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花粉症で外に出れない方へ、オススメ映画(旧作3作)

2013年3月8日 金曜日

花粉症の方には厳しい季節がやってきましたね。私も花粉症デビュー間もないので夜間は外出できるのですが、昼間はもう目がかゆいわ、薬で眠いわで大変な日々をおっております。なかなか外に出れませんが、そんなときは状況を逆手に取って家で映画鑑賞などはいかがでしょうか?

ラストに驚きの展開が待ち受けるオススメ映画を3本、ネタバレにならない程度にその魅力をたっぷりとご紹介します。

■なぞの男『カイザー・ソゼ』とは一体?

ユージュアル・サスペクツ』(The Usual Suspects)は、1995年にアメリカで製作されたサスペンス映画。

回想によって物語を錯綜させる手法で謎の事件を描く。

アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』を下敷きにしたという計算された脚本が話題を呼び、アカデミー脚本賞を受賞した。また、ケヴィン・スペイシーは本作でアカデミー助演男優賞を受賞している。WIKIより

95年に大ヒットしたサスペンス映画。ケビンスペイシーがアカデミー賞をとったので、ご存知の方も多いと思いますが、大どんでん返しと言えばこの映画というくらい記憶に残る映画でした。

あらすじとしては、ある夜にカリフォルニアのサン・ペドロ埠頭で船が大爆発し、マフィアを含め関係者27人が死亡、コカインと9100万ドルが消えてしまう。事件の真相はコカイン取引現場からブツを奪おうとした一味と組織の争いが原因らしいと突き止めるが、生き残ったのはたったの2人。しかも1人は重傷で、話を聞くこともできないが、唯一口にした言葉は『カイザー・ソゼ』という男が関っているということ。

関税特別捜査官はこれに驚きを隠せない。カイザー・ソゼとは、FBIが長年総力を挙げて追っている大物のギャングで、誰もその正体を知っている者はなく、もはやその存在自体が伝説化している謎の人物だった。カーザーソゼについてひん死の男から話を聞き出す間、現場付近にいたもう一人の生き残りで身体に障害がある小男、ロジャー・“ヴァーバル”・キント(ケヴィン・スペイシー)を見つけ尋問するが…

 

 

事件の真相は全て、闇の中。手がかりは尋問によってヴァーバルの口から語られる断片的な情報のみ。のらりくらりと語られるヴァーバルの供述を元に推理が進んでゆくが…どこまでが真実で、どこからが嘘なのか。脚本にちりばめられた複雑な伏線が見事に最後の場面で回収されてゆく気持ち良さ。構成力の塊のような作品です。

何とも気持ちの良い終わりかたする本作。きっとカイザー・ソゼの虜になるはずです。

■近世の片田舎で助け合い平和に暮らす村に化物が…

呪われた村に秘められた禁断の真実を描くミステリー。監督・製作・脚本は『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督が脚本も書いたミステリー映画。出演は「サイン」のホアキン・フェニックス、「戦場のピアニスト」のエイリアン・ブロディ、「マップ・オブ・ザ・ワールド」のシガニー・ウィーヴァー、「天国の青い蝶」のウィリアム・ハート、これが本格的なデビューとなるブライス・ダラス・ハワード、「アダプテーション」のジュディ・グリアー、「トロイ」のブレンダン・グリーソン、「ドリーマーズ」のマイケル・ピットほか。

1897年、ペンシルヴァニア州。深い森に囲まれた人口60人ほどのこの小さな村で、人々は自給自足の生活を営んでいる。その村には決して森に入ってはならないという古くからの様々な「掟」があり、村人は森に住むという「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしていた。「掟」を守る限り、森に住む「怪物」が村の平和を破ることは無かったからである。

村の周りをぐるりと森が取り囲む地形のこの村は、この掟のせいで陸の孤島とも呼べる状態で、外界との接触は全くと言ってなかった。

しかし鍛冶職人のルシアス・ハント(ホアキン・フェニックス)は、閉鎖的な村の生活に飽き足らず、まだ見ぬ外の世界への好奇心を日々募らせていた。彼の恋人、アイヴィーは盲目でルシアスは彼女に外の世界に興味がある事を告げる。

そのころ幼なじみのパーシーは、精神薄弱でいつも村と禁断の森の境界をうろついていた。彼はアイヴィーを愛しており、アイヴィーが心寄せるルシアスに憎悪を日々募らせていた。そしてアイヴィーの姉の結婚式の前日、パーシーの手に、不吉な色とされる赤い花が握られていたことをきっかけに、突然村の平穏な日々は終わりを告げる。

家畜が不気味な死体となって発見され、相次ぐ惨劇の中、錯乱状態に陥ったパーシーがルシアスを刺す。アイヴィーは瀕死のルシアスを救う医薬品を手に入れるため、盲目であるにもかかわらず、村を脱出する決意をする。様々な困難に立ち向かい、盲目の少女が森を抜け、出会った世界とは…

M・ナイト・シャマラン監督はシックスセンスやアンブレイカブルなどあっと驚く設定の妙が得意な監督ですが、この作品も遺憾無くそのセンスが発揮されています。盲目の少女が出会う真実、是非あなたも目にして下さい。必見です!

