真夏の決戦、US OPEN

2013年9月6日

今年最後のテニスのグランドスラム、US OPENがいよいよ山場を迎えています。

残す男子シングルスの試合は6日(金)現在あと2試合、準決勝、決勝です。今年は錦織選手をはじめとするシード選手が次々に敗退し、荒れ模様の大会となりましたが、この準決勝に駒を進めたのは実力者ばかり。混戦に決着を付けるのはどの選手か、注目の4選手をご紹介しましょう。数日の内に新しいチャンピオンが誕生しますよ!

■絶対王者、ノバク・ジョコビッチ

ノバク・ジョコビッチNovak Đoković, セルビア語:  Новак Ђоковић, 1987年5月22日 – )は、セルビア・ベオグラード出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス1位、ダブルス114位。これまでにATPツアーでシングルス37勝、ダブルス1勝を挙げている。身長188cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

 

毎年この真夏に行われるUS OPENは特にタフな大会としても有名で、ただでさえ日照時間が長い夏場開催であると同時に、照り返しの強いハードコート、さらに風が通り抜けにくいスタジアムでの開催と選手にはかなり厳しいシチュエーション。

この大会を勝ち抜くための重要なキーワードの一つに大会を通してクオリティの高い試合を行える『タフネス』が上げられます。ジョコビッチは技術面、精神面、体力面と三拍子揃った選手で、中でもタフさに関しては他の3人を大きく凌駕しています。ピンチになればなるほど真価を発揮する勝負強い選手です。

ベースラインからの正確なショットに加え、カウンターショットも得意でどんな球にも追いつきさらに厳しいコースに打って出るプレイスタイルですが、見ていて壁みたいでつまんないとの意見も。

確かに目立つ派手さは無いものの、ミスしない正確さ、折れない心はつらい下積み時代が会ったからこそ。以前はフェデラー、ナダルと言った選手にはどうしても追いつかず、万年3位の烙印を押された選手でした。この頃は自慢のタフネスも見る影もありませんでした。

ジョコビッチは2011年の年間41連勝をはじめ、ある時期を境にブレイクします。それは彼自身がグルテンアレルギーだったことに気がつくことでした。外国の方の主食は主にパンですが、パンなどに含まれるグルテンに彼はアレルギーを示しており、試合後半になると息切れしていました。

試合をテレビで見たある医者が彼に忠告したところ、食生活の改善によりアレルギーが解消。それからは破竹の勢いです。ちなみにジョコビッチは米食に変えたところアレルギーが無くなり今では不動の世界1位。恐るべし、米パワーですね。

 

■美しいバックハンドは必見、スタニスラス・ワウリンカ

スタニスラス・ワウリンカ(Stanislas Wawrinka, 1985年3月28日 – )は、スイス・ローザンヌ出身の男子プロテニス選手。2008年の北京五輪男子ダブルスで、ロジャー・フェデラーと組んで金メダルを獲得した選手である。これまでにATPツアーでシングルス4勝、ダブルス2勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス9位、ダブルス90位。身長183cm、体重79kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。バブリンカと呼ばれることも多い。

 

長らくスイス代表として活躍する選手ですが、スイスといえば歴史に名を残す大選手『フェデラー』がまだ現役でおります。スイス勢では2番手という扱いですが、コンスタントにATPランキングでも10位近くを位置しておりとても攻撃的な選手です。

ジョコビッチが壁のような選手であるとするのであれば、ワウリンカはキレで勝負するタイプ。ダブルバックハンド全盛の昨今において美しいフルスイングのシングルバックハンドは珍しく、攻撃力も抜群。

フォアとバックを広角に打ち分けどんなに左右に振られてもフルスイングでエースショットを狙いに行く攻撃的なタイプの選手です。ギアは以前から日本メーカーのヨネックスラケット(VCORE Tour 97)を愛用しており、個人的にも好感が持てます。

今大会ではウインブルドンを77年ぶりにイギリス人として優勝をして世界2位にまでなった波に乗る『アンディ・マレー』を下しての準決勝進出。

美しきバックハンドはジョコビッチにも通用するのかも見物ですね。

 

