Archive for 2012年2月|Monthly archive page

アンドロイドとバレンタイン

2012年2月24日 金曜日

昔、ブレードランナーの原作で『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』というSF小説を読んだことがありました。アンドロイドを破棄する賞金稼ぎの主人公が、人間より人間らしいアンドロイドに会ってゆくにつれ、そもそも人間とアンドロイドの違いってなんなのだろうとと苦悩してゆくお話でした。

それと同じように人間とパッと見、見分けがつかないようなアンドロイドが先日新宿高島屋にお目見えしておりました。その名もジェミノイドF。

バレンタインデーの企画展なのですが、ラッピングに囲まれた箱の中で彼氏に待ちぼうけをくらう彼女という設定のよう。まさに箱入り娘といった感じで佇んでいました。

片手には携帯を持ち、そばには角田光代さんの『だれかのいとしいひと』の文庫本が置かれてます。題名のチョイスなのでしょうか、失恋話の多いこの短編を置くとこは何か意味深です(笑)バレンタインデー前ということもあり、幸せそうなカップルが多い中、切なげにちょこんと座る彼女に自然と皆の視線が集まります。

日本はアンドロイドの研究が盛んな国で、今やホンダのASIMOやSONYのAIBOなど日本はロボット先進国といわれています。日本ほどロボットの認知度が高い国も珍しく工業用を始め、様々な分野でロボットは人の役に立っています。古くは鉄腕アトムを始め、ガンダム、ドラえもんなどアニメーションで子供の頃から培われたロボットに対する親近感がこの分野に対する期待感を高めているのかもしれません。

「人間に似た」という意味を語源に持つアンドロイドは、その言葉通り、人形のロボットの事を指します。

今回高島屋さんに展示されていたジェミノイドFはロボット研究の第一人者である大阪大学の石黒浩氏が開発したアンドロイドで、「実在人間型ロボット」あるいは「ドッペルゲンガー(Doppelganger)型」と呼ばれています。Geminoidとは、ふたごを意味する「gemin」と、「~のような」を意味する「-oid」からの造語でこの女性にもモデルさんが居ます。

今までは大きな万博などでは受付嬢としてアンドロイドが活躍することはありますが、まだまだお人形といった感じでとても人とは似つかないレベルでした。しかし、ジェミノイドFに関しては質感や表情の変化などがとても自然で、今回のように若干照明を落としたくらい環境でしたら、ほとんど人と見分けがつかない印象でした。

展示意図としてはショーウインドウの未来を考えるという事で、単なるマネキンとしてではなくアンドロイドがショーウインドウで洋服や商品のプレゼンテーションに加わったらどうなるのだろうという試みだったようです。喋ったり、立ち上がったりといった大きな動きはありませんでしたが、時おり焚かれるフラッシュの閃光に目をしかめたり、あくびをして首を左右に振ったりとまるで人がそこに居るような振る舞いで、多くの観光客の目を惹いておりました。

特に外国人の反応が面白くて、連れの日本人に『日本ではこれが普通なのかい?』みたいな事を聞いていました。私は心の中で『いやいや、こんなの滅多に無いですよ(笑)』と笑いをこらえるのに必死でした。携帯電話を握っているのですが、そちらからツイッターへの書き込みも行われているようです。(書いているのは“中の人”なんでしょうけど…)

■ジェミノイドFのツイッター
http://twitter.com/#!/geminoidf

今はまだマネキン的な使われかたしかしておりませんが、今後自分で考えて動き、人のように振る舞うロボットが必ずや出てくると思います。その先駆けに触れることができてとても良い機会だったと思います。 いずれは人がいないような場所においては今の携帯電話のように無機質な機械に話しかけるのではなく、人形のアンドロイドに話しかけることで、人とコミュニケーションを取っているかのように遠隔地の人と会話できるような新しいインターフェースとして普及するかもしれないななんて思ったりもしました。

