秋から冬へ

2010年12月10日

11月、紅葉が鮮やか。ツタは真っ赤に染まって家の壁をはっている。庭の隅にはピンクのさざんかが可憐に咲いている。

12月の主役はたわわに実ったレモン。庭の西側にある一本のレモンの樹。今年は何十というレモンが樹を覆うばかりに実っている。農薬を一切使っていないレモンなので毎朝のレモンティーに心おきなく皮ごといれれてとても楽しみ。

この季節のどんよりとした曇天の中にそこはかとなく香りを漂わせてひっそりと柊の花が咲いている。地味だけれどそのあたりを甘い香りで包んでいる。

一輪ずつだけど黄色のバラ、赤いカンナ、色めかしいサネカズラなどがあちこちに咲いていて寂しい冬の庭にも輝きを添えている。

 

 

 

サンタが街にやってくる

2010年12月4日

もうすぐ今年も終わり。

街は最後のイベント「クリスマス」を意識させる飾りつけであふれています。

デパートや商店街、雑誌や歌謡曲に至るまで、クリスマスに託けてなんとか消費者の財布の紐をゆるめようと奮闘していますが、なかなか厳しいようです。

来年は経済的にも明るい年になるように、せめてケーキの一つも買って景気がよくなるように祈りたいですね。

ケーキとサンタ

 

さて、私事ですが、ある「クリスマスパーティー」で「サンタが街にやってくる(Santa Clause Is Coming To Town)」を歌うことになりました。

ギターを弾きながら英語で歌わねばならず、必死で練習しているところです。

というわけで、今回は「サンタが街にやってくる」という歌をとりあげてみたいと思います。

プレゼントを運ぶサンタ

ウィキペディアによれば、「サンタが街にやってくる(Santa Clause Is Coming To Town)」は、ヘヴン・ギレスピー作詞、フレッド・クーツ作曲のクリスマスソングで、1934年11月にラジオ番組で初めて放送されたそうです。

歌詞/訳(私が勝手に訳したものです);

You better watch out  注意をしながら過ごしなさい

You better not cry  泣いたりしてはいけないよ

Better not pout  素直でいなくちゃいけません

I’m telling you why  教えてあげるよ、なぜなのか

Santa Clause is coming to town  サンタが街にやってくる

 

He’s making a list  みんなのリストを作っては

And checking it twice  サンタはちゃんと調べてる

Gonna find out  だから分かってしまうんだ

Who’s naughty and nice  君がいい子か悪い子か

Santa Clause is coming to town  サンタが街にやってくる

 

He sees you when you’re sleeping  寝ているときに会いにくる

He knows when you’re awake  いつ眠るかも知っている

He knows if you’ve been bad or good  君の全てを分かってる

So be good for goodness sake  だからお願い、いい子でいてね

 

You better watch out  注意をしながら過ごしなさい

You better not cry  泣いたりしてはいけないよ

Better not pout  素直でいなくちゃいけません

I’m telling you why  教えてあげるよ、なぜなのか

Santa Clause is coming to town  サンタが街にやってくる

サンタクロース

この歌は、たくさんのアーティストによってカバーされており、youtube等で検索していただければ、いろいろなバージョンの「サンタが~」を聞くことができます。 ぜひ聞きくらべてみてください。

クリスマスソングは、いい歌が他にもたくさんありますが、みなさんはどの歌がお気に入りでしょうか? クリスマスという一大イベントですから、思い出の曲などもみなさんお持ちかもしれませんね。 今年のクリスマスも、みなさんにとって素晴らしいものになるといいですね(人の心配をしている場合じゃありませんが・・・)。

 

ちなみに、個人的には「赤鼻のトナカイ」がクリスマスソングの中で一番好きです(歌詞が切なくて泣けてくるんです・・・)。

サンタとトナカイとソリ

 