■ロンドン五輪ダブルス金メダリスト、リシャール・ガスケ

リシャール・ガスケ(Richard Gasquet, 1986年6月18日 – )は、フランス・ベジエ出身の男子プロテニス選手。2004年の全仏オープン混合ダブルス優勝者である。2012年のロンドン五輪男子ダブルスで、ジュリアン・ベネトーとペアを組んで銅メダルも獲得している。シングルス自己最高ランキングは7位。これまでにATPツアーでシングルス9勝、ダブルス2勝を挙げている。身長185cm、体重75kg、右利き。

 

準決勝に駒を進めた中では一番小粒な感じのするプレイヤーに見えてしまうのが、このガスケ。

このガスケも珍しくシングルバックハンドの名手。ワウリンカとはまたひと味違ったダイナミックな振り抜きのバックハンドが武器の選手で、ダブルスもうまいことでも分かるようにボレーも得意。繊細なタッチのプレイもセンスを感じさせます。

彼は若干9歳の時に「フランス・テニス・マガジン」の表紙に掲載されるほどの、天才少年でしたが、今までグランドスラムはもちろんのこと、ATP1000クラスのメジャーな試合での優勝は残念ながらありません。グランドスラムは4回戦どまりで、ロンドン五輪でのダブルスの金メダリストという肩書きはついたものの、今までは期待と比べてしまうとぱっとしない成績でした。

フランスの元天才少年は輝きを取り戻せるのか?

初めてのグランドスラムのセミファイナル。やっとつかんだチャンスを生かせるのか、ここにもドラマありですね。

 

■翼の折れた元No.1、ラファエル・ナダル

ラファエル・ナダル・パレラ(Rafael Nadal Parera, 1986年6月3日 – )は、スペイン・マヨルカ島・マナコー出身の男子プロテニス選手。2005年~2008年、2010年~2013年の全仏オープン男子シングルスで2度の大会4連覇を達成し、2008年北京五輪の男子シングルス金メダルも獲得した。さらに、2010年全米オープンで優勝したことにより、キャリア・ゴールデン・スラムを達成している。左利き(本来は右利きであるが、幼少時に助言を受け左打ちに矯正した)。これまでにATPツアーでシングルス59勝、ダブルス8勝を挙げる。身長185cm、体重85kg。

 

フェデラーが長らく築いてきた世界ナンバーワンの牙城をパワーで打ち崩したナダル。ジョコビッチにその座を奪われるまで、ほぼ無敵の様相を呈してきていいましたが、自慢のフィジカルに問題がおきてランキングは後退。ビッグ4にはとどまっているものの、かつての無敵というオーラは無くなってしまいました。

原因は膝の怪我。彼は体つきや一見手打ちにも見える無理なショットからパワーでゴリゴリのプレイヤーに見えますが、そのプレイスメントは実にクレバー。試合の状況に応じて、ボレーを織り交ぜたり、緩急を付けたりと自分が如何に走り負けないかを計算してプレイしています。

彼の強みは、読みと自慢の脚力によるコートカバーリング力でしたが膝の怪我によってパワーショットによる展開に頼るようになり、少しづつ身体とプレイにズレがでてきてしまいました。

今年に入って復調し、以前のような他を寄せ付けないような強さを見せていましたが、この前のウインブルドンではあっけなく1回戦負け。まだまだ本調子にはほど遠いようです。そんな中、一試合一試合積み上げて、準決勝まで上り詰めたナダル。

ハードコートという膝には厳しいサーフェスですが、その分彼のドライブがかかったストロークが冴えるコートでもあります。彼の身体が勝つか、ショットが上回るか。これもまた見物ですね。

 

 

今回ベスト4に残った4選手をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?それぞれ持ち味が違うテニスプレイヤー。背負っている背景や、歴史などプレイヤーの心に去来するものも、試合を重ねるごとに重みを増すことでしょう。それぞれのプレイヤーにドラマがあり、見ているこちらの心も動かされます。

今年も様々な感動を与えてくれたUS OPENもあと少し。ますます熱い決勝を期待しましょう!