ご興味のある方は大阪大学の知能ロボット研究室のサイトも覗かれてみるのもいかがでしょうか?石黒博士のジェミノイドもご覧頂けます。

■大阪大学知能ロボット研究室(石黒研究室)
http://top.irl.sys.es.osaka-u.ac.jp/

ミッドタウンでスケート

2012年2月17日 金曜日

昨年に引き続き、今年もスケートに行ってきました。
今年は東京ミッドタウンの芝生広場にある期間限定の屋外スケートリンクです。

大人1000円、子供500円のチケットを自販機で買い、自分のサイズのスケート靴を選んでリンクに。
レンタル靴は別で500円です。

子供用のスケート靴は、15センチから20センチまでは2枚刃になっていて、立ちやすくなっていました。
ヘルメットやヒジ・膝あては無料で借りることが出来ます。

お昼頃に行ったのですが、まだ混雑していなくてすべりやすかったです。この後すぐに混んでしまうのですが・・。

 しばらくすると、前にすべった感覚が戻ってきました。やっぱりスケートは楽しい。

六本木という土地柄か、外国の方が非常に多かったです。
ほとんどの人が上手なのですが、中には、冬の無い国から来て初めてのスケートなのかなという人達もいて、二人で手をつないで、ちょっとづつ進んでいる様子が微笑ましかったです。

夜になるとリンクがライトアップされます。木々の周りをライトが動くようになっていて、綺麗です。22時まで営業しているそうです。
今回は夜はすべらなかったのですが、時間があるのならナイトスケートも素敵ですね。

ミッドタウンからリンクに行く道から東京タワーが見えました。

冬は寒くて引きこもってしまいがちですが、手軽に楽しめるスケートにお出かけしてみてはいかがでしょうか。
こちらのスケートリンクは今月末(2月29日)までの営業だそうです。

荏柄天神社

2012年2月11日 土曜日

今年の鎌倉は、春の訪れが遅く庭には、ほとんど花がないので今回は山を越えたところにある荏柄天神社を訪れました。

荏柄天神社は「合格祈願」で訪れる人が多い神社で例年鎌倉でも一番早く梅の花が見事に咲くところなので美しい白梅と紅梅の写真を撮ろうと訪れたのですが残念。

今年は本当につぼみさえつけていない

大学の合格を祈願してか一組の親子がお参りしていましたが何かいつも混雑している境内も今年はさびしい気がしました。

1000年以上もたつという有名ないちょうの木。

様々の歴史を見つめ続けて力強く生きているその生命力に手を合わせました。

今年は例年になく春の訪れが遅れていて、鎌倉の庭にも例年なら咲き始めている梅の花もやっと一輪見つけただけ。

殺風景な庭に咲く一輪の梅。厳しい寒さの中にもかすかな希望が感じられ、どんな環境をも打ち破る光を感じてなんか心がほっとしました。

 

 

 

 

ベジマイト

2012年2月3日 金曜日

今月の特集は「発行食品でカラダ作り!」です。

普段はほとんど空っぽの我が家の冷蔵庫にも、記事で紹介されているヨーグルトや納豆、醤油などの他にも、豆板醤や甜麺醤といった中華系の調味料や、お酒といった発酵を利用した食品が入っています。

で、今回はこちらの記事を読んで気になっていた「ベジマイト」を試してみました。

カルディコーヒーファーム」で購入しました。

おそらくもっとも一般的と思われるKRAFTのもの。

中を見ると、茶色い固めのペーストが詰まっています。

ちょっとなめてみると、確かに赤味噌の様な風味を感じますが、においはちょっと苦手です。

まずはビンのラベルにも描かれている、パンに塗ってトーストしてみました。

焼くとにおいも薄れて、だいぶ食べ易くなります。

次に、鶏のささみを漬けてみました。
だいたい2~3日くらいが程よいようです。

焼いて食べてみると、味噌けと粕漬を合わせたような味でした。

ただ、ちょっと甘みが足りない気がしたのと、まだにおいが若干気になるので、今度はみりんで溶いて砂糖を溶かしたものに、ショウガを混ぜたものとニンニクを混ぜたのものの2種類を作って、しょうが焼き用の豚ロース肉を漬けてみました。

これはかなり美味しくできました。

この他にも味噌汁に入れてみたり、鍋料理にしてみたりしましたが、どうもにおいが気になって、あまり美味しくは感じませんでした。

今度はにんじんなどの野菜を漬けてみようと思っています。