 

■どこまでも続く立方体…はたして出口は?

 

立方体(キューブ)で構成されトラップが張り巡らされた謎の迷宮に、突如放り込まれた男女6人の脱出劇を描く。「ワンセット物で登場する役者は7人」という低予算作品。終始張り詰めた緊張感の中で物語が進んでゆく。

ビデオ版、DVD版に収録されているナタリ監督の短編映画「Elevated」が本作の原点である[1]。両作品に共通する特徴として「極限状態における登場人物の深層心理描写」「スプラッター映画等とは異なる恐怖の演出」などが挙げられる。“無機質で不条理なゲーム”ともとれる世界観は、現代社会に対する大きな謎掛けとも捉えられ、カルト映画となっている。WIKIより

低予算(3100万円)で撮影されたこの作品は50万ドル以上の興行収入を記録し、話題となりました。壮大なスケール感を感じるこの映像ですが、部屋のライティングを変える事でワンシュチュエーションで撮られたそう。似たような作品が後からいくつも作られましたが、この作品に勝る出来のものはでてきませんでした。

あらすじ…ある日、目が覚めると謎の立方体(CUBE)に捕らえられていた数人の男女。警官だったり、精神薄弱な子供や学生、犯罪者だったりと出自は様々。誰が何の目的で閉じ込めたのかも分からないまま、彼らはこの立方体からの脱出を試みるが、そこには死のトラップがいくつも。

あまり書くとネタバレになってしまうので、皆までは言いませんが、本当にこの恐怖のシチュエーションを考えた事で、この作品はほぼ出来上がってしまったと言っても過言ではないと思います。

閉鎖空間での不安さと言ったら地震でエレベーターに閉じ込められたと考えてもらえれば近いと思います。さらに悪意に満ちた殺人トラップがあると思ったらこの作品の怖さが伝わると思います。

赤の他人と命の危険がある閉鎖空間で、如何にして相手を信用できるかという人間の葛藤と、各部屋に張り巡らされたトラップを避ける頭脳戦。ヒントは部屋に刻まれた3けたの数字のみ、この数字を読み解いてこの施設からでてゆくことができるのか…

心理と頭脳の駆け引きは見所満載です。

今年は特に花粉が多いと言われていますので、映画でストレス解消して頂いて、少しでも快適な春ライフをお送りくださいませ〜♪

まだまだ間に合う!駆け込み年賀状づくり

2012年12月28日 金曜日

年末のただでさえ忙しい時期にどうしてもやらなければならないのが、年賀状の作成ですよね。もう皆様はお済ましになられましたでしょうか?多くの方はもう既にお出しになっていらっしゃるかと思いますが、年賀状を書かれていない方でもまだまだ間に合います!

面倒に思いがちですが、年の初め、一番最初に目にするごあいさつはうれしいものです。通常25日までに投函すれば元旦に必ず届けてくれるようになっていますが、25日過ぎでも郵便局の処理が間に合うようでしたら元旦に届けてくれるそうです。

まだまだ間に合う年賀状づくり、一から作るのは大変なので、簡単に年賀状が作れてしまう便利なサイトをいくつかご紹介致しましょう!

■年賀状作成おたすけサイト – キヤノン クリエイティブパーク

カメラやプリンターなど光学機器で有名なキャノンが運営する年賀状お助けサイトです。年賀状づくりに迷っている方は年賀状作りタイプ別診断などのコンテンツがあり、自分にぴったりの年賀状デザインを教えてくれます。

サイトは4つのテイストに分かれており、仕事先の方や目上の方に送る際に便利な『フォーマル』や、個性的な意匠が揃った『デザイン』、友達や家族の写真を中心にデコレートする『フォトフレーム』、自由自在なレイアウトを楽しめる『オリジナル』などがラインナップされており、必要に応じて組み替えることができます。

ぼんやりイメージはあるのだけど、パーツが足りない!という方にオススメのサイトです。サイト内にはこのサイトを使った作った作例ページがあり、素敵なデザインをみることができます。