晩夏の風景

2013年8月30日

今月の特集は「晩夏を楽しむスポット!」です。
そこで、晩夏の風景を集めてみました。

朝日が昇るちょっと前の空。
真夏とは違い、高層の雲に光が反射して朝焼けが見られます。

収穫を待つ稲穂と青く澄み切った空。
酷暑を乗り切った生命力を感じます。

まさに収穫中の田んぼの風景。

池の杭の上で休憩中のしおから蜻蛉。

夕暮れ。

影富士。
夏の間は見えなかった富士山も、季節が進むにつれて徐々にはっきりと見えるようになってきました。

まだまだ地上の気温は高いですが、空を見上げれば秋の訪れを感じます。

草津温泉

2013年8月23日

草津温泉に行って来ました。東京は猛暑日が続いていますが、草津は涼しく過ごしやすい気温でした。

草津のシンボル、「湯畑」

草津温泉街の中心にあり、毎分4600リットル(ドラム缶25本分)もの豊富な湯が湧き出す町一番の源泉です。近づくと強力な硫黄のかおりがしました。

温泉街は昔の町並みを再現しているそうで、レトロな雰囲気で素敵でした。

そして、湯畑のすぐ近くのお店でやっている湯もみショーも見学しました。草津温泉の源泉は熱いところでは94度もあり、そのままでは入浴することができないので、水を使わず自然に温度を下げる方法として「湯もみ」が考え出されたそうです。そしてこの湯もみの動きに合わせて、「草津湯もみ唄」が歌われます。

「西の河原公園」

一見普通の川のようですが、実は湧きだした温泉が流れ出たもので、全てが温かいお湯です。川が温泉なんて面白い!

上流は「高温の為立ち入り禁止」の札があり、もくもくと湯気が立ち込めていましたが、川の途中からは熱すぎず、足湯をするのにちょうど良い温度になっていました。

宿泊したところの温泉にも入りましたが、草津温泉のお湯は濃度が濃いそうで、肌がすべすべになりました。のんびり過ごし気分をリフレッシュできました!

洋楽で楽しむ英会話

2013年8月17日

今回の表現はこれ!

 

I sometimes wish I’d never been born at all.

「ときどき自分が生まれてこなかったらよかったのにと思うんだ。」

 

クイーンの歌うボヘミアン・ラプソディの歌詞の一部です。

 

ボヘミアン・ラプソディ

 

つらくて悲しくて、ついこんな気持ちになるときもあるかもしれません。
そんなときは、このフレーズを口にしてみましょう。
それから、ボヘミアン・ラプソディを聴いて、そしてまた明日から元気を出して行きましょう!

「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)は、クイーンが1975年に発表した、フレディ・マーキュリー作の楽曲。アルバム『オペラ座の夜』に収録。演奏時間が長すぎるために、内部で議論となったが、同年にそのままシングルカットされ(B面はロジャー・テイラー作の「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」。アルバムバージョンの冒頭に、効果音が付加されたバージョン)、世界中で大ヒットした。
本国イギリスの全英シングルチャートでは9週連続1位を獲得した。アメリカのビルボード誌では、1976年4月24日に週間ランキングの最高位第9位を獲得。ビルボード誌1976年年間ランキングは第18位。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では163位。2010年現在、この曲はビートルズやレッド・ツェッペリン、エルトン・ジョンなどの楽曲を抑えて、イギリスで最も売れた曲とされている。(wikipediaより)

 

では、ちょっと解説。

I sometimes wish I’d never been born at all.
「ときどき自分が生まれてこなかったらよかったのにと思うんだ。」

【語彙】
sometimes「ときどき」
wish「願う」
I’d=I had
never ~ at all「決して~ない」
be born「生まれる」 bear-bore-born「生む」

【仮定法】
I wish S had + P.P.「~だったらよかったのに(でも現実は違った)」*P.P.は過去分詞形
I wish S 過去形「~ならいいのに(でも現実は違う)」

「仮定法」は、現実と異なることを言う際に使う文法です。
日本語では、(相手が空気を読んでくれるので?)特に変化をつけませんが、英語では、現実と異なることが分かった上での発言かそうでないかを、話し手が責任を持って伝えなければいけません。

そこで通常とは異なった表現(仮定法)を使って、今は仮定の話をしているんだ、ということを伝えるのです。

【否定】
never(not) ~ at all「全く~ない」

「否定」という単元では、「全体否定」と「部分否定」との区別が問題となります。
「全体否定」は、全体(全て)を否定、つまり「全く~ではない(100%否定する)」という意味になりますが、「部分否定」は、部分的に否定、つまり「~というわけではない(少し肯定する)」という意味になります。

【受動態】
be + P.P.「~される、られる」

「受動態」は、「~される、られる」のように「受動(⇔能動)」の意味になる表現です。

 

 

興味がわいてきたら、曲を聴きながら、英語の勉強を。

でも、音楽を聴きながらの勉強は効果がない・・・かも。