、ジュリアン・ベネトーとペアを組んで銅メダルも獲得している。シングルス自己最高ランキングは7位。これまでにATPツアーでシングルス9勝、ダブルス2勝を挙げている。身長185cm、体重75kg、右利き。

 

準決勝に駒を進めた中では一番小粒な感じのするプレイヤーに見えてしまうのが、このガスケ。

このガスケも珍しくシングルバックハンドの名手。ワウリンカとはまたひと味違ったダイナミックな振り抜きのバックハンドが武器の選手で、ダブルスもうまいことでも分かるようにボレーも得意。繊細なタッチのプレイもセンスを感じさせます。

彼は若干9歳の時に「フランス・テニス・マガジン」の表紙に掲載されるほどの、天才少年でしたが、今までグランドスラムはもちろんのこと、ATP1000クラスのメジャーな試合での優勝は残念ながらありません。グランドスラムは4回戦どまりで、ロンドン五輪でのダブルスの金メダリストという肩書きはついたものの、今までは期待と比べてしまうとぱっとしない成績でした。

フランスの元天才少年は輝きを取り戻せるのか?

初めてのグランドスラムのセミファイナル。やっとつかんだチャンスを生かせるのか、ここにもドラマありですね。

 

■翼の折れた元No.1、ラファエル・ナダル

ラファエル・ナダル・パレラ(Rafael Nadal Parera, 1986年6月3日 – )は、スペイン・マヨルカ島・マナコー出身の男子プロテニス選手。2005年~2008年、2010年~2013年の全仏オープン男子シングルスで2度の大会4連覇を達成し、2008年北京五輪の男子シングルス金メダルも獲得した。さらに、2010年全米オープンで優勝したことにより、キャリア・ゴールデン・スラムを達成している。左利き(本来は右利きであるが、幼少時に助言を受け左打ちに矯正した)。これまでにATPツアーでシングルス59勝、ダブルス8勝を挙げる。身長185cm、体重85kg。

 

フェデラーが長らく築いてきた世界ナンバーワンの牙城をパワーで打ち崩したナダル。ジョコビッチにその座を奪われるまで、ほぼ無敵の様相を呈してきていいましたが、自慢のフィジカルに問題がおきてランキングは後退。ビッグ4にはとどまっているものの、かつての無敵というオーラは無くなってしまいました。

原因は膝の怪我。彼は体つきや一見手打ちにも見える無理なショットからパワーでゴリゴリのプレイヤーに見えますが、そのプレイスメントは実にクレバー。試合の状況に応じて、ボレーを織り交ぜたり、緩急を付けたりと自分が如何に走り負けないかを計算してプレイしています。

彼の強みは、読みと自慢の脚力によるコートカバーリング力でしたが膝の怪我によってパワーショットによる展開に頼るようになり、少しづつ身体とプレイにズレがでてきてしまいました。

今年に入って復調し、以前のような他を寄せ付けないような強さを見せていましたが、この前のウインブルドンではあっけなく1回戦負け。まだまだ本調子にはほど遠いようです。そんな中、一試合一試合積み上げて、準決勝まで上り詰めたナダル。

ハードコートという膝には厳しいサーフェスですが、その分彼のドライブがかかったストロークが冴えるコートでもあります。彼の身体が勝つか、ショットが上回るか。これもまた見物ですね。

 

 

今回ベスト4に残った4選手をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?それぞれ持ち味が違うテニスプレイヤー。背負っている背景や、歴史などプレイヤーの心に去来するものも、試合を重ねるごとに重みを増すことでしょう。それぞれのプレイヤーにドラマがあり、見ているこちらの心も動かされます。

今年も様々な感動を与えてくれたUS OPENもあと少し。ますます熱い決勝を期待しましょう!

洋楽で楽しむ英会話

2013年8月17日 土曜日

今回の表現はこれ!

 

I sometimes wish I’d never been born at all.

「ときどき自分が生まれてこなかったらよかったのにと思うんだ。」

 

クイーンの歌うボヘミアン・ラプソディの歌詞の一部です。

 

ボヘミアン・ラプソディ

 

つらくて悲しくて、ついこんな気持ちになるときもあるかもしれません。
そんなときは、このフレーズを口にしてみましょう。
それから、ボヘミアン・ラプソディを聴いて、そしてまた明日から元気を出して行きましょう!