来年は巳年ということもあってなかなか「蛇の写真で年賀状を」というのは難しい年なので、ここで使われている作例をみると『なるほど!』というイラストの使用例があってインスピレーションを得られるかと思います。自宅作成派の方にオススメなサイトです。

キヤノン クリエイティブパーク
http://cp.c-ij.com/ja/event/nenga/

■年賀状キットが豊富。郵便年賀.jp

日本郵政グループが運営しているまさに年賀状の為のサイトです。1000種類以上の無料で使える年賀状素材が満載で、誰でも簡単に年賀状がつくれる「はがきデザインキット」や「手作り風はんこ作成ツール」等、ワンポイントで使える素材から、そのまま年賀状として使えるものまで豊富に取り揃えています。

老舗ならではのコンテンツとしては年賀の常識などを分かりやすく解説してくれる『年賀のトリビア』など読み応えある記事も多数収録。ついつい、年賀状作成のはずが横道にそれて読みふけってしまう事も(笑)

このサイトの最大の特長は、郵政ならではのサービスでもある『このサイトから送る』です。今までは年賀はがきを買って、サイト上にいろんなテンプレートがあるので、ダウンロードして作って下さいね!というスタンスでしたが、郵政民営化後はサイト上で、作成したものをそのまま送れるようになったとの事。ネットで作成、印刷して、送ってもらうまですべてを含んだサービスです。

特にネット時代を感じさせるのが、相手の住所が分からなくても送れるサービスを始めた事。ツイッターやミクシィなどリアルではつながりがない人だが、仲良くしている人たちに年始の挨拶を送りたいという声に答えたもので、IT企業の持つ住所情報を利用し、お互いの連絡先を知る事なく年賀状が送れるようになりました。なんと画期的な事でしょう!お堅いイメージのあった郵便事業がITと組んだらこのようなシナジーが生まれるといういい例にもなりました。

民間でなくてはできない発想で、サービスを進化させた郵政グループに今後も期待です。

郵便年賀.jp
http://郵便年賀.jp/

■ヤフーIDからもおくれます。ヤフー年賀状

インターネット大手のヤフーが手がける年賀状作成サイト『Yahoo! JAPAN 年賀状』は郵便年賀.jpと同じようにネットからの送付もオッケーの便利サイト。ツイッターやFacebook IDはもちろんのこと、自社サービスのヤフーのIDさえ分かれば、相手先の住所無しでもお年玉付き年賀状が送れます。しかも今なら10万枚限定で無料で年賀状を送れるサービスも実施中です。いやはや凄い時代になりましたね〜

こちらの特徴はなんといっても高品質な印刷!印刷を手がけるのはあの富士フィルム。写真印刷で培った超高画質『フジカラー写真仕上げ』の印刷技術を年賀状に使用。お子さんが生まれたばかりだったり、結婚のご報告なども兼ねて写真を使いたい方にはオススメのサービスです。

写真貼付、あて名印刷、投函など様々なサービスは基本的には無料。印刷したはがきの購入代金のみで自宅に届けてもらうか、そのまま宛名も書いてもらって投函するかも選べます。どうしても一言添えたい方は自宅に届けてもらって、一筆追加してからの投函というスタイルも取れるわけです。また、大量に作成する場合は大口割引も可能との事。年末の押し迫った時期にいっぺんに頼む事もできる点はネットならではのサービスと言えるでしょう。

変わった所で言うと映画付き年賀状や、有名なアニメとコラボした年賀状なども登場して、ますますバラエティに富んだラインナップのYahoo! JAPAN 年賀状。まだ、お書きになっていない方は少し遅れても、個性的な年賀状を送ってみるのはいかがでしょうか?

Yahoo! JAPAN 年賀状
https://yahoo-nenga.jp/

 

以上、いくつかのサイトをご紹介しましたが、こちらは来年も使えるサイトだと思いますので、是非ともブックマークしておいて、今年おくれてしまった分、再来年の午年の準備を今からしておくのも良いかもしれませんよ!