※参考程度に、「サンタが~」のカタカナバージョンを書いておきます。

You better watch out  ユー ベター ワッチ アウト

You better not cry  ユー ベター ナット クライ

Better not pout  ベター ナット パウト

I’m telling you why  アイム テリン ユー ワイ

Santa Clause is coming to town  サンタ クロース イズ カミン トゥ タウン

 ※(had) better ~ 「~した方がいい」  ※pout 「しかめっ面をする、すねる」

 

He’s making a list  ヒズ メイキン ア リスト

And checking it twice  アンド チェキン イト トワイス

Gonna find out  ガナ ファインド アウト

Who’s naughty and nice  フズ ノティ アンド ナイス

Santa Clause is coming to town  サンタ クロース イズ カミン トゥ タウン

 ※twice 「2回」  ※naughty 「わんぱくな、やんちゃな」

 

He sees you when you’re sleeping  ヒー スィーズ ユー ウェン ユア スリーピン

He knows when you’re awake  ヒー ノウズ ウェン ユア アウェイク

He knows if you’ve been bad or good  ヒー ノウズ イフ ユヴ ビーン バッド

 オア グッド

So be good for goodness sake  ソウ ビー グッド フォー グッドネス セイク

 ※awake 「起きている」  ※for goodness sake 「お願いだから」

Merry Christmas

大人もハマる『マンガ』特集

2010年11月26日

通勤などの電車移動や待ち合わせ、喫茶店などでいい大人がマンガを読んでいると『大人なのにねぇ』と言われて久しい昨今ですが、そんなマンガ反対派の方にもぜひ読んで頂きたい『マンガ』を集めてみました。

どのマンガも笑いあり、涙あり、そして感動ありと3拍子そろった名作ばかり。前述のように読む場所やマナーさえ気をつければ、マンガは小説にだって劣らない世界が認めるエンターテインメントなんです!

それが証拠に今年封切りの映画をざっと見渡してみると、小説が原作のものより青年誌などのコミックが原作のものが多くを占めています。それだけストーリーや表現方法が斬新で心打つものが増えているという証拠なのです。

かなり前のめりな紹介文になってしまいましたが、前置きが長くなったのでこの辺りで一つご紹介致しましょう。

■幼き日にかわした約束を胸に。『宇宙兄弟』

 

 

2006年7月9日、月に飛翔するUFOに遭遇し「2人で宇宙飛行士になろう」と約束した南波六太(なんば むった)、日々人(ひびと)兄弟。時は流れ2025年、その時に交わした約束通り日々人はNASAの 宇宙飛行士となって月に向かおうとしていた。

その一方、弟の悪口を言った上司に頭突きして自動車開発会社を退職(リストラ)し無職となった六太。再就職も うまく行かず意気消沈していた六太の元に、事情を聞いた日々人からメールが届く。「あの日のテープを聴け」メールに書かれているまま、幼い日に録音した テープを聴く六太。するとそこには、六太が置き去りにしていた「約束」が鮮明に刻まれていた。(WIKIより)

 

宇宙飛行士になる兄弟のお話なのですが、それ以上に周りの人とのコミュニケーションの大事さであったりとか、物事を進めるという点で自分一人でできる事の少なさであったり、自分が如何に周りの人に支えられて生きているかという事をしみじみと考えさせてくれるお話です。

内容自体はもじゃもじゃ頭のお兄さん、ムッタを中心にコミカルに描かれているのですが、その背景には様々な人の『絆』を軸に描かれているので、ふとした表現に涙を奪われてしまいます。

人それぞれが持つコンプレックスであったり、エゴであったり、生活事情などの外部要因によって、夢に向かってまっすぐ進めないこともありますが、このお話を読んでいると夢を持つ事のすばらしさを改めて感じる事ができると思います。


■日本人のお風呂好きを再認識。『テルマエ・ロマエ』

 

舞台はハドリアヌス帝時代、西暦130年代の古代ローマ。浴槽を専門とする設計技師ルシウス・モデストゥスは、革新的な建造物が次々に誕生する世相に反した昔ながらの浴場の建設を提案するが採用されず、事務所と喧嘩別れしたことで失業状態に陥ってしまう。

