
春を迎え、テニスはクレーシーズンに突入しました。もちろんクレーシーズンのクライマックスにやってくるのは土の祭典『全仏オープン』です。
クレーコート(赤土)で行われる唯一のグランドスラムで今年は5月24日から6月7日まで、フランスの首都パリにあるブローニュの森に隣接するスタッド・ローラン・ギャロス(Stade Roland Garros)で開催されます。

スタジアムのローラン・ギャロスという名前は、フランスの飛行家で世界で初めて地中海横断飛行に成功した第一次世界大戦でのエースパイロットの名前が由来となっています。
グランドスラムの中では球足が遅く、最も番狂わせが多い大会でもあります。テニスの帝王フェデラー選手でさえ、人生で1度しかこのタイトルは手にしていません。かつてはトップシードでも途中で敗戦してしまうことが多かったのですが、この2010年代からの15年ほどはナダル選手の独壇場であったため、このジンクスも今ではあまり語られませんが、ナダル選手なき今は、次世代の台頭が目立っています。
クレー環境が多いスペイン勢が強いこの大会、ここ2年はアルカラス選手が連覇中。女子もイガ・シフォンテク選手がこの6年のうち4回も優勝に輝いています。

フランス人の観客の中で多くの選手はいわゆる「アウェイ」での戦いを強いられ、技術だけではなく強い精神力が勝敗を左右する大会でもあります。コールは全てフランス語で行われ、クレーコート(赤土)の特性上、ボールの跡が残るため、他の四大大会(全豪、ウィンブルドン、全米)とは異なり、ホークアイ(Hawk-Eye)による電子的なライン判定(チャレンジシステム)が採用されていません。判定は線審の目視と、必要に応じて主審が跡を確認して行われます。

これを伝統的と見て今まで通り続けるか、他のグランドスラムのように電子システムを取り入れるかなどで論争も起こっています。個人的には審判によって、ゲームの流れが変わってしまうのは見たくないものなので、早く全てのスポーツジャッジに中立で正確なAI判定システムが導入されればいいのになと思っています。
今年も同じようにラインジャッジで絶対にもめるシーンが出てきますので、そちらにも注目して見てくださいね!