それでは、良いお年をお過ごしくださいませ。

大人もハマる『マンガ』特集2012

2012年11月23日 金曜日

いよいよ冬本番といった寒さになって来ておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ちょうど2年前ぐらいに大人のオススメ『マンガ』特集をエントリーしたのですが、またまたオススメが増えて来たのでご紹介したいと思います。折しも今年の邦画ランキングも終盤に来て「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開4日で100万人を突破し話題となっております。依然として映画は海外勢が強い中、アニメやマンガといった日本のコンテンツ力はさすがですね。

海外のように車社会ではなく、通勤は電車などまとまった時間がある生活スタイルに書籍というメディアがマッチした結果ともいえるのでしょうが、日本のマンガ・アニメのジャンルと幅の広さは世界に類を見ないものとなっています。社会風刺を取り入れた大人向けの物もあれば、モンスターが跋扈する世界を描く子供達が心躍る『勇者モノ』、スポーツ物、女子が愛してやまない少女マンガまで、ありとあらゆる題材で世界が作られています。

そう言った意味でも一つの文化として、普段読まれない方でも一度手にしてみると自分にあった一冊が見つかるかもしれません!それぞれ最新の作品ではないものもありますが、心に響くオススメの一冊をご紹介しましょう。

■突然現れた自分の子供との共同生活『マイガール』

 

●あらすじ…
高校生の主人公正宗は付き合っている彼女『陽子』に突然留学を決めたと告げられる。突然の告白に戸惑っているうちに彼女は単身アメリカに飛んでしまい音信不通になる。彼女に手ひどく振られたと思いその思い出を引きずりながら、過ごしている正宗。3年が過ぎた頃、陽子が滞在先で就職したと耳にし、彼女への想いを諦める苦心と未練の狭間で一進一退を繰り返していた。陽子の留学から5年後の春、不慮の 事故で亡くなったという知らせが届く。駆けつけた葬儀場で陽子が留学先で密かに産んで育てていた娘の存在を陽子の母から知らされる。社会人になった正宗の元に急に現れる一人の少女。彼女は自分の娘だと告白されるが…

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嵐の相葉くんの主演でドラマ化もされた佐原ミズさんの話題作。ほぼ同時期に連載されてアニメ化、映画化もされた『うさぎドロップ』もそうですが、突然現れる少女との共同生活というシチュエーションは少女に萌えるという点も人気に繋がりますが、それだけでなく家族のあり方についてとても考えさせられます。別々に暮らして来た、いわば他人でもあった『娘』とぎくしゃくしながらも家族にだんだんなっていく姿に心温まります。ぶつかりながらも人と人とが心を繋げ合うというのはこういうことなんだなぁと、毎エピソードごとに涙を誘われます。特に亡き恋人と愛娘との関係性には心動かされる事だと思います。

ドラマと原作は内容が大分違いますので、ドラマで涙した!という方はマンガは本当にオススメです。単行本も5巻までとそれほど長くない原作ですので、是非とも読んでみて下さい。オススメです。

 

■ゲーム業界の裏側を描く『大東京トイボックス』

●あらすじ…
秋葉原にある弱小ゲーム会社G3の社長『天川太陽』はかつての大ヒット作「ソードクロニクル」 のディレクターだった。大ヒット作を飛ばしたにもかかわらず上層部との確執でゲームの大企業ソリダスワークスから追い出されてしまった主人公は小さなゲーム会社でくすぶっていた。そこへ親会社からキャリアOLの月山が出向されてくる。本社に戻りたい一心で「売れるゲーム」を求める月山と、ただひたすら理想を追求する太陽。両者がぶつかって少しずつ形になってゆくゲームという作品達。ゲームができてくる中で、かつての情熱を取り戻してゆく太陽とそれを邪魔する大企業の影。はたして、G3の運命やいかに!

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ゲームものの主人公といえば今まではゲームをやる側の人間、ゲーマーに焦点を当てた作品が多かったですが、この大東京トイボックス(前作に東京トイボックスもあります)はゲームを作る側の人間にスポットが当たっています。ゲームといえどもビジネスですから、予算があり、納期があります。限られた時間と予算の中でプログラマーや、キャラクターを描くデザイナーなどを手配し、スケジュールを進行してゆくのがディレクターの役目です。

ゲームという虚構を作り上げる理想と、ビジネスを動かすリアリティを同居させた存在でもある主人公たち。会社で働くサラリーマンも同じような経験をしたことがあるのではないでしょうか?働く大人にお勧めの一冊です。今年はなんとマンガ大賞2012の銀賞に選ばれるなど注目された年でもありました。金賞の『銀の匙』は人気マンガ雑誌の少年サンデーの連載で、作家は鋼の錬金術師の荒川弘さんです。それに比べてといっては失礼ですが、大東京トイボックスはバーズコミックスという書店でもほとんど見かけない雑誌ですし、単行本もこの賞を取るまでは大手の書店でもなかなか変えない状態でした。そんな中、受賞されたという事は、中身は推して知るべしといった感じではないでしょうか?