落ち込む彼の気を紛らわせようとする友人マルクスと共に公衆浴場に赴いたものの、周囲の騒々しさに耐えかね雑音を遮るため湯中に身を沈めたルシウス は、壁の一角に奇妙な排水口が開いているのを見つけ、仕組みを調べようと近づいたところ足を取られて吸い込まれてしまう。

不測の事態にもがきながらも水面に顔を出すと、彼はローマ人とは違う「平たい顔」の民族がくつろぐ見たこともない様式の浴場に移動していた。これ以降ルシ ウスは自分の意志とは無関係に度々「平たい顔族」の風呂へ訪れては、それが自らの創意工夫によるものではないことに若干の後ろめたさを感じつつ、そこで得 たアイディアをローマでの浴場設計に活かし名声を勝ち得ていく。

「平たい顔族」、それはアジア系有色人種の未来の姿。すなわち現代日本人であり、ルシウスは浴場を使ったタイムトラベラーとなっていたのだった。(WIKIより)

 

ローマ人がお風呂から出たら現代日本へ。そんな突拍子も無い設定なのですが、それより驚きなのがお風呂好きのローマ人でさえ驚愕する日本人のお風呂に対するこだわり。今まであまり意識する事無く使っていた、あのお風呂グッズ…温泉卵…垢擦りタオル…フルーツ牛乳などなど、そういえば海外旅行でそんなもの見た事ないかも…という気持ちになります。 

元来、火山国だったために根付いた温泉文化と相まって、お風呂に対する執着が尋常ではなくなっており『如何にお風呂タイムを素敵に過ごせるか』に関して、日本は全世界、右に出るものはいない独自の進化を遂げてしまった感があります。お風呂をさまさないようにフタをしてまで温度を保ったり、果てはお風呂にテレビや音楽まで持込んでいます。

異文化に触れる驚きと、今まで意識していなかった先人達のモノへの情熱などを笑いを交えて伝えてくれる秀作です。お風呂好きによる、お風呂好きの為のコミックです。

■今こそ読み返したい不朽の名作 『マスター・キートン』

ロイズの保険調査員(オプつまり探偵)である平賀・キートン・太一は、オックスフォード大学を卒業した考古学者であると同時に、元SASのサバイバル教官でもある。フォークランド紛争や在英イラン大使館人質事件では隊員として活躍したとされる。

父は日本人の動物学者、母はイギリス人。オックスフォード大学時代に日本人女性と学生結婚し、一女をもうけたが、離婚。別れた妻は、数学者として大学教員を勤めている。本人は考古学の道を進みたいと思っているが、職もままならない。発掘費用のために調査員を続けるが、過去の経歴からいろいろな依頼が舞い込み、数々の危険な目にも遭ってしまう。

冷戦終結前後の社会情勢、考古学、そして太一をめぐる人々のドラマを描いた作品。(WIKIより)

 

奥さんにも逃げられてしまい、娘と年老いた父と暮らす、保険の調査員キートン。就職活動もうまく行かず、うだつの上がらない毎日を過ごしているが、実はイギリス空挺部隊のエリートで、考古学者。保険の調査員として様々危ない目に遭いながらも、自身の持つスキルと経験、知識で様々な難事件に立ち向かってゆくヒューマンドラマ。

私がはじめて出会った大人向けの読み物で、最初に手にとった時は衝撃を受けました。それまで、マンガというものは面白いものではあるけども、どちらかというと子供向けでハリウッド映画のようにドカードカーンと爽快感や、その場の笑いを与えてくれるという認識だったのですが、小説のような語り口で読んだ後にも余韻が残るマンガがあるんだ!と次々に買いあさった覚えがあります。

物語は冷戦時代のヨーロッパ諸国で、東西のスパイが暗躍する時代。自身も身辺を隠しながら行動したり、思わぬ危機に銃を手にしたりと活劇風の立ち回りも演じますが、そこは考古学者でありマルチリンガルな知識人。交渉術などの様々な経験を利用して、死の淵から逃れる様はまるで24などの海外ドラマのワンシーンのよう。