「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)は、クイーンが1975年に発表した、フレディ・マーキュリー作の楽曲。アルバム『オペラ座の夜』に収録。演奏時間が長すぎるために、内部で議論となったが、同年にそのままシングルカットされ(B面はロジャー・テイラー作の「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」。アルバムバージョンの冒頭に、効果音が付加されたバージョン)、世界中で大ヒットした。
本国イギリスの全英シングルチャートでは9週連続1位を獲得した。アメリカのビルボード誌では、1976年4月24日に週間ランキングの最高位第9位を獲得。ビルボード誌1976年年間ランキングは第18位。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では163位。2010年現在、この曲はビートルズやレッド・ツェッペリン、エルトン・ジョンなどの楽曲を抑えて、イギリスで最も売れた曲とされている。(wikipediaより)

 

では、ちょっと解説。

I sometimes wish I’d never been born at all.
「ときどき自分が生まれてこなかったらよかったのにと思うんだ。」

【語彙】
sometimes「ときどき」
wish「願う」
I’d=I had
never ~ at all「決して~ない」
be born「生まれる」 bear-bore-born「生む」

【仮定法】
I wish S had + P.P.「~だったらよかったのに(でも現実は違った)」*P.P.は過去分詞形
I wish S 過去形「~ならいいのに(でも現実は違う)」

「仮定法」は、現実と異なることを言う際に使う文法です。
日本語では、(相手が空気を読んでくれるので?)特に変化をつけませんが、英語では、現実と異なることが分かった上での発言かそうでないかを、話し手が責任を持って伝えなければいけません。

そこで通常とは異なった表現(仮定法)を使って、今は仮定の話をしているんだ、ということを伝えるのです。

【否定】
never(not) ~ at all「全く~ない」

「否定」という単元では、「全体否定」と「部分否定」との区別が問題となります。
「全体否定」は、全体(全て)を否定、つまり「全く~ではない(100%否定する)」という意味になりますが、「部分否定」は、部分的に否定、つまり「~というわけではない(少し肯定する)」という意味になります。

【受動態】
be + P.P.「~される、られる」

「受動態」は、「~される、られる」のように「受動(⇔能動)」の意味になる表現です。

 

 

興味がわいてきたら、曲を聴きながら、英語の勉強を。

でも、音楽を聴きながらの勉強は効果がない・・・かも。

 

チルトシフトを使ったミニチュアな世界

2013年8月2日 金曜日

チルトシフトという言葉をお聴きになったことはあるでしょうか?

テレビなどでもよく取りあげられるミニチュアのような撮影ができるレンズの一種で、レンズを水平方向・垂直方向に移動させることで、いわゆるアオリ撮影を可能にしています。

レンズを斜めにすることで光軸を傾け、それによって、ピントの合う範囲をコントロールすることできて、ピント位置を極端に狭める事でミニチュアを撮影しているかのような画像を得られます。

上の画像はキヤノンの「TS-E17mm F4L」というレンズですが、レンズが斜めを向いているのがお分かりになると思います。今はデジタル的にこのチルト風の画像をカメラの中で再現して撮れる様に「ミニチュアモード」というものが設定されたカメラもあります。皆さんちっちゃいものは好きですからコレは流行りますよね。

このミニチュア風の写真を一気に流行らせたのが本城直季さんです。


(c)Naoki Honjo

本城さんの著作は書店などでも多く取り扱われているので、興味のある方は是非探してみて下さい。写真の多くは構図的に高い所から見下ろしているような構図が多いです。それはまるで神の視点の様で、箱庭の中で小さな人形達がうごめいているかの様に見えるのです。普段目にしているはずの景色なのに、これほどまでに視点を変えてみるとかわいく見えるものなのかと普通の風景すらいとおしく見えてくるでしょう。

■本城直季WEBSITE
http://honjonaoki.com

■さらにミニチュア感を

このティルト効果を動画にしてみるとさらに面白い動きになります。ミニチュア感をさらに増幅させてくれる演出が微速度撮影です。 通常30フレームの動画を取る時には1秒間に30コマの映像を記録しますが、そのコマを省いてゆき1秒間に1コマの撮影にしてみると30分の1の速度の動画が撮れることになります。

上で紹介したティルトシフトレンズでインターバル撮影(数十分の一秒〜数秒感に1枚の自動撮影)を行った画像をぱらぱらマンガの様に繋ぎ合わせると粘土人形などで使われるストップモーション動画のような効果が現れます。百聞は一見にしかずですね。こちらをご覧ください。(できれば大画面で!)

 

 

リオのカーニバルの様子をティルト&微速度撮影した映像です。 ユニクロのCMなどでもこちらのような効果の映像が使われていますよね。

他にもこんな動画がありました。パリのディスニーランドの様子を動画にしたものです。

 

 

デジカメでもミニチュアモードがついたものが多いですが、今やスマホでもアプリでこの効果が作れるのですからすごい時代になりました。

特にユニクロさんが出しているアプリでユニクロカレンダーというものがあるのですが、こちらもいくつかバージョンがあってクオリティの高いティルト&微速度の動画が見ることができます。以下のリンクからどうぞ。

■ユニクロカレンダー
http://www.uniqlo.com/calendar/

簡単に携帯などでも撮影できるミニチュア写真の世界にあなたも是非一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?