私も前作から追っかけて読んでおりますが、ものづくりをする人間と、ものを売る人間との葛藤がまさに会社組織の葛藤そのものだなぁと感心して読ませてもらっております。仕事に情熱が傾けられなくなっている方に是非とも読んで頂きたい一冊です。元気が出ますよ!

■あなたにぴったりの一冊を『図書館の主』

●あらすじ…
年末の夜、忘年会で悪酔いした宮本は、公園の片隅に、「タチアオイ児童図書館」という図書館が建っていることに気がつく。「こんな時間までやってんのか…」と立ち寄った彼は、そこで口の悪い司書、御子柴に出会う。成り行きで御子柴から本を片付けるよう言われた宮本は、その本の中の1冊「新美南吉童話集」に目をとめる。その中の一編「うた時計」で語られる物語は、「親を越えてみせる」と家を飛び出た宮本の境遇にあまりにも重なっていた。自分の境遇を察してこの本をすすめたのか、と尋ねる宮本に御子柴が語る。
「お前が本を選ぶんじゃない 本がお前を選んだんだ」―― (Wikiより)

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公園の片隅にある小さな児童向け図書館には気難しい司書の「御子柴」がいる。様々な悩みや問題を抱えた人がたまたま図書館に立ち寄った際に御子柴は驚くほどぴったりな児童書をお勧めしてくれる。御子柴は問題を解決しないし、その人の悩みに口出ししたりも一切しない冷血漢だが、彼の差し出す本の中には様々な人生の機微がちりばめられており、天啓を受けたようにその本を読んだ人たちは悩みから解放されてゆくお話。

これだけ聞くとちょっと都合の良すぎるお話なのですが、お話が進むにつれ違和感も拭えてくると思います。大人になって児童書を子供に聞かせる以外で読む事はあまりないと思います。あまり知られておりませんが、児童文学は子供が読む為にできるだけ簡単な、そして少ない語彙で物語を伝えなければならない為、とても書き手に技術が求められます。そう言った目線で読んでみると、児童書も奥深いものなのだなとあたらめて知ることとなるでしょう。

ここでオススメされている本は、ディケンズや宮沢賢治、アンデルセンやグリム兄弟など皆さんが一度は手に取った事のある物語ばかり。ただ、仔細は忘れてしまっている本がほとんどだと思います。いざ、 その話を思い出そうとしても覚えていないんですね。改めて内容を見返してみると児童書というのは子供だけに向けられたものではなく、それを読聞かせる親世代にも凄く深い感銘を与えるものだという事を知ることができると思います。

特にオスカーワイルドの『幸福な王子』は子供の頃どなたも読んだことがあるかと思いますが、今読んで見ると『こんな切ない話だったのか!』と涙する方もおられるのでは無いかと思います。本好きの方にもオススメのマンガです。

ここまで3作品ご紹介しましたが、どれもとても面白い作品です。本屋さんで見かけたら、たかがマンガ、絵本とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、一度手に取ってみて下さい。新たな感情が生まれるかもしれませんよ。

旅博2012

2012年9月28日 金曜日

東京ビックサイトで開催された「旅博」に行ってきました。世界156の国や地域が参加し、各国の観光スポットや文化を紹介するイベントです。

会場に入ると、世界各国のブースが地域ごとに並んでいます。それぞれパンフレットが置かれ、写真などの展示品やダンスショーなどからその国の文化を知ることが出来ます。抽選やゲームをしていたり、ノベルティがもらえるところもありました。

マレーシアのブースではバティックの体験をしました。あらかじめ絵の描かれた布に色を塗っていきます。

ミスグアムとロンドンオリンピックに出場した柔道のリカルド・ブラス ジュニア選手。体重218キロでオリンピック史上最重量の選手だそうです。笑顔が素敵でした。

日本国内のブースも多数出展していて、各地のご当地 キャラクターもたくさん来ていました。スカイツリーのキャラクター、ソラカラちゃん。

また、会場内には3つのステージがあり、トークショー、ファッションショーなど様々なイベントが開催されていました。元格闘家の須藤元気を中心に結成された7人組ダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」も来ていました。ASIANA航空とコラボをしているそうです。

スタンプラリー。クイズに答えたあと、パスポートの形をしたスタンプラリーカードに出国のスタンプを押してもらいます。各国のブースにあるスタンプを5つ以上押して戻ると、入国スタンプを押してもらえ、プレゼントがもらえます。世界中を旅している気分になれ、面白かったです。

出展している国の中には、名前を全く聞いたことのない国もありましたが、知ってる国も、知らない国も少し身近に感じられた1日でした。