これだけすばらしい脚本があるのだから、実写化してドラマにでもすればいいのになぁと予々思っています。こちらの作品にハマった方は、その前作の『パイナップル・アーミー』も是非オススメです。

 

■まだまだあります!名作集

世界に通ずる文化として定着した『マンガ』ではありますが、まだまだ暇つぶしの一種のように思われている部分も多いと思います。小説は良くて、マンガはダメ。そんな風に思っていらっしゃったら、是非今までの固定概念を取っ払って手に取ってみて下さい。

必ず新しい感動がそこにはあると思います。3点しかご紹介できませんでしたが、他にもオススメの作品がたくさんありますのでもし気になりましたら、書店で以下のものも手に取ってみて下さい。どれも名作ぞろい。魂を掛けて描いたものに『小説』、『映画』、『マンガ』等の垣根はありません。

■スポーツオススメ
『奈緒子』
日本海の疾風(かぜ)と呼ばれる天才ランナー壱岐雄介の成長物語。短距離、駅伝、マラソンといくつかのシリーズにわかれている。9年もの長期連載になった。主人公の住む波切島は架空の島だが、壱岐市がモデルとなっている。

■歴史ものオススメ
『ヒストリエ』
紀元前4世紀のギリシアやマケドニア王国・アケメネス朝ペルシアを舞台に、古代オリエント世界を描いた作品。マケドニア王国のアレクサンドロス大王に仕えた書記官エウメネスの波乱の生涯を描いている。エウメネスはプルタルコスの『英雄伝』(対比列伝)などにも登場する実在の人物。エウメネスはギリシアの都市国家カルディアの名家の息子として育てられ、父の財産をめぐる陰謀によって一時は奴隷に身を落とすものの、時代の荒波に揉まれながらその才能を開花させていく。

■ヒューマンドラマオススメ
『not simple』
アメリカのとある州。駆け落ちの計画がばれ、父親から「恋人を殺す」という脅しを受けた少女・アイリーンは、恋人の身を守るために、偶然道端で眠っていた 青年・イアンをその身代わりにしようと思いたつ。自分を監視する父の手下の眼に、イアンが恋人であると映るよう振る舞うアイリーンだったが、イアンの身の 上話を聞くうちに、彼が自分の叔母と再会するためにこの街へやって来たことを知り…

活字と違って、さらっとイメージが入ってくるところが小説と違うところ。頭が疲れてる時などはマンガはオススメのメディアです。気軽に気分転換できるものなので、良かったらほっこりしたいときなどに手に取ってみて下さい。

感想などございましたらコメント頂けると嬉しいです。

のぼうの城

2010年11月20日

今月の特集にちなんで小説「のぼうの城」の舞台である埼玉県行田市の忍城へ行って来ました。

熊谷から秩父鉄道に乗って最寄り駅である行田市駅へ。
久しぶりに硬券の切符を見ました。

まずは行田市役所へ。

役所には近隣の観光地図などが置いてある場合が多いので、手っ取り早く情報を得るのに便利です。

「のぼうの城」こと「忍城(おしじょう)」の城址には本丸跡が復元されており、三階楼や郷土博物館が建てられています。(本丸のあった場所は明治以降さまざまな用途に利用されたため、当時のものはほとんど残っていません)

とりあえず郷土博物館へ入ってみます。

「郷土」博物館なので、忍城関連以外に、行田市の歴史や産業(足袋が有名)に関する資料が展示されています。(館内は撮影禁止なので、パンフレットの写真でも…)

最後に三階楼をもう一枚。

行田市郷土博物館
行田市観光協会

※忍城址へのアクセス方法はいろいろありますが、JR行田駅にある観光協会の出張所では「自転車の貸し出し」をしています。
起伏のほとんどない土地なので、自転車の利用には適しているかもしれません。
ただし、台数に限りがあるのと、年齢制限等の貸し出し条件があります。
あらかじめ観光協会にお問合せの上お出かけください。